義理の娘だった里美が、突然私のマンションにやって来た。
私は5年前に結婚したが、その相手の連れ子が里美(当時小5)で、
実の子の様に可愛がった。
しかし1年ほど前に離婚し、里美とはそれ以来会ってはいなかった。
たまにメールのやり取りをしていたが、学校や友達の他愛ない話題に私が簡単
なコメントを送る程度のものだった。
会うのはほぼ1年ぶり。高1になった里美は随分と成長した様で、
背は165㎝はあるだろうか。
大きな瞳とアヒル口の可愛い笑顔はあまり変わっていなかった。
大きなバッグを置くなり、「ママと喧嘩して家を出てきた。しばらくパパの所
に居させて!!」と里美は言った。
別れた今でも「パパ」と呼んでくれたことが嬉しかったが、家出となるとただ
事ではない。
詳しく聞いてみると、母親(元妻)の交際相手が好きになれないという。
その男との再婚話をされ大激怒し、飛び出して来たそうだ。
家出なんて良くない、家まで送っていくからママともう一度話し合いなさい。
というと、「やだ、帰んない。泊めてくれないんなら、どっかで野宿する!!」
と言い張る里美。
言い出したら聞かないのは昔のままだ。
仕方なく元妻へ電話をすると、「あなたの所に居るのなら安心だわ。悪いけ
ど、里美が冷静になるまで預かってちょうだい。」と、言うだけ言って切っ
た。
自己中心の物の考え方は昔とちっとも変わってはいないようだ。
やむを得ず、一晩だけの約束で泊めることにした。
ファミレスで夕食を食べ、久しぶりに親子(の、ような)ひとときを過ごした。
部屋へ戻り、私が先に風呂に入った。里美が入っている時、バスタオルを渡し
損ねたので脱衣所のドアを開けると洗濯機の上に脱ぎ捨てた衣服が目に入っ
た。
一番上には白地にブルーのリボンが付いた可愛らしいショーツが置いてあり、
咄嗟にそれを手に取ってしまった。
若い女特有のツンと鼻を突くようなニオイがし、思わず勃起してしまった。
「パパぁ?」という風呂場からの里美の声で我に返った。
慌ててショーツを元に戻し、「バスタオル置いとくからな。私は先に寝る
ぞ。」と早口で言い、逃げるように脱衣所から離れた。
六畳間に布団を二つ離して敷き、頭から掛け布団を被って横になった。
たとえ血は繋がっていなくとも、四年間我が子として育ててきた娘のショーツ
のニオイを嗅いで興奮するなんて。
なんて馬鹿な事をしたんだと、私は恥じた。
しばらくすると風呂から上がった里美が「おやすみ、パパ!!」と言って、自分
の布団に入った。
私は布団から顔を出さず、「お休み。」と言い、手元のリモコンで部屋の明か
りを消した。
先程のショーツの件もあり、隣にいる里美を変に意識してしまってなかなか寝
付けないでいた。
すると里美が、「ねぇパパ、さっき私のショーツ触ったでしょぉ。」と、
いきなり言ってきた。
私は驚き、「えっ!?・・・」と言ったきり言葉に詰まった。
すると里美は「別にいいよ。パパだって男だもんね。」と言いながら、私の布
団に入ってきた。
「もう他人なのに、ママも私も迷惑かけちゃってゴメンね!!」「だからパパが
したいんだったら、いいよ。」
そう言って里美は私に抱きついてきた。