今年の夏は例年よりあの夏を彷彿させるほど暑いです…
十歳の誕生日を迎えてすぐに夏休みになり、私と年が近い妹は祖母が暮らす母方の実家で夏休みを過ごすのが定番でした。
両親からは解放され最初の二三日が過ぎると早くも退屈しのぎに苦労するのが毎年お決まりのパターンなんですが…
この年はちょっと変化がありました。
親戚の集まりでもあまり見かけた事がない男の人も滞在してたんです。
当時二十代後半位だった人。
簡単に言えば遠い親戚筋の人で、祖母は男手があると何かと助かると重宝にしてるようでした。
滞在してる理由などは省きます。
その人とは不思議と姉妹で意気投合しました。
私達は二日目の日に河原を散策していてエッチな本を見つけました。
その本に付録としてDVDが付いていて、私達は未開封のそれを持ち帰りしました。
私達があてがわれている二階の部屋にあるテレビにデッキも付いていたから見ない手はありません。
それを観賞してるのをその男の人に見つかってしまったのがきっかけで仲良くなりました。
その男の人は私達を咎めず、
興味津々に仕入先を尋ねてきた。
私と妹はとりあえず安心して、事の顛末を語り流れで一緒に見るような展開になりました。
内容はいわゆる男女の絡みなんですが、ダイジェスト的に何人も出てたのを覚えてます。
あとは女性のヌードとかでした。
私達はカルピスを飲みながらそれを見てると、
男の人が言いました。
「これが何で未開封で捨ててあったかわかる人?」
私と妹は顔を見合せ、返事の代わりに笑顔でわからないと答えた。
「この辺にこういう本が売ってる自販機があるのね。来る途中にバスから見えなかった?一見掘っ建て小屋みたいなんだけど…」
おおまかな場所を言われ私達は思い当たって顔を見合せた!
どうやら囲いの中はこの手の本やDVDが買える自販機が何台かあるらしい。
「おそらくそこで買ってあの河原近辺まで車で来て雑誌を見たんだよ。それで用が済んだら放り投げて捨てたんだと思う。」
「家に持って帰らないの?DVDは見てないでしょ? 」
妹がすかさず聞いた。
「うん、それはね…」
男の人が答えたのをまとめると…
つまりは買った人は車の中で雑誌を見ながらオナニーをしたということ。
とりあえず満足したから捨てた心理を女の子に説明するのは難しいらしいが、どうせ内容はオマケにふさわしいお粗末なものだろうし、大して未練はなかったのだろう…
そんな風に男の人は語った…
(今後はOさんにして書きます)
私達は男の人がひとりでする性の処理を聞きながら、気まずさよりも興味の方にかられた。
たぶん二人とも表情に出てたと思う。
Oさんは少し言いにくそうにしながらもそういう気持ちになるとこうするみたいに説明してくれた。
「女の子だってあるでしょ?…もうこういうモノに興味が湧くくらいだから…ねえ?!…別に恥ずかしい事じゃないよ、たぶんみんなほとんどが同じ行動する。その年くらいになれば…」
それからは私達も自然と話せるようになった。
性的な事に対する素朴な疑問なんかも…
それがあったのは夕方に差し掛かる時分でした。
私達はそれからは夕飯に顔を合わせただけで、Oさんはちょっと用が出来たからと車で外出した。
私達は一緒に入浴を済ませて二階の部屋でゴロゴロたわいもない話をしていると、外出先から戻ったOさんがアイスを差し入れしてくれた。
あと、黒い袋に入ったモノ…
それはDVDだった…
もちろんアダルトの…
「さっきのは予告編のさわりみたいなものだから、かえってフラストレーションたまるんじゃないかと思って…」
お風呂に入ってくるから先に見てていいよと告げられ、残された私達は含み笑いをした。
確かに昼間見たDVDは物足りない感があって、さっきお風呂の中でその話をしたばかりだったからだ。
三本あって、一本はアニメだった。
私達が揃ってひかれたのがこのアニメだったんですが、それはパッケージの女の子がまだ十代の学生で若かったから。
何か気が利いてるなあと感心しました。
結局私達は途中から参戦したOさんも交えこれらを観賞した。
世の大人たちは子供のわからないところでこんな事をしてるんだ…
微熱でもあるんじゃないかってくらい体が火照っていた。
それまでもだいたいの事は把握してたけど、これでモヤが取れてクリアになったような気分でした…
Oさんは私達よりは熱心には見てはいなかったけど、すでに床に敷いてあった二つの布団に寝転んですっかりリラックスしていた。
祖母は時代劇を見ながら眠りにつくのが習慣でもうとっくに寝ている時間。
元々腰が悪く二階に上がってくる事はまずない。
一階と二階を結ぶインターホンはOさんが設置してあげたらしい。
トイレも二階にあるので、お風呂を作って外から出入りできるようにして人に貸そうか?賄い付きにして…
そんな話も冗談でチラホラ出ていたようだが、それは私達は断固反対する立場になるとは思ってもいなかった…
三本目が流れているあたりから私達は少し睡魔にかられだし、なんとなく流れで雑魚寝スタイルを取りながら惰性で画面を眺めていた。
私個人はオ股をちょっといじりたい衝動もあったけど、いちおうOさんもいるから控えた…
妹だけならタオルケットの下でいじくったと思う。
ところがうつらうつらし始めた矢先に、Oさんと妹がちょっと小声で会話をしていた。
それからしばらくモゾモゾと衣擦れのような音?
がして、妹がくすぐったそうなくぐもった声を頻繁に漏らすようになった。
私はそうなると完全に覚醒して動向を伺ってあた。
私はちょっと離れてるが、私達は川の字のように並んで寝っ転がっていた。
Oさんが真ん中だった。
そのOさんがどうやら妹に悪戯してるようなのがわかった。
もちろん、妹はイヤがってはいない…
そうとわかると今度は心臓がドキドキしてきた。
正直、自分もされたかったからだ。
薄めを開けて隣を見るとどうやらOさんは妹の下着の中に指を入れてるようだ。
もう妹の圧し殺した声はよがり声に近かった。
「気持ちよかったらもっと声出しても平気だよ…下に聞こえなければ大丈夫だから。お姉ちゃんもいずれ起きるよ。こんなに刺激的なものを一気に見たら高ぶりで熟睡できないよ…」
すっかりお見通しのようでした。
もうとっくに起きてますけどね。
私はタイミングを計るものの、どのタイミングがいいか迷ってました。
そんな折、Oさんがこちらにすり寄って来る気配がしたから身構えてしまったんですが、それで起きてたのがバレちゃった。
「あ~…聞いてたなあ、悪い子だ…」
そう囁かれたと同時にOさんの指が瞬間的にパジャマの下に滑り込んできた…
今までふざけて妹と触りっこした事はありました。
でも、異性の大人の指は初めて…
いきなり閉じた溝を下から上になぞられただけで体に電流が流れたような衝撃が来て、私はヒッと声を飲み込み体をビクつかせていた…