体の洗いっこだって?
「あ、アホ、冗談やろ?お前今でも恥ずかしいって言ってるやん。」
「いや~…なんていうか…もう、どうでもよくなってきて…その…嫌?」
「嫌…じゃないけどさ…」
チラッとのりこを見た。
それまで通り、のりこは足元を見ていた。頬が赤かったのは、風呂の暖かさからだろうか。
と、のりこがこちらを見た。
自分も、ここで目線をずらすのは変な気がして、目を離さないようにした。
が、何か話すわけでもなく、ただしばらく二人で見つめあっていた。
「ふふふ…」
のりこだった。
「な、何やねん、いきなり笑い出して…」
「や、何か、にらめっこしてるみたいで。」
「あ~…よく昔やったよなぁ。」
「私、負けっぱなしやったね。だってあんな変な顔されたらさ…はは…」
のりこに笑顔が戻ると、何故だかほっとした。
「…じゃあ洗いっこ、するか?」
「うん。」
何故だかそう言っていた。
もう自分も、のりこのようにどうでも良くなっていたのかもしれない。
「よっしゃ、準備は?」
「大丈夫。ルール覚えてる?」
「当然。何回やったか。」
自分とのりこでやる洗いっこにはルールがあった。
まず向かい合って風呂椅子に座る。で、じゃんけんをする。
それに勝ったほうが、自分の体を洗って貰えるというものだ。
洗う部位は、首、両腕、上半身のへそから上、へそから下、両足の五つで、全部洗って貰えれば勝ちである。
負けたほうは残りの部位を自分で洗わねばならず、また勝ったほうの言うことを一つ聞くことになっていた。
ただ、股のいわゆる「アソコ」は絶対に自分で洗いなさいという親の命令があった。
子供はアレを触られてはいけないという話をされたのを覚えている。
のりこは相変わらずタオルで股を隠し、胸に腕をあてがっていた。
まぁ自分も、入って来たときからずっと腰にタオルを巻いているわけだが。
少し膨らんでいるタオルがのりこにバレないかとちょっとビクビクしていた。
「じゃーんけーん…」
「ホイ!」
「あ、勝った。」
勝ったのは自分だった。
「あ~負けた…どこ洗う?」
「んじゃ…首かな。」
「オッケー。」
そう言って石鹸に手を伸ばすのりこ。
「あ…ちょっとあっち向いててくれへん?」
「え?なんで?」
「ちょっと…タオルの結びほどけてもうた…結び直すからさ…」
「…分かった。」
自分が後ろを向くと、のりこが椅子から立ったような音がし、後ろで何やらゴソゴソやり始めた。
今、真後ろには女のアレが見えている。そう思うだけでドキドキしていた。
何回か見てしまってはいるが、やはり興味は尽きないものである。
「ハイ、もうええよ。」
「…ん。」
そう言って振り返る。のりこは立ったままだった。きっと結びたてなのだろう。
「じゃ、首、洗おっと。」
そう言ってのりこが立ったままこちらに近付き、自分の首に両手を伸ばす。自分の首に、泡立った石鹸を帯びた柔らかい手の感触がした。
と、のりこの胸を覆っていた腕が無くなった。
のりこの胸が目の前であらわになる。
本当に目の前である。
十センチも無かった。
胸は昔見たものと違っていた。
透き通るように白いそれはおわんのような膨らみを帯びており、ピンク色の乳首がピンと上を向いていた。
「お前、胸…」
「え、あ!」
そう言うと、のりこは少ししまったというような顔になり、腕の一つを胸に持っていった。
「はは…見た?」
「…や、見えるって、こんな近かったら…」
「…そっか。胸だけは見られたくなかったんやけど…しゃあないか~見られたモンは。…よっしゃ、んじゃ好きなだけ見りゃええわっ!」
そう言ってのりこは首洗いを続行した。
目の前の胸とのりこの手の感触に酔いしれつつ、次の勝負となった。
「じゃーんけーん…」
「ホイっ!」
「勝った~。」
今度はのりこの勝ちだった。
「あ~あ…どこ洗う?」
「ん~じゃあへそから上…かな。」
胸がある部位である。
今日は疲れたんでここまで。
続きは希望あれば。
ってか面白いですか?コレ(汗