僕たちは、お互いの唾液を交換するようにして、舌と舌を絡ませて、気持ちをぶつけ合った。
唇を離すと、キムラさんは体中で息をするように大きく口を開けて体を揺らした。
ふと、キムラさんの脚の方に目をやった。
ベッドの端に座っていたので、膝から下はベッドから落ちていて見えない。
下半身はスカートにきちんと隠されている。
僕が下の方を見ているのに気づいたのか、キムラさんが左手でスカートの裾をつまむと、お腹の方へ捲り上げた。
中から、空色のパンツが現れた。
「あのときも、自分でスカート捲っててん。ヤスオカくんに見えるように……」
「あれ、勝手に捲れたんかと思ってた」
キムラさんは笑って首を振った。
僕は、その空色の布を、優しく指でなぞった。
脚の合わせ目は、空色の布を透かして、薄らと黒い茂みが映っている。
指先にシャリシャリしたヘアの感触がして、大人になったキムラさんを感じさせた。
盛り上がった丘は、あの頃の硬さはなくなって、ふくよかさを増していたが、弾き返すような力強い張りもなくなっていた。
キムラさんの中心に達するまでもなく、パンツはすっかり濡れてしまっていた。
僕は、そっとパンツのウエストゴムと弛みの見えるお腹との間に手を滑り込ませた。
キムラさんが、息を止めて体を硬くした。
僕の指先がお腹の上を脚の付け根に向かって移動するのを、息をのんで感じているようだった。
僕の指が、茂みに達し、盛り上がった丘の上から柔らかな肌の合わせ目に到達すると、大きく息を吐いた。
僕の指は、汗ばんだ肌の合わせ目をなぞるようにお尻に向かって動いていく。
すぐに指先にヌラリとした感触があって、するっと指先が割れ目の中に飲み込まれた。
キムラさんがせがむように僕の唇に吸い付いてくる。
僕は、優しくキムラさんの敏感な部分を探り当てた。
柔らかな肉の間の、コロコロとした小さな突起は、あの頃と比べて大きくなったのだろうか。
キムラさんの体は、完全に大人の体だった。
僕のチンコは硬くはなっていたが、これからの行為に対する燃えるような欲情が、冷静なものに変わっていった。
キムラさんに対する情愛は大きくなってきていて、悦ばせてあげたいと指先を精一杯動かしてはいるが、キムラさんの体で僕が爆発したいという気持ちが薄れてきているような気がする。
ホテルに入った時は、一日中、突き立ててやれるほど昂ぶっていたのに。
やっぱり、小中学生でないとだめなんだろうか。
キムラさんの割れ目は僕の指の動きに無関係のように、中からこんこんと粘液が湧きだして、僕の掌だけでなく、お尻やパンツも濡らしていく。
キムラさんが、体を捻るようにして、僕の体の下敷きになっていた右腕を抜くと、ごそごそとパンツを脱いだ。
僕は、そのパンツのなくなった下半身に目をやった。
そこには、キムラさんのサラサラの髪からは想像できないほど、黒々とした茂みが恥丘を覆っていた。
やはり、幼い少女の肌はそこにはもうない。
僕は、そのおばさんになった体から目を逸らした。
そのまま見ていると萎えてしまうのではないかと思ったからだ。
キムラさんの割れ目は僕の手の中で、ぐしゃぐしゃになって、時々、痙攣したかのように脚を震わせた。
キムラさんは、強く目を閉じ、唇を噛みしめて、押し寄せる女の悦びを全身で感じているようだった。
いっそのこと、このまま、僕の指先で達するところまで連れて行ってやろうと、キムラさんの割れ目の中を膣口からクリトリスまで、優しく、激しく攻め立てた。
キムラさんは、そっと目を開けて切なそうに僕を見つめた。
「ヤスオカくん、わたし、ずっと、ずっとヤスオカくんが好きやった」
まもなく訪れるであろう頂上の予感に、きれいな二重の目の周りが熱があるように紅潮していた。
僕を見つめる瞳に、ベッドサイドの照明のオレンジ色の光が映って輝いている。
僕は、ハッとした。
あの、りなちゃんの目だ。
僕の好きなジュニアアイドルはあの頃のキムラさんにそっくりだったんだ。髪型と二重の目元だけだが。
僕は小中学生が好きなんじゃない(いや多少は好きかもしれないが)。
小中学生に、中途半端に終わってしまったあの頃のキムラさんを重ね合わせて、追いかけていたんだ。
いままで僕が推していたジュニアアイドルの子は、そういえばキムラさんにどこかが似ている子ばかりだった気がする。
キムラさんの焼けるような息が僕の唇にかかる。
あのとき言えなかった言葉がいまなら言える。
「僕も、キムラさんが好きや」
そう言ってキスを返した。
キムラさんが唇を合わせたまま、何度も頷く。
そして、僕のズボンの上から、チンコを撫でてきた。
僕の存在を確かめるように、勃起に沿って手を動かしている。
僕は片手でズボンとパンツを脱いだ。
そして、チンコをキムラさんの手の中に納めた。
僕のチンコは、キムラさんの指先を弾き返すように力強く脈打っている。
キムラさんは、手の中のチンコを確かめるように、二、三度扱くような動作をして、僕にチュッと軽くキスをすると、泣きそうな顔でゆっくりと頷いた。
僕は、キムラさんを安心させるように、大きく頷いてチュッとキスを返した。
そして、キムラさんの体をベッドの中央に運んで、キムラさんの開いた脚の間に体を置いた。
大人になったキムラさんの女の部分。
あのとき、緊張でよく分からなかった青く幼いキムラさんが、いま熟し切って季節を過ぎようとした姿で目の前にある。
僕は、そんな大人の女の体に対して、初めて顔を埋めてむしゃぶりつきたい衝動に駆られた。
だが、息を吸ってその気持ちを抑えた。
僕はキムラさんのスカートがこれ以上僕たちの体液で濡れないようにお尻の下敷きになっているところも腰の上まで捲り上げた。
そしてチンコをキムラさんの割れ目の中央で口を開いている入り口にあてがった。
そっと腰を突き出すと、ニュルッと亀頭までが咥えられるように入り込んだ。
位置を合わせてから、キムラさんの顔を見ると、切なそうに頷いていた。
僕は、照準を固定したまま、もう一度キムラさんを抱きしめた。
「ヤスオカくん……」
耳元で、あえぐようなキムラさんの声。
「キムラさん……」
僕も、名前を呼んでいた。
「うん」
もう一度頷いたキムラさんが、僕の動きの合図になった。
僕はチンコをぐっと進めた。
「あっ! いつぅっ!」
キムラさんの声に一度腰を引いた。
「大丈夫か?」
「ううん、大丈夫、大丈夫。ごめん、えっと…… 一緒になろ」
キムラさんは、あの日の出来事をトレースしているのだ。同じ状況、同じやりとり。
だから、僕も同じように接してあげなければいけない。
それがキムラさんにとってのこの35年間のけじめなのだろう。
「ああ、一緒になろうな」
僕は、もう一度キムラさんにあてがった。
チンコの先端に伝わる、濡れたキムラさんの温もり。
チンコの先を摘まむような、狂おしい刺激
『一緒になろ』といった震えるような声。
すべてがあの日と同じに思えた。
でも、僕はあのときのようにすぐに漏らしてしまうほど若くはない。
ここから先は、新しい二人の関係になる。
僕の性癖も、キムラさんの妄想も、新しい現実が埋めていくことになる。
「ぐっ」
キムラさんが小さく声を上げたが、唇を噛んでこらえている。
チンコの硬さは十分すぎるほどだった。
少女でも大人でもなく、このチンコは、ずっとキムラさんを求めていた。
僕のチンコがキムラさんに打ち込まれていく。
キムラさんが僕の肩にしがみつく。
背中に食い込む指先に微かな痛みを感じた。
女の子の中は、こんなにも狭くきついものだったのか。
進んでは抜き、抜いては進みを繰り返しながら、その細い道を切り開いていく。
きつさとは裏腹に、キムラさんの潤いは完璧で、少しの軋みも感じない。
何度目かの繰り出しで、チンコのすべてがキムラさんに飲み込まれていた。
僕は腰をキムラさんに押しつけるようにして、動きを止めた。
「キムラさん……」
「はっ、はっ…… 一緒になった? なあ、一緒になった?」
うわごとのようにつぶやく。
「一緒になったよ。分かるか」
キムラさんが口をぱくぱくさせながら、頷いた。
僕は、そのまま動かずに、キムラさんが少し落ち着くまで、優しいキスを返した。
「はぁ、はぁ…… ヤスオカくんの、入ってるの、すごい、入ってるの……」
僕は頷いた。
「動くよ?」
キムラさんがカクカクと頷いた。
僕は、またゆっくりと動きを始めた。
「あ、うぅ~っ……」
キムラさんの苦しそうなうめき声が上がる。
僕も長く持ちそうになかったし、早めに終わった方がいいと思い、なるべくキムラさんの負担にならないようにゆっくりとした動きでフィニッシュに向かった。
「うぐぅっ。あっくぅ……」
キムラさんの苦悶の声が次第に大きく部屋に響いた。
でも、キムラさんが耐えられなくなる前に、僕がキムラさんから与えられる快感に耐えきれなかった。
「あ、あ。キムラさ……」
キムラさんの奥。
一番深いところで、僕のチンコは爆発してすべてを放出した。
あの頃の勢いには及ばないが、量は十分だと思う。
35年分の精だと思ってチンコを押しつけていた。
「あぁ…… ヤスオカくん……」
僕が打ち震えるのが分かったのか、キムラさんはどこにそんな力が余っていたのかと思うほどに、強く僕を抱きしめた。
チンコは力をなくしていったが、僕とキムラさんが余韻を味わうように強く密着して擦り合わせているので、中に収まったままだった。
「ヤスオカくんの、おちんちん、やっぱり大きすぎるぅ」
キムラさんが、すねたように唇を尖らせた。
「キムラさんのがキュッて締まり過ぎなんや」
「わたしの、なにがぁ?」
「なにって、ここ」
僕が腰を擦りつける。
「えー、言わんと分かれへん」
キムラさんも、グリグリしてくる。
軽い言葉責めのつもりなのか、キムラさんが意地悪っぽく言うが、僕たちはそれを恥ずかしがるほど若くはない。
「キムラさんのオメコの締まりが良すぎるの」
「もう、ヤスオカくんのエッチ」
「エッチなんは中学の時からやで」
「うん、知ってたよ」
キムラさんはチュッとキスしてくる。
他に人がいないこの場だけなら、気持ちだけ、中1になってもいいかもしれない。
「あんな、こっちでは、メメジョっていうんやて」
キムラさんがクスクス笑った。
「ああ、コトミのメメジョ気持ちえぇ!」
「あーっ。偉そうにコトミって言った!」
「おう、コトミ、コトミ!」
「もう、タクヤ、タクヤ、タクヤ、タクヤ、タクヤぁ……」
キムラさんがきゅっとくっつく。
いつの間にか、僕のチンコは力を取り戻している。
少し動いてみた。
「あ」
キムラさんも気づいたようだ。
「大丈夫かな?」
僕は、続けたくなった。
「ちょっと…… でも大丈夫、と思う」
ゆっくりと抜き差しした。
「大丈夫?」
もう一度聞いた。
「うん、さっきよりは」
動きが滑らかなのは、僕の精も混じっているからだろう。
キムラさんも、なるべく体に負担がかからないように、自然とM字開脚の体勢になっていた。
でも、僕が動き続けると、キムラさんが僕の肩を叩いた。
「やっぱり、痛い!」
僕は、フィニッシュを諦めてキムラさんから腰を離した。
ズルッっていう感じで、チンコがキムラさんから抜け出た。
見ると、ショックが大きかった。
体とシーツに真っ赤なシミがあった。
途中からもしやとは思ってはいたが。
「初めてやったんか?」
「当たり前やんか。ずっとヤスオカくんのこと待ってたのに……」
キムラさんが上半身を起こして痛みを散らすように腰に手を当ててさすっていた。
「まあ、安心して。僕も初めてやったし……」
キムラさんは驚いて僕を見た。
「えーっ。男がその歳で初めて? なんか引くわぁ」
「ほっといてくれ」
キムラさんは「クククッ」って口元を押さえて肩を振るわせた。
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