続き
その後、僕は呆然としながら一人トイレに向かった。
落ち着いて一人になれるところに行きたかったからだ。
あの瞬間、手には今まで経験がないような感触が伝わって驚いてしまった。
最初、肌にふれた瞬間は生温かくてマキちゃんの頬だと思った。
その後、手をずらすと何かベタベタしたものに触れた。
マキちゃんはリップクリームを塗っていたから唇だと思って「お、これ唇じゃん!ラッキー!」と心の中で成功を喜んだ。
その直後、ぬめぬめしたとてつもなく生々しいものに触れた感じがあった。
まさか・・・
そこで、僕の理性はぶっ飛んだ。
そして今、それを確認するべく落ち着いて一人になれるところに来た。
トイレの個室に入り右手の甲を見てみると・・・そこにはべったりと透明な液体が着いていた。
「こ、これって・・・マキちゃんの唾・・・だよな??」
やはりあの生々しい感触はマキちゃんの口の中に触れた感触だった。唇を触るつもりがこれは予想外だった。
信じられないけどその証拠が手に付いている。想像以上の成功に理性が飛んだ。
ゆっくり眺め、ドキドキしながら左の指でゆっくりと触れてみる。
「す、すげぇ」
思わず声が出た。ローションのようにヌルヌルしている。電気が当たると生々しく光を反射している。
マキちゃんの口の中にあるものが、今はこうして自分の手の中にある。そう考えると不思議な気分だった。
続く
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