幼なじみのエミちゃんの家は、俺の家からちょっと離れた場所にあった。集落の市道からは大分離れた小高い丘の中腹。日の当たる南側は畑で開けていたが、裏は団栗林から山につながっていた。
俺が小4の時、エミちゃんは小5。本当は同い年だったが早生まれのエミちゃんは、一学年上だった。
エミちゃんの家が見える前の道を通って、俺は毎日山の畑に上って行った。畑の中の柿の木に結び付けられたタイヤを叩くのが日課だった。野球なんかの練習ではなく、でも野球のスイングのように振って左右交互に叩いていた。
タイヤを叩くのに使うのは、竿掛けなんかに使って適当に短くなった丸太で、使い終わったら柿の木にいつも立て掛けておいた。
その日、いつものようにタイヤを叩きに行ったら、何回目かで丸太がボッキリ折れてしまった。丸太を折ったのは別に珍しくなかったので、タイヤを蹴って遊ぶ事にした。
丸坊主の軽トラックのタイヤは案外軟らかかった。俺は右、左と交互に蹴ったり、連続で蹴ったりして遊んでいたら、
「何やってんの?」
と、いつの間にか近寄って来てたエミちゃんが声を掛けてきた。
「タイヤ蹴り。」
と、俺が答えると面白いか聞いてきたので、試しにやってみたらとすすめた。
エミちゃんは俺の真似をして一発蹴ってみたが、痛いと言って続けては蹴らなかった。俺は左右で百回ずつ蹴ったら帰ろうと思って、エミちゃんが後ろで見ている前でばんばん蹴り続けた。
俺が疲れて蹴るスピードが落ちてきた時、エミちゃんが横からタイヤに足を掛けると、ポンと飛び乗ってピョンと飛び降りた。俺が蹴って休むと、エミちゃんが飛び上がって降りる。
邪魔くさいなと思いながら、二人とも黙って、お互いに別々の遊びを繰り返していたら、エミちゃんのスカートが降りる時、段々とフワッとめくれるようになってきた。
と言うか、わざとめくれ上がらせて遊んでいた。変な事してるなあ、くらいにしか感じてなかったが、俺がへばって膝に手をついた時、かなり上までめくれてるのにパンツが見えない事に気が付いた。
俺が覗ける格好でいるのに、エミちゃんは飛び乗って降りるを止めなかった。とうとうエミちゃんの裸のお尻が見えてしまった。
「あれっ?何でノーパンなの?」
と俺が聞くと、着地してクルッと回ってスカートをフワッと回し上げた。
「ノーパンが格好いいんだ。」
エミちゃんは、なぜかそんな事を言って、俺の前でスカートをフワフワさせてお尻やオマンチョも見せていた。
「ノーパンは格好悪いよ。」
と俺が言っても、ジャンプしたり側転したりして、ノーパンのあそこを俺に見せびらかしていた。
俺はわざとズボンを足首まで下ろして、柿の木の根本に立ちションをした。こんなに格好悪いと教えてやりたかった。
でも、エミちゃんは俺の真似をして、スカートを全部捲り上げると下半身丸出しで、俺と同じ所にオシッコをし出した。エミちゃんの立ちションは勢い良すぎて、俺のズボンにまで掛かってしまった。
この日からしばらく、学校から帰ってくるとノーパンになったエミちゃんと、遊ぶ日が続いた。俺がタイヤを叩く周りで、オマンチョやお尻を見せびらかし遊んでは、これみよがしにオシッコをした。何でこんな事をしたがるのか分からなかった。
エミちゃんの家の裏の林で団栗が拾えるようになると、エミちゃんのお尻の穴に団栗を入れる遊びが始まった。
袴を取った団栗の尖った方からそっと押し込んで、全部入れないギリギリで止める。そしてエミちゃんが中腰になって飛ばすのが面白かった。熊騒ぎが起きて、山や林に近付くなと言われるまで流行った。