「ワン…」
3人の飼い主様が戻ると麻由美犬は喜んで、ピョンピョン飛び
跳ねたい気分でした。
目の前の床に置かれたケーキは、飼い主様がわざわざ
買って来てくれたんです。
「お預け…」
躾の行き届いた麻由美犬は床に伏せて、次の合図を待つように
キョトキョトとタケ様を見上げます。
「よし、いいぞ」
タケ様の合図に麻由美は四つん這いでケーキ皿に顔を突っ込みます。
フォークなどはありません。
犬ですから手も使いません。
それが当り前に思いました。
舌と唇を上手く使ってケーキがお皿から落ちないように
ガツガツ食べる姿はまさに犬食いです。
鼻の頭までクリームを付け、口の周りはクリーム塗れです。
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