もう10年以上前の話になる。
当時俺は派遣の仕事をしていたが、割の良い仕事だったためそれなりに余裕があった。
派遣の良いところは「働けば働いただけ」金になるところで、残業したのに支払われないということもなく普通に生活する分は定時までの勤務で支払われる給料で余裕で賄えたため「残業代は小遣い」という自分ルールを決め、その中で遊んでいた。
当時は1日に12~3時間は働いてたので月に20万弱くらいの小遣いが使える計算になり、毎晩飲み歩いてその後マッサージ受けたり、デリヘル呼んだりしてた。
何軒か行っていたマッサージ屋の中に母親がタイ出身のマッサージ師で、その旦那が日本人っていう店があった。正直言って旦那が何やってる奴かは知らない。値段は手頃だったし、家からもそんなに遠くない所にあったので週に1~2回は使ってた。
そこは半分店舗、もう半分が家族のスペースみたいな作りになっていて、そこの息子と娘も店の手伝いをしていた。
息子の方は20歳手前くらい。日本語はカタコトよりちょっとマシくらいだけど、ハーフだからかそれなりにモテそうな感じ。マッサージ終わりに麦茶持ってきたり、会計したら程度の手伝いをしてた。
娘の方はJC2になったばかり。コッチはバイリンガルで学校行ってるせいか日本語も普通に話せる。ただ頭はあまり良く無く母親が言うにはあまり良くない女友達と遊びに行くらしい。
俺がこの店を利用し始めたのはまだ暖房を使ってた頃だったが、数ヶ月の間週1~2で利用して、生活スペース共有な店なので子供たちともそれなりに顔見知りになる。特に娘の方が仲良くなった。
娘の名前・・・仮にトモミとしておく。トモミは歯並びの悪さから美人とは言えないが、まぁまぁの可愛らしさがあった。スタイルは良くない。肉付きが悪いというのか、まだ子供な身体だ。
店に冷房が入り始めた頃にトモミから連絡先を聞かれた。当時俺は2台の携帯を使っていて、一台は仕事とプライベートで、もう一台は出会い系とかに使うプリペイド携帯を使っていて、トモミにはプリペイドの方を教えた。
何度か連絡を取り合ったがそれは学校の愚痴や、親への不満といったもので、とりたてて色っぽいものは無かった。こちらとしても数少ない腕の良いマッサージ屋との関係に変なものは持ち込みたくなかった。
それが急変するのは夏休みに入る直前くらいだった。いつものようにマッサージを受けて麦茶を飲んでいたらトモミの母親が「昨日からトモミが帰ってこない」と言う。聞けば学校の友達の家に泊まりに行ったそうなのだがその友達と言うのが不良らしく、これ以上トモミに関わり合わせたくないらしい。
そんな話をしている時にトモミが帰ってきた。トモミの母親はアチラの言葉でトモミにギャーギャー文句らしい事を言っていた。トモミも何やら言い返していたがその内容は俺には理解できなかった。
翌日は休みで昼前まで寝ていたが、プリペイド携帯に着信があって起こされた。電話の相手はトモミだった。