ヒカルとの最後の日は越野との和解の夜でもありました。
ヒカルを見送ると、僕はまっすぐうちに帰る気にもならず、越野と公園のベン
チに座ってました。
「あ~あ、もっとはよ会いたかったなぁ」
越野はたった一日で学校の友達以上の関係になったヒカルを惜しんでました。
「ねぇ、いつからヒカルちゃんきとったん?」
「8月の最初かな?・・・2週間しか経っとらんけど」
「・・・そか」
そういうと、越野は立ち上がって、
「ここ暑いし、行こ。うちでヒカルちゃんのお別れ会やろ」
「昨日なん?初めてしたの」
越野はとっておきと、サイダーに梅酒の実を入れて出してくれました。
気分的に大人な感じになれるという自慢のジュースらしい。
「ホントはオレの誕生日だけど、途中で見つかって怒られたから」
「うそ~!?おばあちゃんに?」
越野は僕とヒカルのことを根堀葉堀聞いて、最初は楽しそうだったが、話のネ
タが尽きてくると、いつのまにか僕らの話になっていった。
「石田さ、なんでうちのこといじめたりしたん?」
「いじめた覚えないぞ」
「嘘。忘れとるだけや。あいつらと一緒に『汚い』とか言ったもん」
僕はまったくそんな記憶はなかったし、自分自身が一番嫌悪することを、越野
にしたとは思えなかった。
「オレ、本当にやってない。越野からみて、そんなことする奴に見えるか?」
「うちかて、信じれんかったよ。けど、あいつらと一緒のところみたもん。う
ち、あんとき石投げられたもん」
と越野はそのときのことを思い出して、涙を浮かべていた。
越野が嘘をついているようには見えなかった。
僕は直接加担していなかっただけで、その場にいたのかもしれない。
「ごめん、越野。オレ、そんなひどいことしたの、全然覚えてなかった」
越野は僕を平手で殴ろうとしたが、ピタっとやめて
「石田、そんなことする奴じゃないもんね・・・うちの見間違いやったんかも
しれん」とやり場のない悲しみと怒りでわなわな震えていた。
ヒカルとのことがなければ、僕と越野は近所にいながらずっとこじれたままだ
ったかもしれませんでした。
「うち、もっかい石田のこと信じてみる」
越野はそういうと両手をギュっと握って、すっと唇を近づけました。
ほんの少し軽く触れただけでしたが、僕は越野の急な変化にドキマギしてまし
た。
「ヒカルちゃん、おるから・・・これだけ」
僕は一旦自宅へ帰り夕食を食べた後、着替えとお風呂の用意をすると越野と待
ち合わせました。
越野がしつこくジェットバスやりたいと言ってましたが、この時間は他のお客
さんもいるし、ましてやヒカルのときと違ってばーちゃんもいないので、
子供だけで一緒に女湯に入るのは躊躇われました。
「今度、早い時間やったら一緒でもいいけど、今日は男湯入るよ」というと、
「うちの裸、見してやったのに」とプイとそっぽ向いてのれんをくぐりまし
た。
僕はヒカルのうちに泊まると親に嘘をついて、越野とふたりきりの夜を過ごし
ていました。
最初はTVゲームやったり夜更かしを堪能していたのですが、深夜のエロ番組を
一緒に見始めると、僕はつい越野を手を繋いでしまいました。
越野がそっと顔を近づけて、最初と同じようにギリギリ触れるか触れないかの
キスをしました。
僕は唇か舌を出して、越野の唇をペロっと舐めると、越野も同じように舌先を
出してきました。
ツンツンと互いの舌先を突っついているうちに、舌同士が絡み合い、ピチャピ
チャと音を立てて舌や唇を舐め始めました。
越野がグっと近づいて、唇を重ねるとヌルンと口の中に越野の舌が入ってきま
した。
「はぁ・・・はぁ・・・」と互いの吐息が頬に当たりました。
越野は四つ這いでどんどん近づいて僕が仰向けになる、口を貪ってきて、自分
の唾液を飲ませようとするかのように、越野の甘い唾液が僕の中に入ってきま
した。
越野に応えて、僕も舌を彼女の口の中へ入れると、ビクンと反応して抱きつく
ようにくっついてきました。
僕の手は越野のシャツの中に入り、滑らかな背中を撫ぜ回しながら、スカート
の中へ手を入れるとパンツの中に手を入れ、小ぶりなお尻を掴みました。
「石田、ダメ・・・だって」とお尻の掴む手首を握ってきましたが、力はあり
ませんでした。
越野も恐る恐る僕のペニスを触り、ふくらみや固さを確認しているようでし
た。
「ごめんね、さっき気持ち悪いっていって・・・ホントはびっくりしただけ」
と越野は釈明しました。
「ヒカルちゃんといつも触りっこしてたの?」
「うん。ヒカル男の子みたいな格好してたから、ホモだちみたいだったけど」
「あははは、うちもヒカルちゃんやったら、触りっこしたかったなぁ」
「越野、オレじゃダメなん?・・・直接・・・触って」と僕がいうと、
「ううん・・・ヒカルちゃんだもん、これ」とブスっとしながら、指先でプニ
プニついてきました。
「これはオレの。さっきちゃんと触れなかったろ?越野、仲間はずれにしない
からさ」
越野がブリーフの中に手を入れてきて、勃起の握ってきました。
「こんなの・・・入るの?」と越野が形や大きさを確かめながら、触ってきま
した。
「ヒカルの小さいおまんこにもちゃんと入ったよ」
「まだ、うちには無理やもん・・・」
僕も越野の割れ目を思い出し、スカートをめくり下着の上から敏感なところを
押すと布越しに柔らかい口が開いている感じがしました。
その辺りを食い込ませるように弄ると、じっとりとした湿り気を帯びてきまし
た。
「触ってもいい?」
「あ・・・うん。指、入れたら、絶交やからね」
ヌルヌルした膣口を探り当てると、僕はヒカルのピンク色の穴を思い出して越
野の股間を何度も撫ぜました。
「ダメやって・・・絶交ゆうたやん」
今までよりも強い拒否に僕は
「入れてないよ。入り口をクチュクチュしてるだけ。これ以上しないから」
僕もまだ女性器の構造がよくわからず、ヒカルと越野の違いに戸惑っていまし
た。
それを聞いて越野もほっとしたのか、
「ヒカルちゃんにも、こんなことばっかしてたんやろ?」と軽口を叩いてきま
した。
「うん、ヒカルも触ったら絶交って言ったけど・・・越野はこうされるの嫌
か」
「うん・・・。ううん、ホントは嫌じゃないけど、こわい」
「すごいエッチやもん・・・石田。だから、これ以上はこわいし・・・」
越野はそういうと困った顔をして
「それに、ヒカルちゃん・・・」その先は言わなかったが、僕も「う
ん・・・」としか答えられませんでした。
ヒカルと肌を合わせたのもほんの数時間前でした。
越野は何も言わずに僕の頭を撫ぜて、抱きしめてくれました。
僕はぼーっと越野の肌の温かさと時折見てる優しさに、ぽっかり開いた寂しさ
を癒された気がしました。
「ねぇ・・・うち、セックスしたいってゆうたら、どうする?」
「越野、セックスしよっか」
僕と越野が同時に言い出しました。
「え?え?やだ、もしもの話だよぉ・・・。ヒカルちゃんどうすんのよ」と越
野が慌てて、僕を離しました。
「それに、うち・・・やっぱりまだこわいもん」
「越野がしたいっていったら・・・・すぐしちゃうかな」
「え~!?なんで?ヒカルちゃん好きなんやろ?ヒカルちゃん、絶対石田と結
婚するってゆうとったよ。赤ちゃん出来てもいいって」
僕は答えにすごく困りましたが、越野に取り繕っても、また喧嘩して次こそは
会ってもらえなくなりそうだったので、正直に言いました。
「オレ、ヒカル大好きだし、結婚したいけど、越野は昔から特別だから。たぶ
ん、越野のことずっと好きやと思う」
「そんなん、ずるいよぉ・・・石田と仲直りできて、それだけでいいって思っ
てたのに」
僕は絶対に越野とセックスしないと誓いを立てさせられると、ふたりでパンツ
だけになって同じベッドに潜り込みました。
越野の背中が触れるとその熱さにじんわりといろんなわだかまりが溶けた気が
しました。
「ねぇ、なんで最初ヒカルちゃん従姉妹って嘘ついたん?」背中越しに越野が
聞いてきました。
「うちに隠したのって、なんで?」
僕はものすごく返答に困りましたが、
「オレ、嫌われるまでお前のこと、好きやったから。お前もオレが好きだと思
ってたし・・・」
と正直に言うと
「ばーか。うち、さっきまで本当に石田のこと大嫌いやった。ずっと恨んどっ
たもん」
「・・・今は?」
「わかんない。ヒカルちゃんと友達になれたん嬉しいけど・・・なんかモヤモ
ヤする」
「・・オレも。ヒカルとセックスもしたし、本当に死ぬほど好きだけ
ど・・・・モヤモヤする」
ふたりで、大きなため息を何度も何度もついてました。
「石田、変なことしたら絶交やからね」
越野は布団の中でモゾモゾすると、生暖かいパンツを僕の目の前に置きまし
た。
そしてスベスベした小さいお尻を背中のあたりにくっつけてきました。
僕も全裸になって越野の体温を全身に感じていました。
蒸し暑い夜でしたが、エアコンを全開にして、僕らは寒いからと互いに暖めあ
う口実を作って抱き合ってました。
最初は背中合わせでしたが、腕枕の中に越野がすっぽり入ってきました。
「アレ、お腹に刺さる~なんかヌルヌルしたの付くし」というので、
「アレって?何?」と笑って聞くと、
「変態。ちん○・・・」とゴニョゴニョ濁してタオルケットをかぶってしまい
ました。
越野の股に足をはさみ、抱き合ったまま頭や背中を撫ぜていると、いつしか寝
息が聞こえてきました。
僕も少女の体温があまりに心地良くて、越野に変なことをしようと思う間もな
く、小さなお尻を掴んだまま眠ってしまいました。
翌朝、エアコンが寒くて目覚め、目の前のパンツが気になり、大事なトコが当
たる部分の匂いをかいだりしているうちに、懐で眠る本物の匂いや味を知りた
くなりました。
越野も寒いのか、僕に抱きつき内股に僕の足を挟んでいたので、隙間からそっ
と手を入れると、ビラビラの感触がありました。
割れ目の何度も撫ぜ、時折の匂いと味を確認すると、もっと越野のことを知り
たくなりました。
クリの近くと弄り、入り口のヌルヌルしたところを円を描くように指の腹で撫
ぜると、越野の奥から汁が沁み出てきました。
ビンビンになったペニスを割れ目にホットドックのように挟み、何かのはずみ
で入ったりしないかなと期待しながら、越野を抱きしめていました。
「・・・石田のエッチ・・・」
懐からそう非難する声が聞こえました。
「ごめん・・・けど、これだと入らないし、大丈夫」
「大丈夫・・・じゃないよ」
そういいながらも越野の内股に挟まれて、密着しているのは性交しているよう
でものすごく興奮しました。
「セックスってこんな感じなんかな・・・」
越野も同じことも思ってたようでした。
僕らはまたどちらかともなく、舌先をピチャピチャと舐め合い、激しく唾液を
交換しました。
越野の無毛の三角地帯に射精すると、精液が割れ目に伝って垂れていきまし
た。
「や!困るぅ・・・・早く拭いて」と言ったものの、近くにティッシュがなか
ったんで仕方なく拝借していた越野のパンツで割れ目を拭いました。
越野はがんこに脚を閉じていましたが、
「ちゃんと中まで拭かんとヤバイやろ?」
というと、しぶしぶ股を開きました。
ビラビラを広げると少し精子がついてましたが、中まで入ってなかったので、
パンツで拭うと生理もきていない未成熟な性器に口をつけてました。
「あ・・・いや・・・変態・・・」
越野が身体をくねらせて逃げようとしまいましたが、ヌルヌルになっている幼
肉に思わずむしゃぶりついてしまいました。
「ダメ、そんなん・・・いや」
「越野のおまんこ、誰にも触れさせたり、見せたくない。オレだけのにした
い・・」
自分の精液の匂いや、おしっこや恥垢のようなクセになりそうな匂い、越野が
つかう石鹸の匂いなどいろんな匂いや味が混じり、広がりました。
「うち、石田のもんやもん・・・・けど、そんなの強すぎる・・・お願い」
越野の告白を聞いて、いっそう励むと、細い身体が大きくはねると、
「あぁあ・・・・いしだぁぁ・・・んん」と名前を呼ばれ、僕もペニスをこす
りつけていた布団にも射精してしまいました。
「謝るぐらいなら、最初からせんとけばいいのに」
越野はプリプリと怒りながら、朝食の準備をしてくれました。
まだ怒っているようでしたが、無視したり追い出したりすることはなく、一緒
の食事をしていました。
「さっきの・・・聞かなかったことにして」
「さっきのって?」
越野が小声で
「・・・うち、石田のもんって・・・やっぱり、まだダメ。あれなし」
と恥ずかしそうに言った。
「え?なんで」
「どうしても!うち、これからお祖母ちゃんとこ行くからバイバイね」
玄関の鍵をかけて、越野は振り向きざまにキスをすると
「遅くなったけど、誕生日プレゼント。・・・うち帰ってから読んでね」とメ
ッセージカードとキーホルダーをくれました。
越野はお母さんが退院するまで、おばちゃんのところで過ごすと言って、僕は
残りの夏休みをひとり寂しく過ごしました。
夏休みの最後に続きます。