レジの故障やらのメンテやってるんだけど、まだ寒い早春の頃。
ある遊園地に近いコンビニに深夜仕事に行った時の話です。仕事が終わって
車に戻り、車内から会社に連絡してたら、何やら駐車場の隅で子供が二人
しゃがんでるのに気が付きました。コーヒーを飲みながら観察したいると、
どうやら人待ちでは無い雰囲気だったんで「どうしたのかな?」と声を掛けると、
二人の内小さい子の方が「お腹空いた」ってこたえました。とりあえず、コンビニ
で肉マンとお茶を買ってやり車内で食べさせると、ポツリポツリと、訳を話し
始めました。何でも擁護施設から姉妹で抜け出て、遊園地で遊んだがお金を使い
果たし、困っていたようでした。姉が14の中3で妹が小4でした。
施設に送ってあげるよと言うと、絶対帰りたくないと、懇願され「オジサンの
家に泊めてください。」などと言い始めました。ここで見捨てる事も出来ず、
明日送ってあげよう。。。と思い、とりあえず会社に直帰を伝え、アパートに
連れて帰りました。明るい部屋でカップ麺を食べる姉は、どことなく前田亜季に
似た美少女でした。妹はさすがに眠いのか、コックリコックリしています。
妹を寝かし、俺はビールを飲んでいると、姉が風呂から俺の短パンと薄手のトレー
ナー姿で出てきました。「お風呂ありがとうございました。」姉は手に丸めた
下着をはづかしそうに持ち、俺の正面のソファーに座りました。濡れた髪と、
トレーナーの下の小さな膨らみを見ると、酒も手伝ってか、この子を虐めたい気持
ちが沸いてきました。「明日送っていくからね、」「、、、、、、、」「ここに
いる訳にはいかないだろ」と追い討ちを掛けると、「何でもしますから、、、」
蚊の鳴く様な声で今にも泣き出しそうです。「何でもって何ができるの?」
今から考えると全く嫌な自分だったとおもいます。
数分ほど沈黙が続きました。
姉は、大粒の涙をポロポロとこぼし始めました。それがとても愛おしく、
この子を虐めるという行為が何よりも犯してはいけないことに
思えてしまいました。自己嫌悪でいっぱいの感情の中で、
「今夜のベッドメーキングと、明日の朝食を準備くれればそれでいいよ」
と優しく声をかけました。
その夜、俺はこの子が準備したベットに、姉と妹は隣の部屋に敷いた
来客用の布団に眠った。
翌朝、姉が焼いたトーストを三人で食べてから、姉妹を元のコンビニまで
送り届けた。その後、2人は施設に戻ったようである。(おしまい)