サキを友人とシェアして住んでいるコーポまで送り、準備が出来るまで車で待ちました。
30分程して出てきた彼女は長めのニットにミニスカートとと言う可愛らしい格好です。
「 ゴメンね! 待った? 」
助手席に乗り込んで来た彼女の顔を覗き込んであげると少しメイクをしています。
元々、一つ一つのパーツが整っていて、二十歳の若さもありすっぴんでも十分以上に可愛らしいのですが・・
本人は童顔と言うのを気にしているらしく、アイメイクで少し雰囲気が変わっていました。
「 恥ずかしいよ・・ そんなに見たら 」
30センチと無い至近距離で目元をじーっと見つめられサキが恥じらいます。
時間は11時前で、昼食にも朝食にも中途半端でしたが、サキは昨晩から食べていないらしいので軽く・・
時間的にまだ食事を出来るような店は開いていませんのでファミレスにしました。
今までは、幼なじみのリョウスケの妹として女を意識してはいませんでしたが・・
ファミレス内で若い男性達が興味を持って彼女に向ける視線に、改めて『可愛い子なんだ・・』と気付かされます。
そう思って接すると、これまで何気に受けていた彼女の僕への接し方が好意を持ってくれていたからだと・・
高校生位の時から、何気に僕の膝に座ったり、僕が飲んでいるモノを『少しちょうだい』とか言って飲んでみたり、バレンタインには僕のだけ手作りだったり・・
今思えば、彼女なりに色々サインを出してくれていたのかなと思い返しました。
そんな事を思いながら食事を店を出ます。
「 今日は? お泊まり? それともご休憩? サキはどっちが良いの? 」
一応彼氏と言う存在が居る女の子ですから、もしかしたらデートの約束とかしていたらいけませんので冗談ぽく聞いてあげました。
「 え~とね! お泊まり・・ 準備して来たもん・・ 」
彼女はあっけらかんと言おうとしたようですが、途中で照れくさくなったのか・・
「 良いの? デートとかは? 」
「 もう、メール送っちゃった・・ ユウちゃんはダメだった? 」
まあ、これだけ可愛い子がお泊まりを望んでくれるなら断る男などいないでしょうし・・
お泊まりならまだ昼前ですので焦る必要も無く、デートを兼ねて少しぶらぶらする事にしました。
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