良いのか?
というのが正直な感想。
真由美は幼い頃からの友達同士。
三人でまた普通に遊べるだろうか?
カラオケは2時間で入ったはずが、結局1時間位で出てしまった。
「あのさ~…」
言葉も見つからないのに俺から話し掛けた。
「どうしたの…?」
真由美も元気の無い声で返事をする。きっと自分の行動を後悔しているような、そんな雰囲気。
「俺、最初はちょっと困ったけど、真由美とキスした事とか後悔してないよ!…真由美は俺の事知ってるし、俺も真由美の事を良く知ってるから」
と解った様な解らない様な事を言った。
上手く言えないが、関係が壊れるかも知れない事への後悔はあっても、初めてのキスを真由美とした事への後悔は無かった。
「…?有り難う!」
真由美は少し笑顔で答えた。
俺の胸中全ては理解出来てないだろうな、と思ったがそれ以上は上手い言葉も無いし言えなかった。
半分上の空に近い会話をしながら最初に真由美の家に着いた。
「寄ってく?少し話しをしようよ」
真由美が真剣な顔をしている。
何だろう?この事は黙っていようねっていう念を押したいのかな?もう誘わないでって話しをしたいのかな?とあまり良い事は考えられなかった。
このまま帰ろうかな?という思いの方が強かった。
「まだうちの親、仕事で帰らないから…」
と言うが早いか真由美はさっさと家に入ってしまった。
結局どうとも言えず、真由美に続いて入った。
部屋に通されると、真由美の部屋は相変わらず綺麗だな~なんて考えていた。
ヤッパ俺や順一の部屋とは違うな~なんて。
「ジロジロ見てもなんも無いよ!」
と言いながら真由美は缶ジュースを持って部屋に入って来た。
おぉ、ワリィワリィなんて言いながら受け取るとお互い少しの沈黙となった。
「あのさ、調子に乗ってゴメンな…」ポツリと俺から口火を切った。
これは本気だった。キスへの後悔は無いが、それ以外は反省していた。
「…気にしないで、元々あたしが言い出したんだし…たけるは止めてって言ったら止めてくれたじゃん?」
真由美も沈んでいた。
「あのさっ!もし、もしもだよ…最後までしたとしてたとしても、俺は真由美へ態度とか変えなかったよ!大丈夫!」
真由美は俺を見つめた。
「最後までは余計だね!」と言って笑ってくれた。
俺はそのままその日二度目のキスを真由美にした。
今度は抵抗無く受け入れた。
真由美の目がこの後どうするの?と聞いていた。
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