一昨年の話し
自分のアパートでくつろいでいたら、突然に
下の階の家族の母親から電話がかかってきました
電話に出ると
「うちの娘が喧嘩したまま戻ってきていない、こんたさんの部屋に来てませんか?」と
俺は「いや、来てないですけど」という
時計を見ると午後10時
俺も「あたり探してみます」と言い探しに行くことにしました
女の子の名前は、愛心(あいこ)ちゃん
念のため、神待ち掲示板や、ネット検索で
「神待ち 〇〇県 〇〇市」などと入力して見たが特にヒットなし
あたりのコンビニなども探してみたが、見つからず
お母さんと連絡を取り合っていたが、あと30分探して見つからなかったら
捜索願を出すというところまできて
ふと思い出したことがあり、愛心ちゃんの通う学校とアパートの間に
スクラップになった車の置き場があり、そこに行ってみると
棄てられて後部ドアが開いたままのワゴンの中に、愛心ちゃんがいました
「愛心ちゃん!心配したんだよ!」と言うと
「お兄ちゃん・・・」と、泣き出してしまいました
すぐにお母さんに、見つかったと連絡をして
捜索願は、出さないことになりました
喧嘩して家出したわけだから、強引に連れて帰るのは避けた方がいいと判断し
少しだけ話を聞くことにしました
(その事は、お母さんの了承も得てます)
愛心ちゃんの家は、お母さんがシングルで
お父さんのいない寂しさから色々あり、喧嘩になってしまったそうです
自転車を押して、愛心ちゃんと一緒に歩いて
アパートについたら、真っ先にお母さんがかけてきて
愛心ちゃんを抱きしめました、愛心ちゃんも
「ママごめんなさい」と大声で泣いて
「こんたさん、ありがとうございます」と、礼を言われました
次の日には、愛心ちゃんも笑顔になっていて一安心
次の日曜日に、愛心ちゃんが俺の部屋に遊びに来て
「お兄ちゃん、こないだはありがとうね」と、ホッペにキスされました
個人的には、愛心ちゃんのキスよりも
お母さんの全てが欲しかったけどね