祐二はこたえないで私の髪を洗う。
あぁ…そっか。
こんなとこが私のダメなとこか…
なんて反省してしまう。
シャワーで丁寧に流して終わり。
「ありがと」
「うん」
「のぼせてきたから出るかな…」
「そうだな」
あがると体まで拭いてくれる。
「あーしまった!」
「え?なに?」
「コンビニ寄るの忘れた」
「あっ…でも、あれじゃ仕方ないよ」
「そりゃそうだけどな」
ホテルの冷蔵庫を開けると『ほろよい』が入っていた。
「ほろよい飲みたい…」
「飲めば?」
『プシュ』
缶はいい音をたてた。
ゴクリと一口飲むと、甘いような渋いようなアルコールが喉元を過ぎる。
「か~うまいっっ」
「おやじかよ」
『ほろよい』を掴んでジタバタしてるのを冷やかな目で見てる祐二。
「いい事思いついた」
「うん?」
祐二は含み笑いで近寄ると私から『ほろよい』を取り上げた。
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