のどかな丘の上の閑静な住宅地に異動になった。
私はスーパーの社員だ。
肩書きはレジ主任。
独り身だし車通勤できるから選ばれた気がする。
絶えず戦場のような店舗と違い穏やかな職場だった。
時間が経つのが遅く感じる以外は悪くない。
パートさん達も生活費云々より暇潰しが目的なんじゃないかって思う。
仲良しグループ事にやれランチだ飲み会だって活発に連れだって楽しんでる。
基本三人グループの集まりに誘われた意図は不明だけど、女で社員だしどのグループにも属してないから気を使ってくれたのかもしれない。
親睦を兼ねての飲み会。
だんだんと垣根がとれていき、男性社員なんかの悪口で盛り上がる。
それが終わると下ネタに流れる。
三人は既婚者で中学高校生あたりの子供がいる年代。
夫婦生活に満たされてなさそうなギラギラした女の気配があった。
それでもけして下品にまではなっていないから、それぞれ裕福な家庭の主婦なのだろう。
三人は私の私生活に男っ気がないとわかると、お店にいる男性社員の誰がタイプかと尋ねてきた。
私は正直いなかった。
結婚願望が乏しいので、年相応な相手に絞って吟味する必要もなかった。
「じゃあ、バイトくんらでもオッケーなくち?遊ぶなら若い子だっていいでしょ?」
でも、それほど若い子がいる職場でもなかった。
向こうも察したのか、「y君くらいしかいないもんねぇ…y君はかわいいけど」
yくんは食品部の子だが確かに好感持てる子だ。目だって目を引くタイプではないけど。
私はそんな風に語った。
すると、三人は暗黙の視線を交わしあっていた。私は何かあるのかなあと思いはしたけど深くは考えずにウーロン茶をあおった。
私は車だし下戸だった。
「ねえ…秘密守れる?」
1人がこっそり告げた。
「??……はぁ…」
私達は座敷の個室で飲んでいたので周囲の目を気にする必要はなかったけど、音量だけは低く調整して私にスマホの画像が差し出された。
三人とy君のセックス動画でした。
私は三人のお眼鏡に叶ったのだとあとでわかりました。
「彼おばさん好きなのよ…」
「…」
「今度旅行いくんだけど一緒に行かない?」
その時にカメラを回してくれる相手が欲しいのだそうだ。
確かに流れる映像は固定されて撮影されている。
要するにずっと同じアングルなわけで、もっと本格的に撮りたくなったらしい。
もちろん一緒に参加もあり。
ただ、それがNGでもこういう撮影にそれなりに興奮してくれる人じゃないとつまらないからという趣旨だった。
やっぱりいい歳して独り身だと餓えて見られるのかなと自嘲したけど、結局私はその役を引き受けた。
とりあえずは撮影者として。
「」