社長令嬢というのはおおげさかもしれませんね。
小学校・中学校は市内でもガラの悪いところでしたし、高校も進学校とはい
え県立ですしね。
それでも、僕とはあきらかに生活レベルが違うなぁと感じていました。
『・・・見た?』
覗いてたのはふたり。HとK。部活のサックスとクラリネットパートのふた
り。
「ちょっとマジ・・・!?アンタら、なにしてんのぉ?」ふたりが顔を見合
わせてクスクス笑う。
『なんもしてねぇよ』
「抱き合ってたじゃんね。・・・キスした?」
興味津々で聞いてくるふたり。
『うっさい!、なんだっていいだろ。』
「だってさぁ~ねぇ? 美樹、あいつふたまた?Sと別れたん?」とK
「ううん、だってSとキスしたって言ってたよね」とH
『・・・そっか、知ってんだ』
「アンタ、美樹に何したん? 変なことしたんじゃない」
「彼いんだからね。あの子。Nだって、いんでしょ!?」
!?・・・なんのことだ?マキのことしてる?
『知ってるよ、それぐらい・・・それに、おまえらだって、オレが好きな誰
か知ってんだろ?』
KとHが顔を見合わせて、言葉に詰まった。
「知ってるけどぉ・・・ね?」「うん、けどさ・・・Nだって、あきらめた
んじゃないの?」
なんかニヤニヤしてる。
マキとのことはまわりの誰にも言ってない。
クラスが違うので学校で顔を合わすこともないし、マキもこっちを無視して
る。
うちに来てるの見られたか?
内心、焦ったがこれ以上勘ぐり入れられるのも困るので、
『キスしてないし、なんにもなかったよ。あんまりOに聞くなよ?』そうい
って玄関へ向かった。
暑い中、30分ほど待ってたけど彼女はなかなか来なかった。
KとHに捕まっているのかな?
教室へ戻る途中、KとHにあった。
「Nまだおったん!?」
「いこ!こんなのほっといて・・・あんたらサイテー」
Kが軽蔑のまなざしを向け、さっさと行ってしまった。
Hは困った顔をして、僕をみると「美樹・・・まだ上におるよ。じゃ、バイ
バイ」と先に行ったKを追いかけた。
『・・・泣いてるんか』
美樹が赤いジャージに着替えてた。ひょっとしたら制服にも精子がつけられ
てたのかもしれない。
「あ、ごめん・・・すごく待った?」
さっきのKの様子だとかなり辛らつなことを言われたみたいだ。
『大丈夫やけど・・・はよせんと玄関閉まるかも』
黙って玄関を向かう。
やっぱり締められていたので、職員用玄関に靴を持って外へ出た。
『なぁ、O・・・どうしよっか』まだお昼で日が高い。
「うち、いっぺん帰らんと・・・ジャージやし」すると、思いついたように
「あ。・・・Nさ、うちに来ん?」
美樹の家は入ったことはないけど、場所だけは知ってた。
時々、彼女に偶然出くわさないかとよく家の前を横切ったりもしてた。
『いいの?』彼女がうなづく。「そんでさ、あとでどっかいこ」
日差しのきつい帰り道。
手を握りたいけど・・・互いに手の甲がコツンコツンと触れるような間隔で
一緒に並んで歩いた。
建築士の家だけあって、美樹の家はけっこう凝った作りだった。
このあたりでは珍しい3階建て。
『おじゃましま~す・・・』彼女には両親と姉がいるが、人の気配がなかっ
た。
2階の部屋案内されると、「ちょっと待ってて」と彼女は下へ降りていっ
た。
彼女の部屋は、漫画やファッション誌なんかがけっこうありイメージとはけ
っこう違う感じだった。
わりと真面目な印象で、今まで漫画とかの話をしたこともないし、ファッシ
ョン誌のような格好も見たことなかった。
机の上にSと写ってる写真。
それよりも部屋の空気がやっぱり違う・・・マキとも全然違う。美樹の匂
い。
「あんまりジロジロ見んといて、恥ずかしい」
Tシャツとキュロットに着替えた彼女が冷たいお茶とタオルを持ってきてく
れた。
「外暑いね~。どこにしよっか?」彼女が聞く。
『まぁ、・・・遅くても大丈夫なん?』
「今日、塾なんやけど・・・さぼろ。10時半かな?」
『やっぱ、ふたりきりになれるところがいい?』
「・・・さっきの続き?」彼女が照れくさそうに俯く。
すごく可愛くて顔を近づけると、彼女が目を瞑る。・・・長いキスだった。
彼女が首に腕を回してきたので、お姫様だっこをしてベッドへ座る。
「びっくりした~N、けっこう力もちやね?」
『Oが軽いの』「抱っこされたの初めて。うふふ」
またキスをして押し倒すと、Tシャツをめくりあげブラの上から触る。
ブラをずらすと小ぶりな乳房が手の中に納まる。
美樹はスレンダーなのでおっぱいも乳首も小さめ。
「くすぐったい・・・乳首さわんのやだぁ・・・」
『じゃ、こっちはいいの?』
キュロットのホックを外し、ジッパーを下げると待ちきれなくて直接ショー
ツの中に手を入れた。
「あん。そっちもダメ・・・まだダメだって。ちょっと待って・・・」
美樹が僕を手を掴んで止める。
だけどなかなかストップがかからなくて、指先で溝の柔らかいお肉をプニプ
ニとしたり、
クリトリスのあたりまで指先を目いっぱい伸ばし、敏感な部分の円を描くよ
うに刺激する。
美樹がびくんとはねて、止める手に力をギュっと込めてきた、
「あああ・・・やだぁ・・・もう、ちょっと待ってよぉ・・・お願い、話聞
いて・・・」
僕は手の動きを止め、美樹の目を見た。
真剣な表情だった。
ベッドに腰かけて、ふたりで並んだ。
「えっとね・・・本当のこというから・・・Nにはちゃんと聞いて欲しい
の」
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そろそろマキが来るので、続きはまたあとで書きます。
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