淫らな関係

気がつくと少し眠っていたようだ。時間は夜中の十二時を廻っていた。私は二人がどうしたかと寝室を覗きに行ってみた。隆司の姿は既に無く、大きめのダブルベッドの上に直美が力無く裸で横たわっていた。風邪をひくと思い布団をかけてあげようと思い近づくとふと目に入った。シーツにできた染み、光る直美の身体、局部から滴る液体…そんな直美と知らぬ間に少し我が家を後にした隆司に嫉妬しながら布団をかけた。胸の奥底から沸き上がるある思い、そして私のペニスも直美に対して力をつけた。
後日だった…私のアポ無しだった。帰宅すると男性用の綺麗な革靴が玄関に並んでいた。私はただの来客かと思いリビングに入ったが人影は見当たらない。不思議に思い家中を探してみるが誰も見当たらず、とりあえず着替えをすませようと寝室のドアを開けるとベッドの上に今、まさに絡み合っている最中の男女がいた。脚を開き男を受け入れているのは勿論、直美。そして私に背中を向けながら身体を揺らしているのは隆司だという事はすぐにわかった。一瞬ためらったが部屋を出ようとすると隆司に呼び止められた。
私は何も言わずにいると隆司が｢俺達のセックス見ていけよ…おまえの選択した事だから見届ける義務もあるだろ｣と当たり前のように言った。私にはそんな義務さらさらないだろうと思ったが私の奥底に渦巻く何かのために見ていく事にした。ベッドの傍にある直美の鏡台の椅子を寝室のドアの方にもっていき観賞した。直美の局部に隆々とした隆司のペニスが出入りする。そして出入りする度にペニスの幹に直美の局部から湧き出る液体が付着する…直美は隆司の身体を下から抱いて離さない。そして目を閉じ、悦に浸った。隆司はペニスでだけでなく十本の指と舌、唇、下腹部…自分の身体のいたるところを使い直美を感じさせていた。なるほど…私のどこか義務的なセックスとは違う。直美が隆司を欲しがるわけもなんとなく頷けた。暫くの結合を後にやがて二人はクライマックスへと向かっていった。隆司は腰の前後運動をより速く、激しくさせた。直美は片腕で隆司の後頭部を抱き、片腕はシーツを力強く握った。そして二人は唇を重ね、舌を絡め、繋がり合ったまま達した…。隆司の身体が二度、三度と跳ねる…そして直美は隆司に腰を押し付けるようにして動いた。
直美の局部には隆司のペニスが深々と刺さったままになっている。達した後の口付けを愉しんだ後も二人は繋がったままになっていた。隆司の腕に抱かれ目を閉じて余韻に浸る直美の表情は満足気で、そして美しかった。隆司のペニスが固さを無くして局部からヌルリと糸を引きながら出てきた。続いて直美の局部から白い液体がこぼれ出てきた。隆司は固さを無くしたペニスを直美の口元に持って行った。そして自分の液体と隆司の精液で汚れたペニスを舌と唇で掃除した。私はセックスにではなく、今まで絶対にこんな事しなさそうだった直美の行為に驚き、ショックを受けた。それと共に私の胸中が悶々としていたのも間違いではない。隆司に出会う前の直美は精液や自分の体液はどちらかというと汚い物という認識があったからセックス後のベトベトになったペニスをフェラチオするなど想像も出来なかった。隆司に出会い、確実に直美の中の性に対する意識が変わっていった。それは私にも言える事でもあった…。そして隆司は直美に耳打ちをすると、直美は身体を起こし腰掛けている私の膝の間に膝をついて座り｢あなた、お帰りなさい｣と言ってから私のズボンとボクサータイプのパンツを下ろした。
私のペニスを手にとり、シゴキ始めると｢見てて興奮したんだ…少しでてる｣と言って唇をすぼめズルルっと音をたて吸った。私のペニスにはそれだけの刺激で十分だった。ペニスが勃起すると直美は口に入れた。以前からするとみちがえるような舌使い…私は隆司の存在を忘れて酔っていた。直美は強弱をうまい具合いにつけて私を焦らした。するとベッドの上で私達を見ていた隆司が近付き、直美の尻を持ち上げさせ、四つん這いにさせると尻を抱えて後ろから直美に挿入した。直美は打ち付けられる腰に合わせ、ペニスを口に入れながら呻いた。たまに眉間に皴を寄せながら私のペニスをしゃぶり続けた。隆司は最初から激しく一定のリズムで直美を後ろから突いた結果、意外にもあっさり直美の中に精液を放出した。そして隆司は私に目で合図を送り、直美から一旦離れた。私は合図の意味を理解し、隆司の精液滴る直美の局部に硬直したペニスを挿入した。ブチュッブチュッという水音が部屋に響いた。隆司は再度ベトベトになったペニスを掃除させた。その姿を目の前で見た私はたまらず直美の中で達してしまった。
あれから隆司と直美は私にアポ無しで何度となく会っていた。しかし私と直美の間にはアノ時以来性生活はない。というのも直美は隆司で満足しているという面もあり、私達夫婦は隆司のおかげで極めて良好な関係を保っていた。土、日なんかには直美は私と出かける時にはしないような洒落た格好をし、ヒールを鳴らして出掛けていった。そんな時、たまに嫉妬もした。隆司はきっと解っていた…私がどうすれば興奮するのか…直美を私の前で抱く事によって私が興奮する事を解っていた。仕事帰りに隆司と一杯酌み交わした時だった。彼は直美が変わったと言った。そして今も変わり続けている…という。最初に直美を抱いた時から考えるとまるで別人になったとも言った。そして私に数枚のDVDのディスクを渡し、この映像を受け入れられるならば、こんど私を招待したいとも言った。私は何の事か見当もつかずDVDを受け取り、持ち帰った。帰宅すると深夜二時をまわっていた。直美は既に眠りにつき、寝息をたてていた。私は隆司から受け取ったディスクを何の気も無しに水割りを片手に鑑賞する事にした。画像が映り内容が次第に明らかになってくる。最初は何がなんだかサッパリという感じだったのだが…

画面に映し出された画像は映画とかそういった類の物ではなかった。シティホテル風の部屋で誰かが談話をしている様子である。そして画像が切り替わるとそこには外出用に着飾った直美が混じっていた。カメラは固定されていて隆司を含めた四人の男と直美がテーブルを囲む。男の種類も学生風の二十代前半くらいのＡと四十代半ばくらいのいわゆる親父Ｂと私や隆司と同じ年代(三十代前半)と見られるなかなか二枚目の男Ｃがいた。直美の隣に座り積極的に話しかけているのは二枚目のＣである。直美は恥ずかしがりながらもＣと会話を進める。会話の内容は少し遠く、雑音も入り聞き取れなかった。この画像を見ておおよその見当はついていた…。Ｃが直美に何か言うと頷いた。そしてその場でＣは下半身を丸出しにして座った。直美は背もたれに寄り掛かりだらしなく座ったＣの股間に顔を近付け、一息にペニスを飲み込んだ。Ｃのペニスは直美の口技でみるみる大きくなる…。直美は大きく勃起したペニスを一心不乱にしゃぶる。手も同時に動かし頭の動きも次第に速くなっていった。他の男達が静かに見守る中、直美はＣのペニスを延々としゃぶった。Ｃがにわかに苦痛の表情を浮かべ下腹部がヒクヒクと動きだした。
Ｃが直美の背中に手を置き、腰を突き上げた。その瞬間、直美は眉間に皴を寄せ今までの一連の動きを止めた。Ｃは更に二度、三度と腰を突き上げるた。直美の口に発射したようだ。ペニスから口を離し、他の男達に見せるようにして精液を吐き出すがほんの数滴しか出てこない。場に笑いが起こった。そして口を拭いている最中にＢの中年男性がペニスを出して直美の前に立った。直美はソファの上にベタリと座り目の前のダラリとするペニスを握り裏筋から舌を這わせる。何往復かするとペニスが持ち上がってくる。Ｂの中年男性は腹が出ていて毛深く、ペニスもＣより短い。しかしでっぷりとする毛むくじゃらの下腹部に顔を埋める姿がなぜかとても卑猥に見える。ペニスを握りながら深々と下腹部に何度も何度も顔を埋める。やがてＢは直美の後頭部を抑え、腰を前後に大きく揺すって吐精した。先程と同じように精液を吐き出そうとするが、やはり数滴しか出ない。なにかもぞもぞと会話しながらＡの若い男性がペニスを出してＢと同じように直美の前に立つ。彼のペニスは包茎気味で勃起をしているのだが亀頭は僅かに先っぽだけ見えている。直美はペニスを握って皮を剥きながら竿部に舌を這わせていく…。

亀頭の先端を一舐めすると糸を引いている。直美はそれを弄ぶかのように指で液体を愉しみ、その後ギンギンに勃起したペニスをしゃぶった。するとあっという間にＡは果てた。直美の口から吐精された筈の精液は出てこない…飲んでしまっているのか…?画像が切り替わると直美がベッドの上に座っていた。そして三人の男達が囲むようにしてバスローブを羽織り座っている。カメラは今までと違い、手持ちで撮影されている。少し照れながらも猥談を進ませていく。そしてＢの中年男性が直美の上着を脱がし、インナーの上から胸を触ったり揉んだりする。Ｃの男性は直美に舌を絡める口付けをする。カメラを手にした隆司はＡに下半身を触れと指示する。Ａは指示通り下半身、というか太股からふくらはぎを撫でていた。いつの間にかインナーまで脱がされてベージュのスリップ姿になる。隆司はカメラ片手にスカートの中に手を伸ばす…。直美は寝かされてスカートを脱がされるとＭ字に開脚する。スリップの下には同じ色のガーターベルトを身につけており、更にピンク色のＴバックを履いている。それを目にした一同から歓声が漏れた。
私の前では決してこんな格好をした事はなかった。正直、少し驚いた。ＢとＣにそれぞれ左右の乳房を愛撫され早くも声を上げ始めた。隆司はＡに局部を触れと言う。Ａは恐る恐る布の上から少し染みを作っている部分を触る…直美の体が敏感に反応した。