続きです。
約10分くらいたったら車の中が、むちゃくちゃ臭くなってきた。女の子からだ。でも俺はこの臭いを知っている。過去に自分も同じ臭いを放っていた。何日も着替えていない風呂に入ってない汗や体臭、髪の毛の臭いだ。俺は昔、親から全く愛情を感じた事が無い複雑な家庭環境だったから分かった。この子もかな?と思いながら車の窓を少し開けた。
女の子「…えっ…!?」
窓を開けた音で気が付いて飛び起きた。
俺「起きた?大丈夫?」
女の子「えっ…誰ですか?」
かなり驚きながら聞いてきた。
俺「寝てたか気を失ってたかわ分からなかったけど、身体か以上に冷たかったし、声をかけても返事が無かったから、あわてて車に乗せて暖めたんだよ。良かったらこれ飲みな、暖まるよ」
景品のカフェオレを差し出した。
女の子「ありがとうございます。でも大丈夫です。」
カフェオレを遠慮してきた。
俺「俺、ブラックしか飲まないから、いらないなら捨てちゃうよ。景品で当たったやつだから遠慮しなくていいよ」
と差し出した。
女の子「それじゃあ、いただきます。ありがとうございます」
カフェオレを遠慮がちに飲み始めた。
会話をしながら初めて顔を確認したが、顔はまあまあ、芸能人でいえば元モ○娘。の後○真希の目をほんの少し広げた感じ(笑)かな。ただかなり痩せている。髪の毛はボサボサ、最近の若い娘に比べ全くおしゃれじゃ無いし、大雪が降ってるのに薄着過ぎたのにビックリした。カフェオレを飲みながらゆっくりと話し始めた。