以前、付き合ってる彼女と、とある夜景がきれいで有名な丘で夜のデートを楽しん
でいました。寒い外に対して、車の中は暖かいし景色はきれいだし彼女は可愛いし
当然、ラブラブな雰囲気になってしまいました。それで、成り行きHをしようとイチ
ャイチャしていました。ようやく前戯が終わり、いざ挿入。彼女は、
「あん、あん」
と言って感じてくれて、俺も最高潮に達したとき、その事件は起こりました。彼女
が急に何もしゃべらなくなったのです。うんともすんとも。しかも、息はやたら荒
く、目を見るとボーと、どこかを見つめています。明らかにおかしいと思った俺
は、
「おい大丈夫か、おい」
と再三に肩を揺すってみるも、全く返事がありませんでした。俺は必死で彼女の名
前を呼び続け、ようやく反応があったと思うと
「聞こえる。聞こえる」
と両手で耳を抑え、ぶるぶる震える彼女。その時点で俺の息子は、しぼんでしま
い。俺は、
「何が聞こえるの?」
と聞くと
「耳元で誰かがしゃべってる。やまない」
との返事がありました。直感的にこれは「やばい」と思った俺は、その途端、車を
急発進させ、その丘を急いで下りました。その場を離れると、彼女もようやく正常
に戻ることが出来ました。が、思い起こせば俺自身、Hの最中に明らかに俺の動きと
は別の横揺れを車中で感じてました。
「気のせいかな」
と思っていましたが何かが車を揺らしているような揺れでした。なんでもその丘
は、戦国時代には城があったところで、えらく悲惨な戦いがあったという看板あり
以前から馬のヒヅメの音が聞こえるという事で有名だったということを思い出した
のは、その後でした。