とある大学のバスケ部でのお話。
自分が2年生の時、部は久々に勝ち抜き、入れ替え戦までたどり着いた。
2部昇格をかけた大一番である。2・3部とか一般の人が聞くと大したことないと思われるだろうが、
2部のチームでも監督・トレーナーやら栄養管理士まで専属で置き、外国人留学生を選手として
揃えてるところもある。うちのチームはどちらかと言うと中堅~弱小ではあるが、レギュラーとも
なれば、高校総体クラスが顔を揃ってるくらいなのだ。
登場人物は、4人。自分は総体にも行った経験もあり、2年にしてベンチ入りで準レギュラー。
6割くらいはスターターだ。A君、彼も高校バスケ経験者であり、ベンチ入りしたり外れたりの、
対戦相手や欠員1名状態で主力選手の休憩交代要員だ。一度格下相手の試合にスターターとして
抜擢されたが、前半で交代させられてから出番がない。B君、中学・高校と運動部にいたが、バスケは
高校で同好会にいただけ。フィジカルは群を抜いていて、赤丸急上昇中。ベンチ入りを果たすが、
こちらも主力選手の休憩交代要員の域を出てない。同期の3人は、それなりの成功者であり、
自然と仲も良くなったのだ。もっとも逆にライバル同士として分裂しなかったのは馬が合って
いたのだろう。
女子マネのハルカは2年であり同期である。しかし当然のごとく体育会系の部内では我々より
身分も立場も上。女子マネも3人入ったが、1年経って残ったのはハルカ1人と、先輩を合わせて3人。
それと元選手の男子マネが2人の5人体制だが、それでも多忙なのである。女子マネというと
ドラマや漫画では、オマケの印象が強いけど、1部のチームともなればマネージャーは男子ばかり
で女子はいないのが普通だ。逆に我々のような、3部常連の弱小チームの女子マネともなれば練習時
のお手伝いやらトレーナーの物まねでテーピングしたりアイシングしたり、当然の様に練習中の
飲料水の用意やら練習後の後片付けなどもある。試合や交通手段の手配から宿泊先の確保など挙げ
ればきりがない。むしろこの程度のチームだとマネの仕事はハンパないものがある。
ハルカは、そう、女の子を10人並べれば可愛さ・綺麗さ・スタイル共に3・4番目、と言ったところ。
しかし性格がいいのだ。仕事はてきぱきこなす。エヴァのアスカ並のボーイッシュな面もあるが、
それでいて女の子らしい。男を立てることを絶対に忘れない。上級生やレギュラーの人たちだけに
優しい、多くの女子マネはそんな感じになってく場合が多いのだが、彼女は全員に対して平等に
接するところがいい。レギュラー一歩手前の人、全然無理そうな人にも愛想を振りまく。部員も
そういった事で部内の雰囲気をまとめてくれてることに、深く感謝してるんだ。女子マネの鏡、
つーか、彼女候補、いや嫁さん候補として、男なら一度は考えるだろう女性なのである。冗談は
通じるが悪乗りしても、つっこみ入れても乗ってこない。男子との距離の採り方が嫌味なく、
それでいて上手いのだ。本人の本意に沿っているかどうかは知りようもないが、結果的にガードの
高い女なのだ。チャームポイントは何といっても笑顔。あの笑顔を見るときつい練習も耐えられる、
同じことを思っている部員は多いハズだ。
以上、前置きが長くなった。大一番の入れ替え戦だ。観客も多いし、OB達も結構応援に来ている
様だった。優勝争いとか入れ替え戦は、ホントに白熱するのだ。しかも勝てば創部以来2回目の快挙
だから尚更だ。試合では、自分はスターターだったが、バテたため後半途中で退いた。A君は前半最後
の5分間のみ、接戦の前半最後を走り回ってのプレス役だった。普段なら出場機会はないのだが、格上相手
の総力戦だったので、出番が回ってきただけではある。B君は主将の休憩交代要員。しかも前後半
併せて10分ちょいの出場にもかかわらず、守備に圧倒的な貢献をしていた。しかもしかも、後半の
交代中に、終盤の厳しい場面で3ポイントを立続けに2本決め試合の流れを変えたのだ。未経験の
彼が必死の努力で得た数少ない機会に大仕事を見事やってのけたのだ。自分のバスケ歴の中でも、
奇跡に近いくらいのシンデレラストーリーだった。負けて当然の相手に接戦の末の大勝利だった。
試合後、お決まりの祝勝会があった。涙と笑顔一杯の宴会である。OBも結構いたので、総勢60名
くらいであろうか。大人数になると人の輪がいくつかに別れる。OB・4年・3年の一部と女子マネ、
3年と2年の主力、その他辺りだろうか。その後2次会で、第一グループが2つに別れてその一方から
自分とシンデレラボーイに声が掛かる。当然A君も一緒。10名くらいでカラオケに行ったが、
その中にハルカもいた。気を良くしていたOBが、奢るから3次会へ飲みに行こうと言う。正直、
激戦の疲れで、体はまだいいが精神的にまいっていたところがあり、言葉を選んで辞退の意を
伝えると、意外にもお疲れさんの一言で開放された。3人でこれから大学のグラウンドへ行ってみよう
と話をした。3人だけで感傷に浸りたかったのだ。すぐに話がまとまり、駅へと向かおうとすると、
立ち聞きしていた女子マネのハルカも、一緒に行くと言い出した。A君は自宅生だったが、
他の3人は下宿生で大学の近くに住んでいる。帰宅前に学校へ立ち寄るって話だ。
駅から電車、そして大学へと向かう。その道中で、
ハルカ:お疲れさん、やったじゃないの、3人とも大活躍だったよ。
(2人の肩を両手で叩きながら。酒は入っていたけど、かなりテンション高めだ)
自分:活躍したのは2人だけだろ。
A君:まさか俺抜きじゃないだろうな。
ハルカ:そんなコト言わない、言わない。A君だって前半最後を締めてくれたじゃない。
B君:そう言えなくもないな。
(B君はシュールな奴だが、こんな時にブラックするとは予想外だ)
ハルカ:ははっ。
(ハルカはいつもこうやって微妙な雰囲気を自然と和ませてくれるんだな)
A君:全員だよ。何だかんだいって3人揃ってベンチにいること自体、1年の時は想像できなかったから。
ハルカ:ホントそうだよねー。3人揃ってレギュラーだなんて、しかもこの快挙の立役者でしょ。
まるで夢みたいね~。
(A君、ハルカの言うことはごもっともだ。自分も試合に出れてること自体凄いことだと思う)
自分:だから1人はレギュじゃ・・・・
ハルカ:ベンチ入りしたら正真正銘、レギュラーですから。
A君:そうだ、そうだ。
B君:うん、そうだな。一番夢じゃないかと思ってるのは自分だからなぁ。
自分:悪気はないけど、ホント奇跡のレベルだよ、B君はさ。
ハルカ:B君って頑張り屋さんなんだよねぇ。
(ちょっとむっとして)
A君:俺だって努力してんだぞぉ~。
一同:わかった、わかった。
(A君、ちょっとむくれる。少し間があいた後)
B君:俺達だけじゃなく、影でハルカちゃんも頑張ってくれたからね。
自分・A君:ほんとだよ、有難う。
ハルカ:どうも、でも選手の人たちほどじゃないから・・・・。
3人:そんなことない、ない。
(ハルカは少し照れて、珍しく返答に詰る)
他、他愛もない雑談の後、大学のある駅に到着した。途中のコンビニでビール3本とジュース1本を
買った。
大学へ到着し4人で静まり帰ったグラウンドに向かう。ほんとならバスケコートのある体育館が筋なの
だが、あいにく夜間は閉まっているからしょうがない。はっきり言って、ハルカは女子マネだが、
部のアイドルにして戦友なのだ。違和感なく3人に溶け込んで、その4人でとりとめもない話を
少し。ビールを飲もうとしたが、寒い時期だったので自然と部室へ移動していった。
3人でビールを開け、ハルカはジュース。今日、何度目の乾杯だろうか。いや、何度やっても
いい気分だ。
ハルカ:おっめでとう~さん。
酒は半分以上醒めていた。しかしこれだけテンション高いハルカを見るのは初めてだった。
選手並に真面目に裏方やってるからこそ人一倍嬉しいのだろう。
ハルカ:ほんと、やっちゃたね。
2次会までは上級生達もいたから、抑えていたところもあったのだが、ハルカだけでなく自分ら
3人も開放感につつまれて勝利に酔いしれていた。自分の事の様にはしゃぐ言葉が心に心地よく響く。
試合を振り返りながら、各場面での思い思いを話しだす。
何度か繰り返すと、やはりB君の大仕事は凄い、ってコトに話が落ち着く。
ハルカ:B君てやっぱ凄いよ。
ここでシュールなB君の目から一筋の涙が流れる。
B君:うっ。3ポイントはまぐれ、入った瞬間に驚いたのは自分の方だ。でも・・・・。
ハルカ:泣いてるの?
B君:いやっ、コレは汗だ、汗に決まってる。
B君らしく否定する。ハルカはこんな時の対応の言葉は持っていなかった。
ここでB君が暴挙に出た。
うぉ~、興奮してきたと言いながら、なんとズボンとパンツを脱ぎ捨ててちんちんを扱きだした。
自分:おいおい、なんだよ急に。
ハルカ:何やってんのよ~っ。
ハルカは女子だが、仮にも体育会系の女子マネである。新歓コンパの芸で新人勢ぞろいを見てるし、
そもそも普段の練習後にシャワーを浴びた後全裸で歩き回ったり、そのまま部室で涼んでいる
者もいるから、別段何とも思わないだろうし、こちら側も気遣い無用だった。
むしろシュールなB君がいきなりなもんだから驚いてしまったのだ。やはりB君も人間、余程
嬉しくて仕方ないのだ。1人でやり始めるB君を傍目に、何とハルカがこう切り出した。
ハルカ:B君頑張ったもんね、ご褒美にあたしがやってあげよっか?
そういう間にB君のを手にとって介助し始めた。A君はあっけにとられている。自分も、まさか
あのハルカがこんな行動に出るとは夢にも思わない。次の瞬間、自分はやばいと思い、部室内
にあったスポーツ新聞をB君の前へあてがった。
ハルカ:B君、気持ちいい?
嘘だろ、天使モードのハルカだよ。
B君は、意味不明の声を張り上げながら唸っている。程なく任務遂行となる。
自分はB君が羨ましくなり、俺だってレギュラーで頑張ったんだ、チューして、お願いする。
ハルカは、ん~、しょうがないなぁ、と言いながら近づいてきてほっぺにちゅーしてくれた。
A君:みんなずるい、ずるい。僕も。
自分・B君:おまえはダメ。また今度だ。
ハルカ:可哀想じゃないの、そんなこと言って。
ハルカはA君へ近寄ってチューをしようとした。するとA君はちゃっかり顔を素早く向き直って、
こともあろうにハルカと接吻しやがった。
自分:なにやってんだよ。
少し笑いながらA君をしばいた。B君もむっとしているようだった。
叩かれたA君は、みんなが苛めるよ~、と言って今度はずけずけと頭を下げ、ハルカちゃんの
ふとももに頬をスリスリしやがる。当のハルカは、陽気にきゃはっ、とはしゃいでいる。
無邪気に笑っているハルカを見ていて、頭に雷光が走った。
(いつものハルカじゃない。どーかしてるよ)
自分はA君がスリスリしてる反対側からハルカの肩を抱くようにして、ハルカちゃ~ん、とじゃれて
みる。相変わらず笑い続けている。接近しているハルカの体から、若い女の子のいい匂いがした。
自分:ハルカちゃんって良い匂いするね。女の子の体ってこんに柔らかいんだぁ~?
そういいながら、肩に回したのと逆の手で胸に軽く手をかける。軽いイタズラ感覚のつもりだった。
それを見たA君は、向き直って顔面を両ふとももの間に顔を埋めながら、ハルカちゃ~ん、と叫んでいた。
明らかにA君は自分とは違う意味で行動してると思われた。B君は突っ立っていたが、その時点で何を
考えているのかは不明である。
ハルカ:もう何なのよ。男って馬鹿じゃないの。
声が裏返っていて、動揺しているのが解った。
ハルカ:男3人に囲まれて、これじゃ逃げられないじゃない。もうっ。
この言葉でA君・B君の表情がはっきり変わった。でも最後の少し怒ったような”もうっ”の言葉
に怖気ついて自分と一緒にハルカから距離を採った。恐らく自分以外は期待なんかしてやしない。
確かに自分が少しだけ誘導したことは認める。ただ交通事故並に偶然の事柄が重なってハルカが勝手に
早とちりしてるだけなんだから。
普段のハルカだったらここで、馬鹿じゃないの、早くどいてよ、主将に言いつけてやるから、
と言ったハズ、そう確信を持てる。そして自分ら3人も大人しくなって、何事もなかったろう。
その日のハルカは違った。勝利に酔いしれ精神が昂ぶっていたので、普段通りのまともな思考が
出来なかったのだろう。それとも3人で母性本能を刺激してしまったためなのか。
ハルカ:もうっ。
少し怒っているようだった。少し間を置いて、少し下を向きながら言葉が放たれた。
ハルカ:いいよ、好きにしても。ご褒美なんだからね、今日だけなんだからね。
その声は小声で、しかも震えていた。
予想外の急展開に一同唖然とその場に立ち尽くす。
微かに期待していたことが現実になろうとしていた。バレたらどうしよう。退部の規則はないけど、
恐らく部にはいられなくなるだろう。それより、ハルカの善意につけ込んでるような、
良心の呵責が芽生える。なんたってハルカは戦友、仲間なんだから。この期に及んで自分は
金縛り状態だった。
A君が恐る恐るハルカに近づき、ふとももに手を伸ばした。これが合図になった。
彼は何かと予測不能な言動が目立つが、ある意味勇気のある奴だ。
自分は、長いすに腰か掛けてるハルカの左側から近寄り右手を肩に回して抱え込む。
(これは事故だ、交通事故だ、と心の中で叫んでいた)
B君は、失礼します、と言いながら右側から胴体にへばりついた。失礼します、失笑もの
だが、この一言に救われる思いがした。
ハルカは、チェック柄のセーターに膝上10cm程度のスカート、恐らくあとはシャツと下着
といった服装だった。自分は上半身を抱きかかえるようしながら、余った手でゆっくりと
手を胸に伸ばす。ハルカは全身硬くなっていて小刻みに震えているのが解る。密着すると
得もいえぬ女の子の匂いがする。やわらかいものを手でまさぐる。時折コリコリした感触
がある、多分乳首だろう。触れる度にはるかの呼吸が乱れる。下半身は2人がべっとりと
寄り添い、ふとももやらお尻やらに手を這わしている。2人共あそこには、なかなか手を
出せないみたいだった。
1人の女の子を3人の男が囲んで6本の手でまさぐっていた。ハルカの体はまだガチガチ
だったが、こぼれる声が少しずつ甘く変わっていった。それに従い、野獣どもは少しずつ
いやらしい部分へ手を伸ばしていく。ハルカはビクッと体を動かす。多分女性の色々な
敏感な部分に触れてるのだろう。だが、感じているのではなく、この時点では反射的に
動いてるだけだった。伏せ目がちでうつろな目をしたハルカは、息は少し上がっているが、
終始無言のままだ。自分は横顔のぽっぺや首筋にキスをしながらセーターの下から手を胸に
まわして揉み解していた。程なく下の方で手が動き、ハルカの体が少し上へ動く。スカートと
ストッキングが脱がされたのだろう。生足に吸い付く音が聞こえる。次に両足が少し
開かれた感じになった。自分はその様子が解らなかったし、衣服を脱がされている姿を
見るに忍びなかったのだ。ハルカの動きと吐息が激しくなってきた。下着の上から
触られてるのは確かだろう。自分は顔の近くにいるので、微かにハルカが、いやっ、
と少し泣き声で喋ったのが聞こえた。程なくもう一度体が上へ持ち上げられる感じがする。
さすがに自分も下の方へ視線を移すと、パンティが剥ぎ取られるところだった。
反射的に足をクロスしてガードしたが、谷間にうっすら黒い毛がはみ出ているのが解る。
背筋がぞくぞくする。
ガードした両足の左足をA君がおさえ、次に右側からB君がこじ開けようとする。
うろたえながら足を持ってるB君の手が滑って、反射的に閉じようとした右足の膝が
B君の顎を直撃した。
ハルカ:B君大丈夫?・・・・、ごめんね。
どこまでも可愛いハルカちゃん。こんな所でこんなこと言われたら男はイチコロですよ。
そういいながら、左足の膝の上に自分の手を、右足の膝の上にB君の手を、それぞれ
両手でしっかりと導いて乗せた。
ハルカ:ホント今日だけなんだからね、今日だけ。今日だけなんだから思い残すことの
ないように好きなだけしてもいいんだからね。もしあたしが泣いちゃっても全然気にしなくて
いいんだからね。
真っ赤な顔をしたハルカは、そう早口でまくしたてた。なけなしの勇気を振り絞っての
最後通牒である。さすがに男として後には退けなくなってしまった。
両足が静かに広げられる。
我々の天使ハルカのお〇んこが丸出しになった。同時に、ひゃっ、と言う声が聞こえる。
女性器を生で見るのは初めて等しかったが、小さめで綺麗に見えた。毛もまだ薄っすらだ。
ハルカ:痛いのだけは勘弁して。
顔を背けながらやっとの思いで言葉を捻り出す。目はうっすら涙目になっている。体は一層ガチガチに
固まっているが、心臓の鼓動は凄まじい勢いで動いてるのが体越しに伝わってくる。
B君、A君の順に手が伸びていく。逆順なのは意外である。指が触れると同時に少し仰け反る。
ここも単なる反射的な動きだ。2人共女が始めてではない。しかしマジマジと観るのは初めてなの
かもしれない。自分も似たようなものだし、自然と見入ってしまう。愛撫というより、
恐る恐る触りながら観察してる感じだ。興奮で我を忘れた男2人によって、執拗にこねくり回されて
いるだけだが、別制御の5本、計10本の指で刺激されるものだから、意外と強烈なのかもしれない。
ハルカも堪らずに仰け反る。うっすらと濡れているのがハッキリと確認できた。
耳元でハルカが、あんまり見ないで、恥かしいから、と囁く。下の2人には聞こえない。
視線をハルカに向けると、何か必死に哀願してる表情で、目の涙はこぼれ落ちる寸前だった。
まるでロリコン漫画の1カットみたい。
可愛い。無性に愛おしい。
余りの可愛さにキスをしようと顔を近づけると、ハルカが自分を両手でぎゅっと抱きしめた。
そしてキスしたままの状態になった。ハルカは心臓をさらにバクバクさせ、震えているのが
伝わってくる。
怖いんだね、ハルカ。
下半身がどうなってるのかは再び解らくなった。しかし両足を固定されてながらも腰を
くねらせ、時折ビクンと体を反らせるのが判る。耳元へ、くちゃくちゃ、と独特でいやらし過ぎる
音が聞こえてくる。キスしてるハルカはハアハアと息が上がっている。悶えて顔がそれると、
あっあっ、うっ~、と吐息が漏れる。両手が緩んで顔の距離が開くと、眉間にしわをよせた恍惚の
表情が見て取れた。こちらからぎゅっと抱きしめると、再びハルカもこっちを抱きしめてくる。
自分はハルカを抱きしめて置いてあげないと、そう思った。
後にも先にも、女の子が逝くまでの尊顔を間近で観察したの何てこれっきり。
この時の表情は今でも脳裏に焼きついているし、喘ぎ声は耳に刻まれている。
体全体の躍動も筋肉に染込んでいるのだ。
ガチガチだったハルカの体は徐々に力が抜けていった。その代わり悶える時の動きは尋常で
なくなっていった。下の方からは一層パワーアップした、いやらしい音が、静まり返った
部室内に響き渡ると同時に、女性独特な匂いもたちこめてきた。キスしてる時間より
顔を仰け反らす時間が次第に長くなってくる。甘い吐息も艶やかさを帯びてくる。
何度も抱き直し、何度もキスをしてやる。だが、最後に絶叫に近い声を張り上げ、
体中の力が抜け、だらんと垂れ下がるようにして動かなくなった。
下の方へ目を向けると、呆然となった両名と目が合った。何も感じないし、何も
言葉を交わさなかった。自分はハルカと向き直ってセーターを脱がせ、
次にシャツを脱がせた。ハルカは意識朦朧で目も空ろ。無言で既に役に立ってないブラを外す。
椅子にもたれ掛かろうとするハルカを引き起こすようにして、左右の乳首へ丁寧にキスをした。
少しだけ反応するが回復はしない。それでも今度は自分がハルカの両足を押し開き
お〇んこを凝視した。最初の恥かしそうな顔は影を潜め、艶かしくニッコリとする。
自分の顔を近づけ、よく観察してから口で愛撫する。ひくひく、あやしく動く。
クリを舌で嘗め回すと少しずつ反応し始める。今度は2人が上半身へかぶりついた。
無理矢理ハルカのスイッチが入れられた。片足を肩に乗せる感じにして固定し、
片手で女性器を責め立てる。エッチな知識はそれなりにあった。実践してみることに
した。2本指を滑り込ませる。ちょっときつめだが、それ以上に潤滑されていて、
にゅるっと入っていった。中は濡れ濡れだ。指先にコリコリした感触がある、きっと
これがGスポットってやつだろう。指の腹で小刻みに刺激すると面白いように
ハルカがのた打ち回る。おまけに膣内も洪水になって、あやしく波を打つように
生物の一部が動く。残った片手の指でクリを、そしてGスポに刺激を加えると、
ハルカが狂喜乱舞し始める。激しい呼吸のため喘ぎ声も声にならない。顔は涙で
ぐしゃぐしゃになっている。上半身の2人は、キスするとか抱きしめてやるとかはして
なかった。やわらかい女性の胸や体の虜になっていた。自分は半ば面白がるように
愛撫を続ける。自分たちの天使に何て卑劣なことをしてるんだ、そう思うほどハルカを
責め立ててしまう。
(俺って何て極悪人なんだろう)
そんな思考が頭を過るほどエキサイトして行き、より激しく責め立てる。
奇怪な声を張り上げ、ハルカは逝った。
この時、AVでしか見たことなかった、潮吹きを目撃した。あんなのは、特別な
女の子が意識的に演出してるのだと思っていた。さすがに噴水はない。
自分のですら、最初大量に発射した時に驚いたが、女性のそれが留めもなく大量に
溢れ出るのを見て、驚きより恐怖に似たものを感じた。
ぐったり椅子にもたれ掛かるハルカ。自分のは、すでに限界まで膨れ上がっていた。
(いくよ)
目で合図すると、普段とはまるで別人になったような感じのハルカが微笑んだ気がした。
腰を落として、男性器を女性器へ挿入した。
その瞬間にハルカが言いようも無い、艶やかな、そして空しそうな表情を見せる。
そこから先は無我夢中でよく覚えていない。
ここまで来ると当初の罪悪感など欠片もなかった。
生まれて初めてのダイレクトな刺激をペニスに受け、こすれる毎に頭に電気が走る。
耐え難いエクスタシーの中で必死で腰を振る。
外だし何て高等テクニックなど無かったし、そんな事を考えてる余裕もなかった。
そして、天使の中で果てた。
自分の後、2人も続いた。
自分1人でさえヘトヘトだ、ハルカは大丈夫なのだろうか。殆ど回らなくなった頭に考えが過る。
ただ、過っただけ。こっちも肉体的にも精神的にも手一杯だったのだから。
男と女の、普段と別物の会話が聞こえるのを後にしてシャワー室へ行った。
正式なシャワーは建物の中だが、簡易型のものが部室棟にもあった。
しかし温水は出なくて水だった。それでも寒いなか、シャワーを浴びた。
どうしても体を洗いたかったからだ。外でぼーっとしてるとA君がやって来た。
同じことを考えたのだろう。
自分:シャワーは水しか出ないよ。
A君:まぁ、しょうがないな。それでもいいさ。
そういってシャワーを浴びた。
2人して無言のまま、同じくぼーっとしてると今度はB君がやって来て、
A君がB君へ同じことを言い、B君も同じくシャワーを浴びた。
3人揃って無言のまま、少しぼーっとしてた。
部室に戻ると服を着たハルカがぽつんと座っていた。しきりに髪を気にしてるようだった。
全員無言だった。
放心状態だったし、何を話しかければいいのか、誰も思いつかなかったからだ。
A君が乱れた部室内を片付け始める。3人が後に続き、程無く、それなりに終了した。
意を決して口を開く。
自分:そろそろ帰ろうか。
A君:終電ないから泊めてくれよ。
B君:うちに来るか?
学校から一番近いのがB君の下宿だった。
自分:俺も面倒だから一緒に寝かせてくんない?
B君;いーけど狭いよ。
自分:ok、ok。
ハルカは無言だったが、自宅ではなくて3人と一緒にB君の下宿について来た。
こんな夜は誰も1人になりたくなかったんだと思う。
B君の下宿につくと、そのままの格好で誰も何も言わずに倒れこんで寝入ってしまった。
自分が起きた時、すでにA君を除いて起きていた。やはり始終無言のまま。
A君を起こして、B君の下宿にあるシャワーを浴びにいった。
戻るころにはA君も起きていて、自分の後にシャワーを浴びた。
当然の様にB君もハルカもシャワーは浴び終わっていたのだろう。
4人揃ったところで朝食でも行こうと言い出そうとした時、
ハルカ:昨日のことは絶対に内緒だからね。
3人:・・・・・・・。
ばれて困るのは、皆一緒なんだよ?
ハルカ:これで今回のことは終了ってことでいい?
3人:ああ、もちろん。
ハルカ:ほんと色々有難うね。
(何て良い娘なんだろう)
ハルカ:もう気が済んだよね?何なら3人ともう一回してもいいよ?この部屋を出るまでだからね。
はぁ?一晩でこんな冗談を言えるまでになったのか。女性って怖い存在だよ。
しかし・・・・・・、冗談とは受け取らない馬鹿もいるから困ったもんだ。
A君;ホント?
馬鹿が、そんなこと聞くやつがあるかよ、2人は唖然とした。
ハルカ:冗談だよ、冗談、えへへぇ。
A君はまだ真剣にオーラをまとっているよーだった。
ハルカには悪いと思ったが、半分冗談で男としてちょっとだけ加勢してみた。
自分:口に出したんだからしょうがないじゃん。こっちは呆れるけど。
ハルカ:・・・・・・・・・。
A君はハルカの腰に手を回してかかえ込むふりをしてみる。様子を伺っているのだ。
ハルカ:もう、男って最低~っ。
そういいながらもA君の方を振り向いた。
自分もB君も空いた口が塞がらなかった。
B君:俺らは朝飯食いに行くから。鍵はコレ。出て行く時は、外の植木鉢の下に隠して
置いてくれ。じゃ。
2人を残して出ていった。下宿を出て30mも歩き出すと、何故かA君が無性に羨ましくなった。
上手くやりやがって、あいつ。バスケもそれくらいやれよな。
まぁ、これで4人は兄弟となった。
勿論口には出さない。口に出すと壊れてしまいそうだから。しかし頭の中で”兄弟”の言葉を
思い描くと、大抵の嫌なことは消え去ってしまう。
その後の部活は、自分は4年までレギュラー、B君も不動のレギュラーで副主将までなった。
A君は相変わらずレギュラーを行ったり来たりのまま。センスが悲しいほどに欠如していたが
練習は人一倍やっていたので、無尽蔵のスタミナと身体の動きは凄まじいものがあった。
得点を上げるのは期待薄だったが、守備要員としては十分過ぎる使い道があったのだ。一度は
3部チームながら(2部は1年間で陥落していた)全日本からお呼びがかかると噂も出たくらい。
偶に強豪校の有力選手とか有名なコーチから声がかかるにしても、うちのチームでは彼だけだったのだ。
ハルカとはそれ以来何もなし。こんな事があったなんて微塵も感じさせないくらい自然と元の
チームメイトと女子マネの関係に戻っていた。しかし以前にも増して、ハルカのファイトの
掛け声があれば、つらい練習も耐えることが出来たし、ハルカの笑顔を見ると試合で力の限り
プレーすることが出来た。ある意味3人は奪い合うこともなく、同じ女性に恋していたのかも
しれない。またハルカは3人を恋人の代わりと思っていたのかもしれない。不思議な関係、
まさしく4人兄弟だったのだ。
学校を卒業しても4人3組の家族は今も仲良くやっている。そう3組なのだ。
卒業して3年ほど経ったある日、A君から結婚するからと連絡が入った。相手は”ハルカ”だ。
それを聞いても何故か驚かなかった。一瞬だけ激しい嫉妬感、あるいは羨望感が沸き上がったが、
それ以上に超巨大な、”おめでとう”の気持ちで心が埋め尽くされた。
結婚式の控え室でA君を除く3人で会話する機会があった。そこでA君から誘われたのはあの日2人きりに
なった時で、実際に付き合い始めたのは卒業後就職してからだと説明された。あの日の
A君の行動が理解出来た瞬間だった。
少し会話した後、ハルカがB君にくだらない雑用を頼んだ。B君はその場を去る。
ハルカは自分に向き合ってヒソヒソ声で話始めた。
ハルカ:私奥手だったから、学生時代なんか一生結婚なんか出来ない、って思ってた時期もあったのよ。
自分:解るような気がするよ。結婚相手がA君で自分もほっとしてるし嬉しいよ。
ハルカ:有難う。
あのころと同じ満面の笑顔を見せる。いや、それ以上だったかもしれない。ハルカは続けた。
ハルカ:色んなことがあったからね・・・・・。
意味深な笑顔を浮かべ、声をことさら低くして言う。
ハルカ:あたしの初体験は3人同時だったからなぁ・・・・・・。
自分は胃液を戻し、口元から少しこぼれ出す。
口の中が少し酸っぱい。おまけに顔面から脂汗がドッと噴出す。
ハルカ:あの日、稔君があたしの事をずっと抱きしめながらキスしてくれたから女になれたのよ。
(ほんとは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。)
自分は口に指をあてて、喋るなよ、の合図を送った。
ハルカが言いかけた最後の言葉の最初は”ほ”と聞こえた気がする。いや”お”の段の音で
”こ”とか”と”で始まる言葉だったかもしれない。ハルカはこの場で言って置きたかった
何かがあったのかもしれないが、聞く気もないし、聞いたところで何の意味もない。
ハルカもこっちの意を解したようで、にっこり微笑む。
自分:A君と幸せにな。残った2人も後から追っかけるから。じゃぁ。
片手を上げてその場を去った。
終わり。