この掲示板に来てみんなの体験談を読んでいる内に、俺も記憶の整理をしたくなった。携帯の文字制限故に多レスでテンポが悪く、脚色や記憶違い的な表現もあるけど、読んでくれる人は読んでほしいと思います。
俺と便璃(たより)が初めて出会ったのは、俺が大学1年、便璃が小学5年の時。GWに宿泊と観光を兼ねて、新潟に住んでいる兄貴夫婦の家に遊びに行っている時だった。
兄貴は俺みたいな凡人地味顔チビと違い、優しくてイケメン高身長で、料理と掃除がクソ上手いというチート人間。兄貴の嫁の遙さんも結構な美人で、結婚してまだ1年かそこらだというのに、一週間近く逗留する俺のことを笑顔で歓迎してくれる、人当りのいい人だ。
で、その日は遙さんの姉が俺と同じように新潟に遊びに来ており、兄貴の家には、俺、兄貴、遙さん、遙さん姉、その娘さん(=便璃)がいる状態となった。つまり便璃は、俺にとって義姉の姪っ子ということになるのかな。
便璃の容姿をざっと説明すると、ロングヘア眼鏡の地味系美少女。色白で小顔だけど、目が細いせいか常に無表情に見える。まぁ、好みが分かれそうという意味では美少女とは言い切れないかもしれないが、少なくとも俺にはドストライクだった。ギャル系や美人系、明るい系が好きな人はダメかもしれない。本の虫系(笑)が好きな人なら、多分好きになると思う。
初対面の挨拶の時は、特段何とも思わなかった。「なんか暗そう」とか「髪長ぇ」とか「すごい名前だ」とかそんなん。それよりも「遙さんの方がお姉さんよりも美人だな、歳のせいかな、子供産んだら遙さんも同じになるのかな」とか、そんな失礼なことばっか考えてた。
便璃はこの家に初めて来たらしく(俺は2回目)、ガチガチに緊張していた。表情には出ていなかったが、この手の子の心情は手に取るように分かる。俺がネクラ時代にいつの間にか身に付けていたスキルだから、信用にはこと足りる。
兄貴夫婦が話しかけても、便璃は困ったようにポツポツと返事するばかり。あまりの会話の弾まなさに、なんだか兄貴達や遙さん姉の方が困った表情に。そんな「困った」の悪循環に気が付いた便璃も(こういう雰囲気はネクラなら瞬時に察知できる。察知できても何もできないんだけど)、更に困った様子を見せ、いつしか部屋の中は困ったオーラで満たされ始めていた。
レスに続きます。