服を脱いでお互いに裸になってから
もう何時間が経っただろう。

私は仰向けに真っすぐ姿勢を正しているだけ。
彼はその手で、指で、舌で、腕で、脚で、胸で、体全体で
私の体に密着し、
二人を隔てる皮膚を少しずつ溶かしていく。

体温が交じり合い、溢れるほどの彼の愛が
身体のあらゆるところから染み込んでくる。

（こんなの、、初めて。。）

まだ挿入もしていないのに、蜜壺から溢れた愛液がシーツを濡らす。
ふわふわとした高揚感が全身を包み、
「すごく気持ちいい」などという言葉が陳腐にすら思える。
喘ぎ声を出したらこのまどろみが壊れてしまいそう。。

まさに、至福の癒し。溶けあい一つになる二人。

（これが本来あるべき姿では？
　私たちは、もともと一つだったのかも。）

そんな気すらしてくる。

彼の亀頭が蜜壺の入口に当たる。
もうそれだけで軽くアクメを迎えてしまうくらいの快感。

ゆっくりと、いや、動いているのかすら朧げなほど
私の中にじんわりと彼が入ってくる。

今までのセックスで感じていた強烈なアクメとは違い
ほんの少しの動きが、小さなアクメを連続して呼び起こす。

「佳子。俺もこんなに気持ちいいのは、初めてだよ。」

言葉を聞くまでもなく、彼の眼がそう物語っていた。

根元まですっかり収まると
彼の脈拍が胸から、手から、太ももから、そしてペニスから伝わってくる。

（こんなに敏感に、脈拍までありありと感じられるなんて。。。）

そのリズムが私の鼓動とシンクロしていることに気が付いた。

（私たち、本当に一つになったんだ。）

その思いが高揚感となり、脳を犯していく。

（あぁ、神様。）

なぜかそう呟いた。

早漏のわたしは
早くてもゆっくりでも
桂子さんの感じている声を聞いてしまうと
すぐに発射してしまいます

本当はゆっくりとじっくりと
桂子さんの感じている体を
そっと触れて感じていたいのです

柔らかくて温かくて
敏感な肌
わたしの全身で感じていたい