新学期が始まった。
ある国立附属小と公立小は、すぐ近くにあり、
公園の遊歩道が通学路になっている。
ここは、俺の散歩道でもある。
その遊歩道の入り口に石段があって、
両方の学校の子がそこで座っていることも多い。
新学期初日のこの日もそんな感じだった。
最初に公立の子がそこに座った。
元気っ子で明るいイメージの子だ。
名札に「5年」という文字が見えた。
コートは着ていなくて、
しかもミニスカだ。
いまどきの女の子、という感じで、
ポケットに手を入れ、
制服の着方もだらしない感じ。
ソックスも、制服に合わない色柄物。
その子が石段に座った時、
制服のスカートの奥に、紺色の短パンが見えた。
運動服の短パンだろうか。
俺は、その子の正面に座って、
スカートの中の光景を見た。
その時、その子は俺の存在に気がついて、
あわてて足を閉じ、
「スケベ、変態!」と、
俺をにらみつけながら、
遊歩道の方に走り去ってしまった。
しばらくして、今度は、
附属の子が、その石段に座った。
ロングヘアーで童顔のすごくかわいい子だ。
今度の子は、
清楚で、大人しいお嬢様、という感じ。
紺色の帽子と白いハイソックスで
附属の子だとすぐ分かった。
服装もきちんとしている。
冬なのでコートを着ていたので、
かわいい制服が見えないのがすごく残念。
その子は石段に座り、本を読み始めた。
そして、しばらくした頃、
何とその子は、足を大股に開いたのだ。
コートの裾がはだけて、
制服のスカートの奥に、
真っ白いパンツとスリップが覗いた。
県内1のエリート校のお嬢様が、
男の子顔負けの大股開きをしながら
目の前でパンチラをしている。
あまりの衝撃的な
イメージとのギャップが大きいその光景に、
思わずズボンの中に出してしまった俺。
俺は、その子の正面に座って
しばらくの間、ガン見した。
でも、その子は俺の存在を知ってか知らずか、
ずっと同じ格好を取り続けていた。
やがて、バスが向こうから来ると、
その子は、本をしまいながら立ち上がった。
このチャンスを逃がすまいと思い、
俺は、その子に声をかけた。
「何年生?」
するとその子は、
「6年生です」
と答えてくれた。
「附属の子だよね」
と言うと、
「はい、そうです」
と。すごくかわいらしい声で、
しかも、笑顔がかわいい。
「制服、かわいいね」
と言うと、にっこり微笑んで、
「ありがとうございます」
と言う。何て素直な子だろう。
「名前は何ていうの?」
と、ダメ元で聞いてみた。
すると、
「○○○子と言います」
と、答えてくれた。
その子は、
「バスが来たので失礼します」
と言いながら、丁寧に会釈をして
俺の前から立ち去った。
「いまどき、6年生で
こんな素直な子がいるんだ」
俺は、感動しながら、その子を見送った。