小3の頃、同じアパートに住む亜美と妙なことで意地を張り合ったことがあった。
遊びに行って彼女の部屋で互いにマンガを読んでたとき、なぜか「唾液は永遠に出てるけどどれぐらいでるのか」という話題になった。
「よく食べるのは男だから男の方が出るに決まってる!」とこっちは主張し、
「男女は関係ない。身体の大きい方がたくさん出る(彼女の方が背が高かった)」と向こうが言ってずれた口論となり、
コップの中に互いの唾液を溜めあうことに。
10分ほど溜めて互いの量の確認をしたら負けたのはこっちだった。
プラスチックのコップの中には泡立った液体が1/4ほど入っていて、先ほどまで彼女が舌を出して唾液を垂らしているのに興奮していた僕は罰ゲームと称して彼女のコップの中の唾を飲み干した。
ジュースの香りとお菓子の味が印象的だった。
彼女とは今でも時折電話で話すことがあるが、この話題に触れることは互いにタブーにしている。