私は取り敢えず、興奮を抑える為手を戻しながら敏の手を離させました。「そうか、受験だもんな。兄ちゃん悪かった。受からなかったら母ちゃんがっかりするもんな」「うん。でも・・・なんだか私が変になっちゃった」「どういうふうに?」「馬鹿!もおいい!早く部屋に行って」私は敏にこれ以上刺激を与えるのは、大事な時期に影響が出ては困るので、私は部屋に戻ろうとしました。 どさっ私の後ろで、敏が尻もちを付いたみたいなので振り返りました。「敏、どうした」「大丈夫。いいから部屋に戻って」「お前、震えているじゃんかよ」「なんでもないの」敏は腰から足先までガタガタ震えていました。敏が立ち上がろうとすると、腰が抜けたみたいになって、机をつたって廊下に出ようとします。「どこ行くんだ」「いいでしょ。どこだって」「トイレ?」「ふんっ!」敏は突っぱねましたが、ガタガタ震える体でゆっくりと歩き出しました。なんとも危険な歩き方。「抱っこしてやるから」「いいって」私は敏の体に近づこうとしましたが、両手で撥ね避けました。敏はいつの間にか内股になり、へたり込みそうになっていたので、後ろから抱き上げ、歩き出しました。 敏は背が低いくせに結構重い。モッチリというかミッチリ張りのある体です。「どこいくん?」「ト・・・トイ・・・レ」「ほら見ろ」敏は俯き加減で、ぼそっと呟きました。踵がカタカタ私の脛に当たるので歩きづらい。「あっちむいてて」「あぁ・・・」トイレの中まで一緒に入ったのは昔を思い出しまた音が聞きたい・・・と、云う訳ではなく、敏が倒れたりしたら大変になるからです。時代的に今風な洋式ではなく和式のしゃがんでする便器なので具合の悪い時に用と足すと、立ち上がれなくなる場合があるので敏についていました。パンツを下ろしたまではいいのでしたが、動きが緩慢になりどうしてもしゃがむ事が困難になっている姿を見て、私は後ろを向こうとしていましたが心配になって「大丈夫か?」「ちょっと、お腹に力が入らない」「・・・じゃぁこうしよう」「なに?あっ・・・馬鹿!馬鹿!やめて恥ずかしい、お腹痛い。おしっこ出ちゃうぅぅ」私は敏の後ろから少し覆いかぶさる格好になり両の腕で抱え込みひざの裏に手を回し「ぐっ」と力を込めて敏の体ごと持ち上げました。俗にいう「しーしーポーズ」です。「やめて!いや!あぁ・・・」敏はよほど恥ずかしいのでしょう、宙に浮いた足をバタバタさせて身をよじり始めました。「やめろ!イテテ腰がいてぇ・・・」「降ろして!もぅ降ろして」「静かにしろ。母ちゃん起きちまうぞ」「馬鹿!あっ・・・うっぅぅぅ」とうとう敏は放尿を始めました。動きが静まったので私は顔を横から出し便器に狙いを定めて、放物線の最終地点を固定させました。久しぶりに聞く音 音? あれ?昔と違うぞ・・・?明らかに昔聞いたおしっこの音がぜんぜん違うのです。「じょっ・・・じょぉぉぉ~~~じょじょ~」なんだか低い音に変わってしまった様な。「聴かないで!馬鹿馬鹿」だんだん便所の中はおしっこのにおいで充満してきました。ほろ苦いというか塩っ気のある湿っぽい臭いが鼻を少し痛くさせました。「終わったか?」「馬鹿!聞くな」最後は「ちょ・・・ちょちょ・・・じょっ」となって終わったようです。でも女性の尿道口は男性と違い最後まで滴が切れないようです。だから女性の股は少し臭いんだと後から気が付きました。私は自分がしている感じで腰を前上後下に振りました。「うわ!落ちる落ちる」「いてて、腰がいてー」敏が重いという事を忘れ膝でバランスを取ったら私の腰が
...省略されました。