坂本は、僕が宿題のことで、酷く先生に叱られたんだと思ったのか、心配して
家までくっついてきていました。
けれど、マサコが、もういないという現実を目の前に突き付けられた思いで、
黙ったままその日は、別れました。
翌日から、僕は、また、放課後の宿題プリントを続けました。
小さくなってしまった消しゴムは、新しい消しゴムに買い替えました。
マサコとの思い出の品を見るのが、辛かったからなのか、マサコの『全部の
代わり』が、小さくなっていくのが怖かったからなのか、その時は自分の心の
中が、解りませんでした。
その週の土曜日、僕は給食がないので、腹ペコで、急いでプリントを仕上げて
いました。
教室に、また坂本が入ってきたのは、算数のプリントが、ほぼ出来上がった
ころでした。
走って来たのか、少し息を弾ませて、教室の入り口に立って、こちらを見て
います。
忘れものか、と、声をかけようかと思いましたが、なにか面倒な気がして、
隣のイスを僕の横に引き出して、坂本に示しました。
「座りや・・・」
坂本は、黙ってランドセルを隣の机に置いて、イスに腰掛けました。
彼女としては、たまたま忘れものを取りに戻ったら僕がいた、という設定が、
崩れてしまったらしく、頬を赤らめ、俯いていました。
算数のプリントが終わって、残りの漢字プリントを始めると、坂本は出来
上がった算数プリントを覗き込みました。
「あの、トベくん、ここ・・・」
坂本が、算数の答えの欄を指差しました。
「ええねん!」
僕が、ピシャリと言うと、坂本は驚いて、手を引っ込めました。
どうせ、間違っても大したことじゃない、そう思いながら、ふと坂本を見ると
悲しそうな顔をして、下を向いていました。
僕は、はあっとため息をついて、坂本の顔を覗き込みました。
「早よやって、一緒に帰ろ。」
坂本は、顔をあげて、にっこり頷きました。
そのキラキラ光る瞳を見ると、ちょっと自己嫌悪になりました。
漢字プリントは、ただ書けばいいだけなので、坂本も暇なのか、床に届かない
足をブラブラさせて、僕の筆箱の中を覗いたりしています。
「あ・・・消しゴム・・・」
真新しい消しゴムを見つけて、手に取りました。
「ああ、新しいの、買ってん・・・」
僕は、プリントから顔を上げずに答えました。
「まだ名前書てないんやけど・・・」
学校では、持ち物に、全部名前を書くことになっていましたが、僕は字が下手
なので、書かないままになってました。
プリントも、おしまいが見えてきたころ、坂本が、「あっ!」と、小さく声を
あげました。
「ごめん・・・」
見ると、真っ赤な顔で、今にも泣きだしそうな坂本の手には、僕の消しゴムが
握られていました。
「名前、書いてあげようと思ってん・・・」
消え入りそうな声で、目には涙を溜め、上目遣いにそっと僕に見せた消しゴム
には、「坂本カズヨ」と、書かれていました。
「ええよ、別に・・・横に僕の名前、書いといて。」
「えっ?」
「そういうのって、つい自分の名前、書いてまうよなぁ・・・」
僕は、漢字の続きを仕上げながら話しました。
「坂本さん、字、上手やん・・・書いてや・・・」
「うん・・・」
怒られると思っていた坂本は、ホッとして、ちょっと右上がりの角ばった読み
やすい字で、坂本カズヨに並べてトベイクロウと書きました。
僕は、彼女に対して、少し優しく接してしまったことに、心の中で舌打ちしま
した。
それで、その消しゴムを受け取ると、坂本をからかうことになると思って、
赤で名前の間に傘のマークを書き込みました。
「これで、ええんちゃう?」
それを見た坂本は、下を向いて黙ってしまいました。
「あと、ちょっとで終わるから・・・」
僕は、残りの問題をさっさと仕上げました。
「終わったよ!」
僕は、立ち上がると、坂本に、声をかけて、片付けを始めました。
坂本も、そっと立って、片付ける手元を見ていました。
「その消しゴム、使うん?」
僕が聞き取れる限界を試してるかのような、小さな声で坂本が聴きました。
「・・・なんか、まずい?」
片付けの手を動かしながら、応えます。
「よっちゃんがな・・・」
「よっちゃん?」
よっちゃん、よ、ヨ、ヨシエ・・・
「ああ、藤田か・・・」
「うん・・・よっちゃんが、トベくんと遊んだらアカンて・・・」
「どうせ、エッチなコト、されるから、やろ?」
坂本は、熱が出たときみたいに、赤くなって、ボソボソと言います。
「お嫁さんに、行かれへんようになるよって・・・」
「それは、可哀想やなあ・・・」
(大女め!)
「こないだも、呼び出して、とっちめたるって・・・」
「あ~、交通遊園の・・・」
僕は、なんとなく、納得がいきました。
「ほな・・・坂本さんは、なんで、わざわざ忘れもの取りに戻るフリして、
僕のところに来るん?」
坂本は、苦しそうな顔で、唇を噛みました。
僕は、マサコのこともあって、いまは坂本に優しくしたくなかったのです。
『・・・かっちゃんなんか、嫌いや・・・』
マサコの泣き声が、甦ります。
(この子は、なにか、勘違いして、僕にくっついてきてるだけなんや・・・)
このまま坂本を好きになってしまう恐怖が、僕の中にありました。
でも、愛らしい顔を見ると、きっぱりと拒絶することもできず、それが一層、
彼女を苦しめているのかも知れません。
坂本の声は微かに震えていました。
「・・・あした、一緒に、遊ぼって・・・」
ごめん、僕は、心が躍った・・・
「僕・・・オレ、エッチなコトすんで!」
坂本は、下を向いたまま、黙っています。
「エッチなコトって、どんなコトか、知ってんか!?」
坂本が、小さく頷いたので、驚きました。
(こいつ、知ってて?・・・)
僕は、声が震えました。
「ほな・・・どんなコトされるか・・・言うてみろよ!・・・」
坂本も唇を震わせていました。
「・・・抱っこしたり・・・キスしたり・・・する?・・・」
「それは・・・酷いな・・・」
僕は、思わず、ため息が出ました。
「オレ、エッチなコトすると思う?」
坂本は、大きく首をふりました。
「トベくんは、優しいって聞いたから・・・よっちゃんが、言ってるだけや、
と・・・思う・・・」
僕の中で、坂本を好きだという気持ちが、顕になりそうで、唇を痛いほど噛み
しめました。
「坂本さん、もし、僕と二人で遊んだら、どんなエッチなコトされるんか、
いまから教えたるわ・・・」
僕は、坂本の肩を抑えて、イスに座らせると、彼女の前に正座するように膝を
折って座りました。
「えっ・・・いまから?・・・」
不安そうな顔の坂本に、僕は彼女の膝にそっと手を置いて、できるだけ優しい
声で言いました。
「大丈夫、オレ、早いから・・・」
僕は、坂本に、耳元で囁きました。
「・・・耐えられへんかったら、我慢せんと、逃げてええからな・・・」
僕は、大きく深呼吸すると、目を閉じました。
僕は、坂本の上着を脱がせ、ブラウスのボタンをゆっくりと外します。
薄い、シミーズの向こう側に、愛らしい乳首が、透けて見えます。
シミーズを捲りあげると、淡いピンク色のポッチが、目に飛び込んできます。
僕は、それに唇を這わせます。
胸は、平らで、まだオッパイではありません。
片方の乳首を唇と舌で、もう片方を左手で優しく刺激します。
初めて触れられる乳首は、くすぐったくて身体をくねらせますが、じっくりと
丁寧にシテあげると、やがてお尻をモジモジし始めました。
それに合わせて、乳首の先がしだいに硬く尖ってきます。
僕は、空けておいた右手を、太腿の間に滑らせます。
ぴったりと閉じられた脚の間に、強引に指先をねじ込んで、パンツの上から、
アソコの辺りをなぞります。
手を入れたおかげで、スカートが捲れあがって、白いパンツが良く見えます。
直接、触れるために、脚を開かせようと、力を込めますが、固く閉じた膝が
崩れません。
僕は、立ち上がって、坂本の腋と脚に手を差し入れ、『お姫さま抱っこ』を
すると、そのまま教室の床に、寝かせました。
服が汚れることなんか、気にしてられません。
坂本が驚いてる隙に、捲れたスカートから丸見えになった、パンツに指を
掛けて、サッと脱がせました。
僕の目に、白い下腹部が眩しく映ります。
パンツには、ほのかなオシッコの匂いと淡い黄ばみがありましたが、濡れては
いません。
「パンツは、お土産に貰うからね・・・」
白い布切れをポケットにしまって、坂本に覆い被さりました。
真っ平らな坂本の胸に唇をあてて、囁きます。
「赤ちゃんに、オッパイあげてるみたいやろ・・・」
女の子なら、ままごとや人形遊びで、赤ちゃんにオッパイを与える真似事を
やったことが、あるでしょう。
坂本も、そういった母性をくすぐられたのか、はあっ、と息を吐いて、乳首に
吸い付いている僕の頭に、そっと手をそえるのです。
坂本が、少しリラックスしているうちに、僕は彼女の脚の間に右脚を入れて、
閉じられないようにしました。
そして、右手を坂本のアソコに滑らせました。
坂本のアソコは、汗でじっとりしていますが、濡れてはいません。
「両手は、僕の背中に回して、しっかり抱きしめるんやで・・・」
僕は、人差し指と薬指で、そっとワレメを開くと、まだ誰も触れたことのない
内部に中指を滑り込ませました。
坂本の身体がピクッとします。
物凄く小さなお豆が、指先に触れます。
でも、このままでは滑りが悪いので、中指を、このあと僕を迎え入れることに
なる、熱い入り口に動かしました。
中心に指先が達すると、僅かにヌルッとした感触がありました。
この、貴重な蜜を指先に塗って、お豆に運びました。
動きが滑らかになった指先が、彼女に生まれて初めての刺激を与えます。
最初のくすぐったさが消えるまで、優しく、ワレメの中を彷徨います。
くすぐったさは、やがて「変な感じ」になり、快感へと変わるはずです。
坂本が、オシッコを我慢しているときのように、脚をしきりにもじもじとさせ
ます。
でも、僕の脚が挟まって、閉じることは、できません。
「自分で、こんなふうに、シタコトある?」
僕の囁きに、彼女は首を振ります。
坂本の息づかいが変わるころ、指先に触れる、ワレメにも、変化が表れます。
指先を奥に沈められるくらいに、蜜液が、滲み出して来るのです。
まだ十分な量ではありませんが、幼児みたいに小さな坂本の身体なら、濡れる
のもこれくらいなのでしょう。
「なあ、キスしても、いいか?」
坂本は、返事はせず、きゅっと目を閉じました。
でも僕が向かうのは、唇ではなくて、ずっと下の方です。
脚の間に身体を置いて、ぐっと膝を開き、その真ん中に、口付けしました。
「えぇっ?・・・きたないょぉ・・・」
僕の予想外の行為に、驚いて、訴えます。
「女の子の大事なところなんやから、汚いことなんかないよ・・・」
中心から愛らしいお豆に沿って、そっと舌を動かします。
「きれいやで・・・それに、オイシイ・・・」
僕はわざと、ピチャピチャ音を立てます。
指よりも優しい舌の動きに、「はぁ・・・」と喘ぐような吐息を漏らします。
一番敏感な肌への、愛情を込めたご奉仕に、ガクガクと震えて、悦びを表し
ます。
坂本は、体格は、ちょっと大きな1年生でも、中身は小学5年生です。
身体に秘められた能力は、見た目以上のものがあるかも知れません。
「トベくん・・・ホンマに、そんなこと・・・するん?・・・」
坂本の言葉が、ため息混じりに、途切れ途切れになります。
「するよ、僕・・オレは!オレと付き合うヤツは、絶対独り占めするんや!」
舌でお豆を震わせて、埋もれた真珠を探ります。
「坂本の、全部、オレが貰うんや!」
途中、入り口の蜜液の量を確かめながら、お豆を舌先で転がします。
「うぅ・・・」
呻くような息を漏らし、眉間にしわを寄せて、苦痛に耐えるような表情を見せ
ます。
あせらずに、時間をかけて柔らかな肌に刺激を続けました。
坂本の、息が荒く、大きく波打ちます。
「ぐっ・・・」
一瞬、坂本の息が止まり、震える太腿が僕の頭をぎゅっと強く挟み込みます。
そして、大きく息を吐いて、全身の力が抜けたように、ぐったりとしました。
坂本が、放心状態になっているうちに、僕は急いでズボンとパンツを脱ぐと、
カチカチのものを、入り口にあてがいました。
蜜液は、ドロドロとまではいきませんが、僕の唾液で十分な滑らかさがあり
そうです。
僕は、先端をゆっくりと、滑り込ませました。
「あぁ・・・そんなコト・・・」
坂本にとって、僕のやっていることは、どれも信じられないことばかりのよう
です。
僕は、彼女に胸を合わせて耳元で伝えます。
「さあ、しっかりと、抱いててくれよ・・・」
腰を、少しずつ進めると、すぐに障害にぶつかりました。
小指すら入るのか?というほど、ものすごく狭い洞窟です。
僕は、入り口をツンツンと突付きながら、次第に振幅を増していきます。
「ぐうっ!」
痛みに耐えるように、唇をかんで、僕にしがみついている坂本に、思い切り、
杭を打ち込みました。
坂本の、絶叫が、辺りに響きます。
彼女の奥は、周りに骨があるんじゃないかと思うほど、硬く窮屈で、余りにも
幼い、ただの肉の管でした。
それでも、僕は、その幼い身体に腰を打ち続けました。
動くたびに、痛みで悲鳴を上げる坂本の目には涙が光っています。
「坂本!これが、オレのエッチなことや!坂本の全部を貰う!オマエの一番
奥にオレの精液、撒き散らすんや!」
坂本が、泣き出しました。
「あんたら!なにやってるの!」
教室に入ってきた先生が、僕たちを見て、声を上げました。
僕は、立ち上がって、傍によってきた先生に、向かいました。
「坂本さんが、僕のプリントの答が間違ってるって言うんで、ほっとけ!て
怒鳴ったら、泣き出したんです。」
先生は、机の上の算数プリントと坂本を交互に見て、
「確かに、ほとんど間違ってるけど・・・それだけでこんなに泣いたの?」
先生が僕を問い詰めます。
坂本は、上気して、顔は真っ赤になっており、微かに震えていました。
ふつう、怒鳴ったくらいでこんな風にならないことは、誰でも分かります。
僕は、咄嗟に言い訳を考えました。
「・・・それで・・・スカートめくりました・・・」
僕がそう言うと、先生は坂本に経緯を聞いて、間違いないことを確認すると、
僕の頬っぺたを思い切り引っぱたいて、怒鳴りました。
「女の子に、そんなことしたらだめでしょう!5年生にもなって!ちゃんと
謝りなさい!」
僕は、ガンガンする頬を押さえながら、イスに座って泣いている坂本を向き、
嘘の続きを言いました。
「坂本さん、ごめんなさい。僕、早く一緒に帰りたくて、酷いことしました
・・・ゴメン・・・」
「坂本さん、トベくん、謝ってるけど、もういいかな?」
坂本は、言葉には出さず、頷きました。
「じゃあ、とりあえず、今日はもう帰りなさい。」
坂本が立ち上がるとき、先生はそれとなく着衣の乱れも見ていたようですが、
イスのジットリとした湿り気までは、気づかなかったようでした。
「それから、トベくん、放課後、学校で宿題するのは、もう、お終いにしま
しょう。」
先生の、厳しい言葉に、僕は、はいと頷きました。
「オレが、さっき話ししたこと、全部ホンマやで・・・」
僕は、坂本に、マサコとの体験を基に、想像を膨らませて、どんなエッチな
行為を坂本にするのかを、生々しく実況放送風に話して聞かせたのでした。
帰り道、坂本は、ずっと黙っています。
時々、歩きにくそうに、スカートの中を気にするのは、ひょっとして、濡れて
いるのか、それとも、ちょっぴりお漏らしをしてしまったのかも知れません。
僕は、坂本に追い打ちをかけます。
「僕と遊んだら、あんなことされるねんで!酷い奴やろ!」
唇を噛んだまま、下を向いている小さな女の子を、僕は可哀そうだと思っちゃ
いけない・・・
「・・・約束・・・」
ずっと、黙っていた、坂本が、消え入りそうな声で呟きました。
「え?」
「・・・あした、どうしよう・・・」
僕は、思わず唾を呑み込みました。
「もし、あんなコトされてもいいんやったら、10時にチンチン電車の駅に
来いや・・・」
震える声で、無理やり言葉にすると、返事は聞かずに、坂本と別れました。
別れ際、彼女は涙ぐんでいましたが、声をかけると優しくしてしまいそうで、
振り返らずに走り出しました。
僕の気持ちみたいに、どんよりとした天気の日曜日。
たぶん来ないだろうと、10時を随分と過ぎて、ダラダラと家を出ました。
(もし、来たら、予告どおり、坂本をボロボロにしてやろう・・・)
11時も近くになって、駅に着くと、ホームのベンチに坂本がポツンと座って
いました。
坂本は、僕を見つけると、立ち上がって、はにかむように笑いました。
「おはよう!」
僕は、もう意地になってるコトなんか、どうでもよくなって、坂本に駆け寄り
ました。
「ごめん、だいぶ待った?」
ブンブン首を振る坂本の笑顔が、眩しい程に輝いて見えました。
僕達は、その日、一駅隣の終点までチンチン電車に乗って、そこの府営公園で
1日を過ごしました。
エッチなコトが何もない1日が、こんなに楽しいって言うことを、僕は忘れて
いました。
売店で買ったパンをかじりあったり、ジュースを回し飲みするだけで、心の
トキメキを感じました。
(この子とは、ゆっくり仲良しになろう・・・)
僕は、笑いながら駆け出す、小さな背中を見つめて、そう思いました。
「わあ、すご~い!」
坂本が、立ち止まって、空に向かって、両手を広げました。
見上げると、朝のどんよりとした天気が嘘のように、抜けるような青空が、
そこに広がっていました。
『卵焼きと、青空と・・・トベくん・・・』
僕は、涙が止まりませんでした。
驚いて、駆け寄る坂本にすがり付いて、わあわあ泣き叫ぶ僕を、彼女は訳も
解らず、頭を優しく撫でてくれていました。