10年と言う月日は忘れるのには十分だった。地元の高校を卒業し、地元の大学に入学して少し経ったある日女の子の夢を見た。その女の子夢は飽くまでも想像なのだが、大学生になったみぃちゃんだった。次の日、目が覚めた俺は何かに取り憑かれた様に、押し入れの奥にある箱を取り出した。アルミ缶の蓋に[大事な物]と書かれていた。蓋を開けると色々な玩具の中にあの小さいキティちゃんが入っていた。そのキティちゃんを取り出しなんとなく机に飾った。…大学で突然歴史研究サークルの先輩が「週末に新歓コンパするから」と言った。俺はあまり乗り気ではなかったが「1年強制」なので仕方なく了承した。週末駅に集まり店に移動して、中に入り席に向かった。席に着くと女性陣がいた。俺は瞬時に「合コンか」と思った。その女性陣の中の1人に懐かしい雰囲気を持った人に目を惹かれた。皆席に着いて飲み物が運ばれてきた。当然未成年はソフトドリンクだった。そして先輩が音頭を執り合コンが始まり、自己紹介が始まった。
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