もしもし…かっちゃん。陽子…。
おぉ~久しぶりやなぁ、元気しとるんか。
うん、今は京都市内に住んでる。
京都の全国的に有名な企業に勤めてるとの事だった
俺も陽子も25~6歳の年齢になった。
陽子の両親からは毎年、年賀状と盆暮れには贈り物が届いていた。
陽子は京都で一人住まいしていた。
かっちゃん、今日から3日間休みだしそっちへ帰るわ。との連絡だった。
GWも別段する事も無かったので、陽子が帰省してくるならって事で当時の仲間数人に連絡して田舎町の居酒屋に集合する事にした。
駅に着いたら連絡して。と携帯を教えておいた。
6時過ぎ頃に携帯が鳴る。
かっちゃん、陽子。駅に着いたよ。
これ、陽子の携帯やしね。
おぉ、迎えに行くわ。
普段は軽トラか軽バンだが密かにセルシオを持ってたのでこれで出動。
駅に着くと陽子が立っていた。
10年振りに見る陽子は高校時代から全然変わってて、マジ陽子?って位に可愛く、いや、綺麗になっていた。
うぅ~わっ、かっちゃん何これ?
車やん。
マジ、セルシオやん。
幾らするん?
ん~総額で800弱。
なにそれ…。
じゃ、行くべ。
居酒屋に着くと、男2の女2がガレージで待っていた。
男のツレが
お前、何やこの車…。
密かに買いました。
マジかいや。
軽トラか軽バン命違うんかいや。
アホか、秘密兵器じゃ。
居酒屋で飲んで食って大騒ぎして、みんなで携帯番号やメアドを交換しあって解散となる。
陽子は、俺の部屋に泊まるつもりで来たのですが、周りのみんなには、親戚のおばちゃん所に泊まるってみんなに言ってた。
10年振りの街はどうや。
陽子が引っ越してからは、駅前にはスーパーが出来て道も広くなりバイパスが開通して、コンビニやファミレスも何軒か出来た。
うわぁ変わったなぁ。
陽子の住んでいた地域も周辺に団地が出来て様変わりしていた。
陽子、買い物して帰るわ。
陽子と花火大会の日に出会ったコンビニに立ち寄る。
適当にお菓子や飲み物等を買い帰宅した。
セルシオを専用車庫に入れて裏から部屋へ。
かっちゃん、部屋ってより完全に家ってか秘密基地やん。
あはははっ。来るヤツみんなそう言うわ。下の車庫はツレが来て勝手に整備工場にしとるて。
て、言うか…。
完全に前と違うし…。
暇見ては改造したんよ。道具や工具はあるし材料代のみ。
陽子、風呂はシャワーか?溜めるか?
続く
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