一年生の彼女は、毎日二年生の教室へ来る。勿論、おしゃべりをするだけなんだけど、
隙あらばキスしようとする。別にイヤじゃないんだけど、他人の目を気にしなければな
らない。そこで彼女に、アタシへの気持ちを教壇の上から みんなに聞こえる様に言っ
た。これには前例がある。アタシは彼女の横に立ち『みんな、ちょっと聞いて!』と大
声で。クラスのみんなも、アタシ達が何を始めるのかを すぐに理解してくれて、一気に
集まった。35人の輪の中で、真っ赤な顔した彼女が、ギュッとアタシの手を握ってき
た。『さぁ!大きな声を出しなさい』…
みんなは一斉に彼女を見つめる。彼女は涙目になりながらも『私は○○先輩が大好きです。
これからお付き合いして行きますので、よろしくお願いします』と言い切った。みんなは彼
女の気持ちと勇気に拍手した。言われたアタシは、超ドキドキ。その場で彼女にキスした。
彼女もすぐに反応してくれて、舌を絡める濃厚なモノになった。拍手が歓声奇声、溜息に変
わった。ちょっと刺激が強すぎたのか無言になり、異様な雰囲気になってきた。その時から
彼女は、一年生ながらもアタシのクラスの一員になってしまった。でもこれで、クラスの中
では…平気でキスが出来る様になった。女子校なんて、こんなもんである…
これで、悪口や陰口を言われなくなる。あとはドコまで仲良く出来るか?である