スイマセン…仕事忙しいし家では書けないしでなかなかイン出来ませんでした。
インターホン越しにマヤが注文を入れる。
途中フライドポテトとか言ってるのが聞こえた。
少しすると注文した品が来た。
「でかいね…」
まぁ正直思いましたよ、よくこんなに生クリーム食えるな~って。
チョコやらバナナやら、さらにはチョコケーキらしき物がトッピングされた巨大なパフェが…ビックパフェですか?という感じ。
俺の注文したチョコケーキも決して小さくないはずだが小さく見える…
「いただきま~す♪」
ニコニコしながら食べている。
俺達は再び歌い始めた。
時間が進んで行ったがパフェは半分からなかなか減らない。
そりゃそうだ、あれは絶対二人用だ…
さっきの笑顔は消えて悪戦苦闘しているのが目に見えて解る。
「やめたら?」
見かねて言った。
「え~!?勿体ないじゃん!!」
反論するが顔はパフェから開放される…という表情だ(笑)
「さく、食べる?」
ズルズル…とこちらによこされた。
「いや~俺は生クリーム苦手だし…」
「食べてみなよ!好き嫌いはダメだよ(笑)」
押し付けるつもりらしい。
俺は目の前にパフェを引き寄せた…
半分より下になってるが、見えるのは生クリームと下にあるコーンフレーク…
(マジですか…トッピング残ってないじゃないですか…)
チョコソースが辛うじて混ざったクリームを見つめた。
マヤはスプーンをパクっと口に入れて残っていた生クリームを食べた。
「ハイッ♪」
スプーンを渡された。
え~?今なめてなかった!?間接キスになっちゃうよ!?
ちょっと恥ずかしい。
かと言っておしぼりでふくのも汚ない…とアピールするようで…とか悩む。
「うん…じゃあ一口食べてみるよ…」
俺は思い切って食べてみた。
間接キスで喜んだのもつかの間だった。
『うん!マズイ!!』
とは言えずに微妙な表情で答えた。
「ヤッパリ白い生クリームは苦手かな~」
そう言いながら再びズルズルとマヤの元に戻した。
マヤは受け取ると一口食べ、続いて俺の口元に運んだ。
「あ~ん」
食えと言うことらしい。
「え!?いいよ、もう俺は…」
そう言うが引き下がらないマヤに負けて食べた。
結局俺は食べる時には息をしない作戦を決行して生クリーム地獄でもあり、女の子に食べさせて貰うというちょっと嬉しい事を経験した。
「あ~良かった♪無くなった!!」
残すのがそんなに嫌だったのか、あるいは俺を困らせて楽しみたかったのかマヤは満足そうだった。
「ちょっと胸焼けする…」
俺は胃の辺りを押さえた。
「そんなに嫌いなんだ~?だったら食べなきゃ良いのに(笑)」
「マヤが食わせたんだろ~!」
そう言いながらマヤの脇腹をくすぐるつもりで突っついた。
「キャッ!!」
想像以上にくすぐったかったらしい。
過剰に反応して飛び退いた。
「ちょっと~!」
ムキになってやり返そうとしてきた。
何回かお互いバタバタしてるうちにマヤが俺の上に覆い被さった。
多分この瞬間まではお互いくすぐる事に夢中だったと思う。
お互いバッチリと目があってしまった。
急に照れ臭くなったのでマヤの下から這い出ようとした。
急いで抜けるか…と考えていると急にヒョイッと抱き付かれ、マヤの顔が近づいて来てそのままお互い唇を重ねてしまった。
心なしかマヤの顔も赤く、目もちょっと色っぽい。
しかしそれもつかの間、マヤは慌てて身体をどけてしまった。
「あ、あ~ゴメンねさく、ちょっと私変な事しちゃったね…エヘヘ」
「ゴメン!俺が悪かった!!俺がわるいんだから!」
今度はお互い謝りまくり、変な空気のなか終了五分前の連絡がフロントから来た。
「とりあえず出ようか」
ちょっと強ばった硬い笑顔でマヤが言った。
外に出たあとも無言で歩いた。
この空気を何とかしようとお互いどうでも良い話を振るが続かない…
そこで思い切って手を差し伸べた。
え?と驚いた表情だったがすぐに意図を理解して手を出して握ってきた。
「エヘヘ」とお互い変な笑いを浮かべて歩き出した。
「なんか変なの…」
すぐ横に並びながらマヤが言った。
「そうだね!」
俺も返した。
そのまま歩き続けながら、ちょうど周りに人が居なくなった時に思い切って言った。
「俺、好きなんだ」
マヤは驚いた顔をしながら立ち止まった。
「何を?」
「何を?って…マヤだよ」
「さっきので?」
「さっき?」
「カラオケ屋で…あぁなったから?」
「え!?違うよ!その前からずっとだよ!」
「いつ?」
「いや、もう小学生の時から…」
「そうなの!?」
最後の言葉はかなり驚いていた。
「うそ~?全然知らなかったよ!」
「言えないでしょ、恥ずかしい…卒業しちゃったし」
自分も真っ赤になってるのが解る位顔が熱かった。
「だってさー、言ってダメでも絶対学校で会うじゃん!!」
「ま~ね~、そうかもね~」
今度は横にピッタリとくっつく様にマヤが並んだ。
「あたしもね、好き」
小さい声で言っていた。
「え?本当に?」
俺は言ってしまった後悔から一転して思わず笑顔になった。
「四人で遊ばなくなったじゃん?そんでさぁ、ヨウヘイ達と話をしててもさ~、さくはどうしてんのかなぁとか、一番話しやすかったし気になってて」
「そうなんだ!?」
「そんで昨日久々に四人で遊んだじゃん!!嬉しかったんだ~!でもなかなか二人だけで話せないし、そしたらさくから誘って来てくれて嬉しかった♪」
その後はお互いしゃべり通しだった。
マヤは自分が男っぽいからかなり気をつかったらしい。
今日は何も無くてもこれからも遊びに自分からも誘おうとまで考えていたみたいだ。
「うちにまた寄って行く?」
バスの中で聞かれた。
「え~、何か恥ずかしいよ」
「何で?」
「前もお母さんとか会った事ないし、小学生みたいになかなか行かないじゃん」
「今日は遅くなんないと帰って来ないよ仕事あるから」
それなら気もつかわないから良いか…と寄り道をする事にした。
早く帰りすぎてもつまらない…
久々のマヤの家は変わっていない。
駐車場の屋根を新しいのにしたんだ~って位。
「上がって♪」
マヤはご機嫌で先に自分の部屋へと向かった。
階段を昇る際に上を見上げるとピンクのパンティが丸見えになっていて慌てて目を伏せた。
(女の子の部屋にって事は…)
なんて多少邪な気持ちもあった(笑)
二年前と大して変わらない部屋だった。
ランドセルの代わりに紺色の学生カバンになった事位だろうか。
マヤはエアコンを入れると飲み物を取りに降りて行った。
「ウーロン茶しか無いけど良いよね?」
お菓子まで持ってきた。
しばらくは小学校の頃の話や、お互いの中学校の話をしていた。
どんな先生が嫌いだったとかケンカした事、そんで今の事だ。
「ね~、さくって本当は見てたんでしょ?」
初めて遊びに来た時の事を話していた時だった。
ちょっと下ネタが出ていた時に聞かれた。
内心また聞かれるのかなと思っていたので素直に答えた。
「うん、まぁ見てた、見えちゃうんだもん(笑)」
「マヤのだから見たのかも…」
「何だよそれ~!ヤッパリしっかり見てたんじゃん♪」
「見るだろ!」
「今日も何回か見てたもんね♪」
「いや~、今日はどうかなぁ、たまたま見えた位かなぁ」
そんな感じでごまかしていた。
「見る?」
突然聞かれた。
「…今?見せるって事?」
「な~んて言ったら…」
「見たい!!」
と言葉を遮り言ってみた。
「って言ったらどうすんの?」
ちょっと冗談半分イタズラ半分に聞いてみた。
マヤは一瞬驚いた顔の後に笑いながら「良いよ」とスカートの裾に手を掛けた。
スイマセン仕事入りました…また後で
※元投稿はこちら >>