俺は資料を片付け着替えてから「お先に失礼します」と言って事務所を飛び出した。現場から病院まで30分、そわそわしながらも安全運転で向かった。病院に着き受け付けで「〇〇ですが」と言うと「〇〇さんの旦那さんですね?ご案内します」と看護師さんが案内してくれて分娩室の前室に入り「ここでこれを着て下さい。着たら帽子とマスクを着用して、そこでアルコール消毒をしてから入って下さいね」と説明を受けて言う通りに従って中に入った。分娩台のみぃに近づき「来たよ」と言うとみぃは苦しみながらも笑顔を作り俺の手を握った。すると「はい!もう出てくるよ…いきんで」と先生が言った。俺が到着してから僅か5分程で産まれた。「お母さん産まれましたよ!」と看護師さんが言い5秒程してから産声が聞こえた。分娩室に入ってから約1時間半、初産とは思えない程のスピード出産に先生も驚いていた。2014年2月7日17時23分、2825㌘の女の子が産まれた。へその緒を切ってみぃが抱いた。
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