自称、反資本主義者のかなえさんを言いくるめ、合法的にパンツを譲り受けてから、それからかなえさんからの連絡が明らかに増えていた。これは俺の予想でしかないんだけど、かなえさん的にはこの一件は、まんざらでもなかったんじゃないかって思っている。というより、俺が以前にかなえさんのクローゼットの中にあるのをみたエロ漫画、あれからかなえさんが買い出しに行ったりしている間に、どんな内容のものが多いのか、本人の目を盗んでパラパラと呼んでみたら、共通するのが、まず主人公はドMであるということだった。もしかしたら、読者であるかなえさんも、このエロ漫画に登場する主人公のように、「オトコからはずかしめられたい」「見られると興奮する」といった類の性癖を持ち合わせているのかもしれないと、「俺の予想でしかないんだけど」そう感じ始めていたのだった。俺とかなえさんの関係は、このパンツの一件があった後も、1週間に1回くらいは定期的に俺はかなえさんの家に通い、相変わらず一緒に食事をしたり、しゃべったり、議論したり、そういう関係を続けていた。ただ気のせいか、かなえさんの存在が急接近しているような、、、そんな実感があったのは確かである。そしてパンツの一件があってから、すぐ次のエロイベントが開催されるのに日にちは掛からなかった。もしかしたらパンツの一件の翌週が、2週間後くらいのスピード展開だったと思う。相変わらず、家に引きこもりがちなカナエさんは、週に1回くらいのペースで俺と酒を飲んで議論をかわし、いつもの「お金について」「経済について」カナエさんの講釈を聞いていた時の話である。俺も内心、あのパンツの一件以来、何か次のステップへと進展する事を考えてもいたので、このお金についての議論は願ったりかなったりであったのだ。なぜなら、また議論になった時、この手の質問をしたらカナエさんはどう答えるだろうか。というカナエさん攻略の為の論点が定まっていたのである。俺はカナエさんに「やっぱ一番いい収入の得かたってどんなもんなんですかね?」と聞いてみたのだった。案の定、俺の予想通りカナエさんはこう答えてきた「それは労すくなく益大きいのが最もいい稼ぎかたなのは間違いないね。」と言ってきた。というか、この質問は以前にも似たような質問をし、同じ回答を得た事があるのだ。俺「というと、コストが少なく、リターンが多い。ということですよね」カナエ「なかなか、そんなビジネスはないけどね」俺「もし、ある。といったらどうします?」カナエ「あるんだったら教えてww コストがなくて利益が大きいならすぐ手をだすに決まってるじゃんw」俺「ホントですか? 俺、マジいいアイデアあるんですけど、、聞いたらマジやります?」カナエ「コストはどれくらいなの?」俺「実質、ゼロ」カナエ「ほー。で、利益は?」俺「例えば、その労働を30分で1万程度の収入にはなると思います」カナエ「犯罪とかじゃないよね?」俺「もちろん」カナエ「教えてw」むろん、こういう会話をしている時も酒を飲みながらしているので独特の酒の勢いもあるからこそ、こういう方向へと発展していくのだが、カナエさんは頭がいいのか、それとも逆に俺の手の上で転がされているのか、立場的にはどちらか分からなくなっていた。俺「目の前でオナニーしてくれたら、30分で5000円だしますw」カナエ「はぁ???wwww」俺「うんw だって実質、労働といっても指を動かすだけじゃないですか。コスト的にはゼロに等しいですよね。」カナエ「こらこらww またそんな突拍子もないアイデア、よく思いつくねぇ」俺「で、します?本当に出しますよ。」カナエ「する訳ないじゃん。目の前でしょ?」俺「じゃ、議論しますかw」カナエ「まぁいいよ、付き合ってあげる」俺「じゃ、まず質問からしますので恥ずかしがらずに答えてください」カナエ「なに?」俺「オナニー自体はしますよね?というか、したこともありますよね?」カナエ「ま、、ないとかいってもどうせ信じないでしょ・・w」俺「うん、まぁここはするからどう、しないからどう、という部分ではないです。」カナエ「ふむ」俺「なのでカナエさんにとって、オナニーというのは、別にやった事がないということでもなく、ただ一人ではやる行動であり、人に見せるものではない。と考えている訳ですよね?」
...省略されました。
しばらく前の投稿ですが、読みやすくて良かったです。ぜひ、続きが読みたいです。時間が経過しましたが、主さまには完結まで書いて欲しいです。よろしくお願いします。