中3の時だった(はず)。
まだ残暑も厳しい時期の5時間目、つまり給食が済んで暑いわ眠いわ、しかも国語で古典。
授業に集中なんて出来るはずもなく、俺の眼は壁にぶら下がった時計を見るたびに時間の流れの遅さに溜息をついていた。
と、その時、俺の前の席に座っている女子の様子がおかしいことに気が付いた。前に後ろに身体がゆっくりと傾いては戻り傾いては戻りを繰り返している。
Rのヤツ、居眠りしてやんの。
俺の悪戯心に火が点いた。
起こしてやるんだから感謝されてもいいくらいだ。
中3男子、年齢相応の独断に基づいて起こし方を考えながらグラグラ揺れるRの後ろ姿を見ていると、ある事に気が付いた。
汗ばんだブラウスの背中に薄っすらと透けて見える下着のライン、撫で肩のRの肩にブラジャーの肩紐が。
Rのヤツ、夏休み前まではスポーツブラかインナーだけで胸ポチ状態を男子の間でウワサになっていたし、そもそも、たいして胸なんか膨らんでいないクセに背伸びしてるな。
起こし方は決まった。
俺は身体を机の上に倒すようにしてタイミングを測る。
Rの上半身が傾いた瞬間を狙って右手を伸ばす。
狙いは背中、ブラジャーのホック。
親指と人指し指でホックを摘まむとパチッという手応えにホックが外れた事が、同時にビクッとしたRの動きからRが目を覚ましたことも分かった。
その時、俺としては軽い悪戯のつもりで授業が終わってからRにヘンタイ呼ばわりされ、クラスが軽く盛り上がってお終いだと考えていた。
アタフタしていたRがブラジャーのホックが外れた事に気付いたらしく、腕を背中に回すが焦りの為か再びホックを留めるには至らない。
しばらくして諦めたのか、腕を下ろし背筋を丸めて身体を縮めた、とその時だ。
予想外の出来事が始まった。
当時は分からなかったが今思えば、乳房の膨らみとブラジャーのカップサイズが合っていなかったのだろう。
身体を縮めた事によりカップがズレてしまい、緩んだ肩紐が肩から滑り落ち始めたのだ。
Rが極端に撫で肩なこともあり、状況の打破しようと身体をモジモジさせるRの動きが逆にアダとなった。
ついには両方の肩紐が半袖のブラウスから露出。
Rは寒さに耐えるような仕草で自分の両腕を、つまり右手で左腕を、左手で右腕を肩紐ごと握ってバレないように必死らしい。
俺の眠気は吹っ飛んで、いや、それどころか興奮はマックス。
同じクラスの女子が教室で授業を受けながら下着を乱しているなんて。
幸いなことにRは教師に指名される事もなく、授業が終わるや否や席を立つと足早に教室から出て行く。
トイレで下着を整えるつもりなのだろう。
俺は思わず後を追ったがRの向かう方向がおかしい。
最寄りの女子トイレとは反対方向だ。
少し距離を置いてRの後を尾けているうちに気が付いた。
人の少ないトイレ、体育館か理科室などの特別教室のある棟のトイレに向かっているようだ。
確かに生徒も教師も少ない。
あるタイミング以降、廊下には先行するRと後を追う俺だけ。
「おい!R!」
俺はRに追いつきながら声をかけた。
「な・何?」
顔を真っ赤にしたRは両腕を胸の前で交差させたままの格好で歩き続けるが顔は逸らしたままだ。
「お前、さっき授業中寝てただろう?」
「う・うん。」
何を言われるのかと警戒していたのであろう、幾分か安心したように応えたRに俺は追い打ちをかけた。
「でも寝てただけじゃないよな?」
「え?」
思わず脚を止めたRは不安そうな表情で俺に向き直る。
「袖からブラ紐、見えてたぞ。何で授業中にブラジャー外してたんだよ?」
「は・外したんじゃない!外れちゃったの!」
どうやら俺が外したことには気付いていないらしい。
これはチャンスかも?
思わず自分が下着を乱している事を白状してしまったRは黙り込んだ。
「ふーん。ちょっとこっちに来いよ。」
誰もいない理科室に誘導するが警戒しているらしくRは動こうとしない。
軽く脅してみるか。
「国語の授業中にブラジャー外してたって言いふらしちゃおうかな?」
「え?ヤダ。絶対ダメ。」
観念したような表情で理科室にRが入ると扉を閉める俺。
2人っきりだ。
当時、中3。もちろん童貞だった俺に何か計画があったわけではない。
行けるところまで行ってみよう。
ただそれだけ。
「ブラジャー付け直そうとしてこっちのトイレまで来たんだろう?」
黙り込むRに構わず俺は続けた。
「腕、下ろしてみろよ。」
固まったままのRに向かって更にプッシュ。
「言いふらされてもいいのかよ?」
3メートル程の距離を空けて立ったRの腕がゆっくりと下がり、身体の両側にぶら下がるとブラウス越しにインナーシャツの中で明らかに位置がズレたブラのカップが浮き上がっていた。
まだ行けるか?
「ここで付け直してみろよ。」
「え?そんな。無理だよ。」
今考えてみれば無理な話だ。
ブラジャーを付け直す為にはブラウスを脱ぐ必要がある、までは分かっていたがインナーシャツも脱ぐ必要がある事までは頭が回らなかった俺。
下着姿が見れたらラッキー、くらいにしか考えていなかったのだ。
「どうする?」
半ベソをかき始めたR。
ちょっとヤリ過ぎたかな?
そう思った瞬間だった。
「ぜ・絶対、内緒だよ。それから・・。」
「それから?」
予想外の展開に有頂天な俺は後の言葉を促した。
「見るだけだから。触ったりしないって約束して。」
「分かった。約束する。触らない。」
答えながら俺は自分を責めた。
しまった。最初に触らせろって言えば良かった。
ゆっくりとブラウスのボタンを外し始めたRの姿を息を呑んで凝視する俺。
既に股間の愚息は射精寸前。
ボタンを外し終えるとRはブラウスを脱いで横の机の上に置き、中途半端な状態のブラジャーを完全に外してブラウスの上に。
当時、小柄だった俺より少し背の低いR。
身長の割には痩せた上半身を隠しているのは白いタンクトップの薄い布地だけ。
汗ばんで身体に貼り付いた布地越しに身体のラインが浮き上がる。
「ん!んん!」
限界だった。
腰の中心から背骨に沿って痛い程の快感が迸る。
俺はズボンの中で大量の精液を放っていた。
怪訝そうな表情で俺の顔を見たRはスカートの腰のあたりからタンクトップの裾を引っ張り出し始める。
何だ?何をする気だ?
射精の余韻を味わいながらRの行動を見守る俺。
引っ張り出したタンクトップの裾を両手で握ると捲り上げて脱ぎ始めたR。
思わぬ展開と射精により却って落ち着きを取り戻した俺はポケットを探り始める。
あった。
携帯。
タンクトップを脱ぎ終わりブラジャーに手を伸ばしたRは俺から視線を逸らせていることもあり、俺が携帯を操作していることに気付いていないらしい。
同じクラスの女子が目の前で裸の上半身を晒しながら着替えている。
再び射精してしまいそうな興奮を味わいながらコッソリと撮影を。
携帯のムービーに着替えを収められたことにRは気付かないまま着替えを終えた。
「絶対、内緒だからね。」
そう言うとRは俺の横を通り過ぎて理科室から出て行った。
内緒にするに決まってるだろ。
こんな最高のオカズまで手に入れたんだから。
その時は気付かなかったが、それはオカズどころではなくジョーカーだった。
1週間程でオナニーに飽きた俺がムービーを弱味にRの全裸を要求したのが10日後くらい。
身体を触らせて貰ったのが3週間後くらい。
1ヶ月後には嫌々だったはずのRも身体を触られながら悶えて喘ぎ声を漏らし、ついにはRの方から求めてくるように。
そして2ヶ月もしないうちにRと俺は初体験を済ませ、中学を卒業するまでの3ヶ月程の間、その関係は続いたが別々の高校への進学を機に関係は解消。
クラス会や同窓会で何度か顔は会わせたが、当然、身体を重ねる事も無く。
2年程前に結婚したという噂を聞いて投稿してみた。
長文失礼。