ノアと深い関係を結んだが、お互いに勢いで行為に及んでしまい、避妊などしなかったことを反省させられた。
幸い、そのときは大丈夫だったのだが、生理が始まるまでは、ノアは心配で眠れない時があったらしい。
もっとも、僕に避妊の知識など皆無だったので、ノアから不安を打ち明けられた時も、どうして良いか実際分からなかった。
「もう、赤ちゃんできたら責任取ってよ」
責任と言っても、親に頭を下げるくらいしかできそうにない。
ノアから避妊についての知識をレクチャーされたが、コンドームなんて高価なものは中学生の小遣いでそうそう買える物でもないし、お金があっても子どもが薬局に買いに行くと言うわけにもいかなかった。
なので、僕たちは最初の一回以来、一度もできない状態だった。
手や口でお互いを慰める方法は知識としては知っていたが、ノアは自分の隠された肌を僕に見られるのを嫌がった。
それでも、一度経験したノアの中の心地よさを忘れることはできず、ノアも、僕のが入ってくる時の充実感をもう一度味わいたいと、二人して悶々とした気持ちを抱いたまま、キスと軽い愛撫だけのデートを重ねていた。
そんなある日曜日。
両親が法事で出かけることになり、姉と二人で留守番することになったのだが、姉が家に友達を呼んでくるという。
「お母さんには許可もらったから」
姉の友達と言えば、以前連れてきた時は、ちょっとおしとやかなお嬢さんって雰囲気で、笑顔の可愛いきれいな人だった。
その時は「二人じゃつまらないから」と、僕も仲間に入ってトランプをしたのを覚えている。
はっきり言って、僕はその姉の友達が好みのタイプだった。
期待に期待して、昼過ぎに訪ねてきた友達っていうのが、ノアだった。
「ウチの友達に失礼なことしたら、死刑やからね!」
姉はそう言ってノアを自分の部屋に入れると、扉を閉めてしまった。
あっけにとられていると、暫くして、姉とノアが出てきた。
「ウチ、ちょっと図書館行ってくるから、留守番頼むで」
姉は僕にそういうと、「5時に帰るから」と家を出て行ってしまった。
急に二人っきりになって、僕はノアを見つめていた。
ノアはちょっと恥ずかしそうに目をそらした。
姉は僕とノアのデートの場を作ってくれたみたいだ。
ノアが手に持っていた小さな紙袋を僕に渡した。
中を覗くとアルミパックされたような小さな包みが2個入っていた。
なんだろうと、尋ねるように顔を上げた。
「コンドーム……」
ノアが小さな声で答えた。
「お姉ちゃんが、使いって……」
僕は、言葉がなかった。
ノアは僕とのことをことごとく姉に話しているらしいことは薄々感じてはいた。
でも、中1の弟にそういうモノを渡すのは驚きだった。
「使い方、知ってる?」
「さっき、お姉ちゃんに教えてもろた」
姉が出ていってから、僕たちは立ったままだったのにふと気がついた。
「座ろっか?」
僕は、二人が並んで座れる、ベッドに視線を送った。
ベッドの縁に腰掛けると、肩を抱き寄せて唇を合わせた。
キスだけは様になってきたと思う。
それぐらいしか、することがなかったから。
でも、今日はその先がある。
僕は、手にしていた紙包みに視線を落とした。
それに気づいたのか、ノアがぼそっとつぶやいた。
「使ってみる?」
それを使うってことは「オメコしよう」って誘ってるのと同じだ。
「うん」
僕は、紙袋から中の一つを取り出した。
そのパックされた物は片側が透明で中に緑色の薄いゴム製品が入っていた。
パックを破ろうとすると、ノアが僕の手を止めた。
「まって、先に、あの、あれ、出してから……」
もごもご言うノアに僕はパックを指さした。
「これ、出すよ?」
ノアは小さく首を振って、違うという。
「ほら、あの…… おちん…… もう、これ!」
怒ったように僕の股間をゲンコツで叩いた。
「ああ、チンポ?」
やっと分かって、ズボンとパンツを脱いだ。
見られるのは、もう平気だ。
「アホ……」
ノアはその間、なぜか不機嫌そうに頬を膨らませていた。
まっすぐ天井を向いている僕の強張りにちらっと目をやって、
「付けよっか?」と、恥ずかしそうにつぶやく。
僕は、お願いするしかなかった。
ノアは僕からパックを取って、封を開けると、じっとそのゴム製品を確かめた。
それから、僕の硬くなったモノを左手でそっと剥いて根元を押さえながら、赤く顔を出した先端にコンドームをそっと被せた。
そして、ぎこちない動きでゴム製品の巻き取りを伸ばし始めた。
ノアの指の動きで、もうイキそうだ。
「ちょっと、動かさんといてよ!」
僕のがピクピク跳ねるので、ノアが声を上げる。
「ごめん」
謝っても止まるものでもない。
何度か怒られながらも、僕はノアにコンドームを付けてもらえた。
制服を着た、ピカピカの一年生のようだ。
心なしか立派に見えた。
僕は「どうだ」とばかりに、誇らしげにノアに向けてみせた。
「あー、めんど。次からは自分で付けてな!」
ノアはそれを指で摘まんで二、三度振って、さも大仕事をしたように溜息をついた。
せっかく付けてもらったのに、危うく萎えそうになった。
僕はさっとシャツも脱いで裸でベッドに寝転んだが、ノアはゴソゴソとパンツを脱いだだけだった。
5時までまだ3時間近くも二人っきりの時間なのに、ノアはやっぱり必要最低限しか脱がなかった。
僕はまだノアのその部分をまともに見たことがない。
ノアは、スカートの中に秘部を隠したまま、僕に跨がった。
それで、僕の強張りに手を添えて撫でるように扱きながら、もう片方の手は自分の下半身に向けられているようだった。
ノアは目を瞑って少し苦しそうな表情を浮かべ唇を噛んだ。
やがて、スカートの中からクチュクチュという湿った音がし始めた。
ノアの準備が整ったのだろう。
薄く目を開けて僕を見ると、ニコッと微笑んだ。
ほんとは僕がノアの準備をちゃんとしてあげたかった。
僕の先端が温かな中にめり込んだいく。
ただ、コンドームのせいか、ノアのヌラリとした粘膜の感触が前と違っていた。
でも、ノアの腰の律動に伴って、次第に僕の強張りが飲み込まれていくと、もうそんな違和感なんて消し飛んでしまって、ノアの体を欲し続けていた僕にとって、ノアの肌が僕の根本に密着した瞬間、溜まりに溜まった思いのすべてをノアの奥に向かって吐き出してしまっていた。
「えっ」
いきなり脈打つ僕を感じて、ノアが声を上げた。
僕は、どうすることもできずノアに腰を押し付けるだけだった。
ノアは僕が収まると、腰を浮かせた。
「ちゅぽん」という感じで、ノアの中から緑色のラップに包んだタラコのような僕が飛び出してきた。
力なくペトッとお腹にくっついた僕のを見て、ノアが大笑いした。
「なにこれぇ!」
緑色のコンドームの先に、たっぷりの僕の精液が溜まって、ぷよぷよしている。
ノアはためらいもなくそれを摘まむとフルフル振って見せた。
「いやぁ!これ、なんか変な感じ!」
ノアがおもしろそうにいじっていると、しぼんだ僕のからコンドームがツルンと外れて、溜まった中身がこぼれそうになり、慌てて根元の方を縛った。
カバーが無くなった、しぼんだモノをもう一度ノアは摘まみ上げた。
「うわっ、べとべと……」
表面に僕の名残が付いたままだ。
「ヤナカくん、クニャクニャのおちんちん可愛いよ」
ノアが派手に笑いながら「おちんちん」って言うのがなんか不思議な気がした。
機嫌良く摘まんだり引っ張ったりしていたが、ノアにいじられていつまでもしぼんでいるような男子ではなかった。
すぐに力を取り戻して、見る間にノアの手の中で立派な姿になった。
「あーっ。可愛くなくなった」
ノアがせっかく大きくなったモノを不満そうに指で弾いた。
「柔かくしてよ」
「そんなん無理やわ」
「なあ、出たら、柔かくなるん?」
「まあ、そうやけど」
僕は二回目に期待した。
「よっしゃ! 出したろー」
何を思ったか、ノアは、袖を腕捲りすると、ノアの中に入りたがってる僕の強張りに顔を寄せて、鼻歌交じりに扱きだした。
「ちょっと、ノアー……」
「いいからいいから」
ちょっと恥ずかしいけど、あっという間に終わってしまった後ろめたさもあって、ノアの機嫌がいいうちは逆らえなかった。
「こんなん、気持ちいいんちゃうん?」
「うん……」
「なあ、ヤナカくん」
「なに?」
「自分でしてるん?」
「えぇっ?」
「どうなん?白状しいや!」
ノアが掌に力を込める。
「うん、してる……」
「もう、男の子はエッチやなぁ」
いま、それを扱いてるノアはどれくらいエッチなんだ。
「いっつもノアのこと考えてしてるんやで」
ノアの顔が耳まで真っ赤になった。
「アホぉ!ウチのこと考えてエッチなことしたら一回百円な!」
「そんなん、お小遣い無くなるわ」
「もう……」
呆れたように笑いながら、一生懸命扱き続ける。
「それやったら、ウチが毎日ちゃんと、こうやってしてあげるわ」
「ほんま?」
「ウソや!ウソ。手ぇ、疲れるもん」
「あぁ…… ノア。いっつもしてや……」
2回目で余裕があったが、だんだん射精感が高まってくるのを感じる。
「ん?気持ちよくなってきた?」
「……」
頷くしかできない。
「いいよ、良くなってな」
ノアの手の動きが、いっそう優しく感じて、強張りが打ち震えた。
2回目は勢いも量もちょっと控えめだったが、それでも僕の首筋まで放物線を描いて、ノアをおおいに喜ばせた。
ノアの期待通り、僕のは十分に柔らかくなったが、僕が撒き散らした精液をノアが丁寧にハンカチで拭ってくれてる間に、少し膨らんでしまい、ノアに叱られてしまった。
さっきよりは回復に時間がかかったけど、結局、ノアにいじられて柔らかいままでいることはできなかった。
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