萎びた温泉宿に祖母はよく通っていた。
女将が友人だからで、凄い観光地というわけではないから平日はガラガラの時もあり、お茶をしながらお喋りに夢中になる。
付き添いで行ったりすると、私は女湯だけじゃなく男湯に入ったりもしてた。
小学生でも高学年になると、もう男親の連れがいても微妙な年齢だ。
私は幼少の頃に男湯で悪戯されて自慰を覚えた経験があった。
だから、ひそかにあの再来を望んでいたのだ。
いくら自分でしてもあの時ほどの快楽は得られなかったからだ。
それにもう男性器にも滅茶苦茶興味あって、正直見たくてたまらなかった。
それは勃起という知識を得たばかりだったせいだ。
だから、突然脱衣場に客の男性が入って来た時は驚いたがラッキーだと思った。
私は本来なら男が裸で入る場所に裸でいること自体がスリリングで興奮するたちなのだった。
子供の頃からかなりの変態だ。
この時私は裸で出てきたから、まだ中に親がいると思ったらしい。
でも、実際はいない。
男湯の方が景色がいいから暇な時はこっそり入ってるなどと口から出任せを言ってしのいだ。
あらかた状況が読めると、
男の人はわかった、じゃあ女将には黙ってようと
言って私の体をチラチラ見てくる。
ああ~ん、この視線…
こういうの好き。
私は大人から好色な視線を向けられるのが実は大好きだ。
ちょっと出るタイミングが早かったかと後悔した。
だから湯から出るために脱衣場に来た訳じゃなくて、忘れ物を取りに来る振りをしたのだった。
でもバレてたかもしれない。
けど、男の人にとってもラッキーなアドリブになったのだ。
あとから入って来た男の人はギンギンに勃起していたのだから!!
それを隠そうとしないかわりに、なかなか良い景色だなんて言ってたけど。
ああぁ…
まさに利害が一致するってこのこと。
たぶん彼も私みたいな子が好きで私もそうだった。
あの勃起で愛の告白をされたようなものだった。