はじめまして、理恵三十三歳です。主人と一緒になって七年目を無事に迎えました。とても残念な事に子供は授かっていません。権威のある先生に相談に行ったりと、あの手この手を試してみましたが努力は報われませんでした。子供を授からないと解ると主人も段々と私を相手にしてくれなくなってきました。まだまだ私も女なのでたまに抱いて欲しいなんて思う事もたまにありました。お正月に主人の実家に帰ると、お義母さんの言葉が心に刺さる事もあり夫婦間は冷めていく一方でした。そんなある日、主人に連れられていった主人の大学の同窓会に出席しました。主人はそういった集まりに私を連れていき、いい夫婦を演じさせました。元来お酒の弱い主人はこの同窓会の日は会場となるホテルに毎年部屋をとっており、私達は一泊して次の朝に帰るのが恒例でした。
立食パーティーのスタイルの同窓会にはかなりの人数の人達が毎年出席し、私も色々な人を紹介されましたが今いち雰囲気に馴染めなくて会の最後の方になると、なんとなく部屋の隅の方にいました。主人は相変わらず同じ時を過ごした仲間達と楽しそうに談話をしていました。「お元気でしたか?」と急に声をかけられ、振り返ると主人の同級生の石橋さん(仮名)がいました。主人より肩幅もあり、がっしりした体型でスーツを着こなしているという感じのこの男性は結婚式にも来てくれて、何年か前の同窓会でも会っただけでした。私は一通りの挨拶をすると彼は「そんな堅苦しい挨拶なんかいいですよ」と優しく微笑みました。話の流れから「奥さんお元気ですか?」と尋ねると「いや、実は一昨年に別れてしまいました…まぁこれも運命だったのでしょう」と他の人が言うと少し臭くなりそうな言葉をサラリと言いのけました。「ごめんなさい、そうとは知らず…」と言うと「じゃあ僕の独り身と奥さんとの再会に乾杯し直してくれますか?」と聞かれ、思わず「喜んで」と答えてしまいました。私はその場で乾杯するのかと思っていたのですが彼が「じゃあ上のラウンジバーにでも行きましょう」と誘ってきました。
私も一瞬とまどいはしたものの、まんざらでなく主人に一言伝えると「わかったわかった」みたいな態度をされたので石橋さんの誘いを快く受けました。私と石橋さんはお互いの結婚生活から日頃の不満を話したり、お酒も手伝ってすぐに打ち解けられたように思いました。つい口が滑り、夫婦生活に至るまで…すごく話やすくて、なんでも許してくれそうな気がしていたのです。私がふと時計を見ると既に夜中の0時を回っていました。我に戻って部屋に帰ろうとすると、一緒に部屋の前まで送ってくれる事になったのです。エレベーターに乗り込むと私を奥に立たせ、いきなりキスされました。拒絶はしませんでした。むしろ両腕を石橋さんの首に背伸びをして回していました。エレベーターが止まると唇を放して「このままアイツのもとに奥さんを返してしまったら俺は一生後悔するだろう」と言って見つめられました。彼は私のウエストを抱いて違う階のボタンを押しました。「僕も今晩は泊まるつもりでね…」と部屋に入ると扉の前で私達は激しく舌を絡ませてお互い唇が腫れてしまうくらい吸い合いました。私は完全にこの人に抱かれたいと思っていました。私の中に宿っている性獣が解き放たれた感じでした。
私を軽々と持ち上げてベッドの上に私の身体を放ると、スーツのジャケットを脱ぎ、ネクタイを外してから私の身体に覆いかぶさるようにして唇を求めてきました。大きな身体は私の身体をすっぽりと包んでくれそうでした。男の人にこんなにも抱かれたいと身体が要求してきたのは覚えている限り、初めての体験でした。彼の唇が首筋を這って、大きく開いたドレスの胸元に来ると、私は彼の頭を抱いて押し付けていました。ワンピースのドレスの肩紐を手早く抜くとブラのホックも外されました。結婚してから初めて主人以外の男性に裸体を見せる事になるのです…それを考えると急に恥ずかしくなってきて思わず胸を両手で隠してしまいました。彼はごつい手で私の両手を取ると、胸の感触をじっくりと味わうようにして揉み乳首を口に含みました。小さな刺激が身体を駆け巡り思わず小さな吐息が出てしまいました。