私が田舎町の この小学校に赴任し3年、
町営住宅に住んでる。
私は 4年生23人を受け持つ事に、
田舎の子供達は屈託が無いし、父兄の方達も 「おらほで取れた野菜だ 食ってくれ」と持って来たり、
「部落の祭りだ おらほさ 飲みさ来い」とか 家族の用に 良い人達だ。
問題は 教頭だ、
ヒステリーの固まり見たいな 女教頭で校長も何も言え無い位だ。
地域の父兄にも 怖い先生と評判だ。
この教頭 0林A子52才 若い頃 結婚したらしいが離婚し 今は独り身で 私と同じ 町営住宅に入ってる。
町営住宅は 部落の外れ 林の中に 小さな一軒家が 3棟有り 端々に 私と教頭が住んでる。
あれは 私が赴任した年の 学校の秋の運動会の日でした。運動会も最後の リレーで 赤組のアンカーに 教頭が出て ゴール直線で 転び 足を捻った用で、 後始末しは 私達教師と生徒でする事にし 教頭には先に帰宅して貰った。
私は 先生方と 反省会と称して 区長宅で お酒をご馳走になり、「K太先生 新任だから 帰ったら A子教頭に お見舞いに 顔を出した方が 良いよ」
「そうですか?」
「そうだよ 代表で行ってくれ」
と校長に お酒とお菓子を手渡され 私は
「それじゃ 私はこの辺で ご馳走様でした お先に 失礼します」と
区長宅を出て 自転車で家に向かいながら <やだなー また何か 怒られるだろーな 次から次と 怒る事を 良く見付けるもんだよなー>
家に着き シャワーを浴びてから 教頭の所へ
「こんばんわー 0林先生ー K太です」
「ハーイ」
教頭は 薄いグリーンのパジャマで玄関先に 少し足を引き摺る用に 出て来た。
いつも学校では キチンと纏め上げてる髪を下げ 眼鏡も外し、かなりイメージが違う!
「歩いて大丈夫ですか?」
「貴方が来たから 歩かなきゃ 出られ無いでしょう」
私な 心の中で
<きたー、あー言えば こー言う お前は 上祐か!>と
「スイマセン これ皆さんからです」
「あっそう 上がってちょうだい」
「いえ 僕は これで 失礼します」
「伝い歩きしてるのに それ持ったら 私 歩け無いでしょ」
<あんたは ハイとか ソウネと言う 言葉を 知ら無いのか>
と思ったが 口から
「スイマセン お邪魔します」
と 家の中へ。
完全に 蛇に睨まれた蛙 だ。 次へ