自転車で遊びに行く小山があった。
軽いバイキングコースが整備されていて、反対側に降りれるようになっていました。
その山頂あたりにカップルが利用したくなるようなベンチが死角になるように配置されてました。
他から干渉されないから、よくそのベンチを占領してはダベってたりしてたんですが、時としてカップルの濡れ場に遭遇することもありました。
身を隠す木々はたくさんあるので、そういうの好きな子と一緒の時はけっこう覗いては興奮して騒いで喜んでました。
五年生の時、幼稚園から仲良しの気のおけないイオンちゃん(仮名)と露骨なまでのセックスを目撃した時は、逆に感想を言い合えないくらいの衝撃を受けました。
チチクリ合うようなかわいいレベルじゃなかったので…
それが友達のお兄ちゃんくらいの年頃の男の人と、綺麗だけどけっこう年はいってそうな、お母さんくらいの女の人でした。
背もたれのあるベンチに座るような感じで、女の人がこちらに顔を向けながら体を揺らしてました。
この時は陽が高い時期でしたけど5時は回ってたと思います。
ふたりはお揃いの浴衣を着ていたので、麓の温泉客のようでした。
だんだん盛り上がってきたのか、背もたれが邪魔でしたがふたりは浴衣を脱ぎ捨て真っ裸になって抱き合ってました。だんだん薄暗くなりだす度に大胆になってるみたいでした。
男の人のアレは最後までよく見えなかったけど、女の人の大きなバストは時折見えました。
最後は男の人が後ろに回り込み立った状態で腰を振ってました。
ふたりの声が高まり、やがてグッタリ重なると、小鳥が嘴を合わせるようなキスをしてました。
これは私たちにとっては運命の目撃になります。
一足先にハイキングコースを下った私たちは閉まってる売店の前のベンチに腰掛け、自販機で買ったジュースを飲んでました。
経験が乏しすぎて感想を語り合う語彙がないんですね。
それでもふたりの関係性などを推理しあっていると、何食わぬ顔様子で雑談しながらふたりが降りてきた!…
私たちは自然体を気取りたいがために返って不自然なくらいお喋りに講じた。
近づいてくるふたりのことは当然観察してます。
やっぱり女の人の方は年がいってて、ふたりで連なって歩いてる姿は親子にしか見えない…
ここでちょっと予想外のハプニングが起きた。
男の人の方がジュースを買いにこっちに来たのだ。
しかも喫煙が目的らしく灰皿の前に陣取りました。
女の人は悠々自適にひとりで歩いていきます。
私たちは無理に話題を作り喋ってましたが、向こうから話しかけてきました!(期待はしてました)
最初は観光客風に町の様子を尋ねてくるような感じです。
それから近くに住んでる子?
何歳?
そんな感じでプロフィールを話す感じに。
私たちは打ち合わせをしたわけじゃないけどせっせと答えた。
逆にこっちも知りたいことがあったからです。
そんな風に話しているうちにわかりました。
ふたりが親子だと言うことが…
顔にださないようにするのにホント苦労しました。
その時そんな言葉は知らなかったかもしれませんが、近親相姦だったのが判明したんですからね。
あとで、ふたりになった時、しきりにヤバいヤバいってふたりともそればっか口にしてました。
親子のセックスを見ただけじゃなく、もうひとつヤバいことがありました。
しっかりナンパされたんです!
今度遊びに来るから会わないって?
ちゃんと断る選択権を与えるように返答は迫りませんでした。
ふたり組でふたりとも好みって滅多にないから、ぜひ会いたいと、ある意味こんなヤバいことをサラッと言えるって凄いと思いました。
次の週末気が向いたら来てねって別れたんですが…
結局、ふたりで行きました…(笑)
なかなか来ないんでこっちが担がれたかもしれないって思ったくらいだから、少なくとも私は再会を望んでたんでしょうね。
お母さんとセックスしちゃう人ですから、そっち方面に発展しそうなヤバい気配はありましたが、むしろ半分期待もありました。
冒険心を駆り立ててくる相手っていますからね。
知り合おうと思って知り合えるものでもない。
イオンちゃんも考えてることは大差ないと思います。
ふたりでエッチな本を拾って見た仲ですから。
とりあえずふたりいるし、なるようになるでしょ…
そういう面では私たちはある意味ではツイてたと言えると思います。
こうして月日が経って語れるような想い出にはなりましたから。