隣に住む、仲の良い女の子がいた。
同い年で、名前はのりこと言った。
が、大半の人がそうであるように、年を重ねるにつれ男女で遊ぶことは少なくなっていき、のりこと話す機会も減っていった。
ある日。
のりこの両親が町内の旅行に行った先で高速道路の渋滞に巻き込まれ、今日中に帰れなくなったという。
一晩、うちがのりこを預かることになった。
幼なじみとはいえ、自分の家に女の子が来ると知った自分はかなりドキドキしていた。
そしてのりこがやってきた。
久しぶりにマトモに見たのりこは何だか綺麗に見えた。
久しぶり、と少しぎこちない笑顔で自分に話すのりこになんだか体が熱くなった。
家族とのりこでメシを食べた後、
「あんた達一緒にお風呂入っちゃいな」
そう母が言った。
あんた達とは自分とのりこのことだ。
テーブルの自分達は顔を見合わせ、
「母さん、そんなん無理。もう僕らもそんな年ちゃうんやし…」
「ん~…でも時間が遅くなっちゃうんよ。のりちゃんは嫌?」
「私は別にいいですよ。」
え?
自分はのりこの答えに驚いていた。
「…いいやん、私だって迷惑かけたくないし。それに、昔よく一緒に入ったやん?」
遊び部屋である自分の部屋に引っ込んでから、そう言われた。
「…まぁ、そやけど…しゃあないか。ってかお前着替えあるん?」
「ん?下着とパジャマやったら持ってきた。」
「そうか、そんならもう入りに行くか。うちでは俺が1番風呂って決まってんねん。」
「そうなん?分かった。確かこっちやんな。」
「よぉ覚えてんなぁ。あ、そこ、そのドア。」
開けると脱衣所だった。
とりあえず服を脱ぎ始めた自分だったが、のりこは動かなかった。
「あ~、やっぱ恥ずかしいなぁ…」
「…だから言うたのに…んじゃ先入ってるから、タオルで隠しながら入ってこいや。」
「うん…ゴメンな。」
自分はそう言って服を全部脱ぎ、風呂場に入っていった。のりこはこっちを向かないようにしていた。
しばらくしてのりこが入って来た。
タオルで下を隠し、胸は腕で覆っていた。
体中が熱くなる感じがした。
「…入っていい?」
「あ、ああ。」
のりこが浴槽に入るとき、ちょっと足を上げる。浴槽の中に座っている自分に、タオルの中を見るのには十分だった。
浴槽の中ではお互い三角座りだった。
のりこは隠してるつもりだったろうが、下はほぼまる見えだった。
たぶん自分もまる見えだったと思う。
かなりの時間が沈黙で過ぎた。…気がした。
少し膨らんだペニスに気がつく。今思えば初めての勃起だった。
二人ともが足元を見ていて、たまに目線を上げようとするがリスのように引っ込む。
「なあ…」
のりこが切り出した。
「やっぱ、恥ずかしいなぁ…?」
目線は下のままだった。
「…そやなぁ。」
「前みたいに、体洗いっこする?」
とんでもないことを言う。
…続きは後ほど