多数のご返事、有難うございます。もう一丁エピソードを。
俺と恵美が交際をオープンにしたのは高校入学してからでした。
実は恵美のご両親、俺との交際に猛反対。
理由、高校生だからとか、可愛い娘を取られたくないとかの理由ではありません。
恵美お母さんの猛反対の理由。
『こんながさつで乱暴で、女の子らしさのかけらもない娘を、孝文君の彼女になんて、孝文君に申し訳ない、考え直してほしい』
恵美お父さんの理由。
『こんな扱いにくい娘だから、君に迷惑がかかると思う。やめた方が身のため』
笑えます。
最初は可愛い娘を取られたくない一心で、恵美をボロクソに言ったのだと思ってました。
すると恵美は家でご両親からこう言われていたそうです。
『先方(俺)に迷惑かかるし、こんな娘の彼氏なんて、向こう(俺)に恥ずかしいから、今はとりあえずやめてほしい』
とんでもない親だと、恵美は激怒していましたが、今までいかに傍若無人な振る舞いをしてきたかがよくわかります。
一人娘だから余計、学校よりわがままだったみたいです。
でも俺は丁寧にお母さんを説得しました。
主に
『彼氏が出来ることで、女の子らしくしなきゃと自覚が芽生えるかも』
あ~ま~そうかもしれないけど、期待薄なようなと切れ味悪かったお母さんですが、最終的に俺に託してみようかなとなりました。
交際オープンにするまえに、やることやっちまってたんですが。
結婚するときもです。
ご両親。
『長くよく付き合ってくれました。この娘が結婚できるなんて、子供の頃は思えなかった。ほんとにこれ(恵美)でいいの?拾う神っているんだな~』
こうです。
両親同士の顔合わせしたときです。
小、中一緒だし、母親同士は多少、顔くらいは知ってるくらいの面識はありました。
両親同士の顔合わせは、和食料理屋の座敷でした。
そのときの恵美のご両親は、俺の両親に向かい、平身低頭の土下座、畳にほんと額をつけてました。
うちの両親は大慌て、だって一人娘をもらうのはこちら、頭を下げるのは、俺達のほうなはずです。
『以前に比べ、若干は女らしくなったとは言え、まだまだがさつで乱暴なとこがある娘、なにとぞよろしくお願いいたします』
お腹にはすでに子供いたし、つわりでおもわしくなかった恵美は、なんとでもボロクソでも言ってくれ~状態でした。
今でも笑えるエピソードです。
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