「お兄ちゃん、私の事、好き?」
恵子は、つぶらな瞳で僕に尋ねた。
「恵子ちゃんは?」
僕は、応えをはぐらかす。
「もう、意地悪なんだから…。」
そう言うと、眼を閉じて唇を突き出した。
少女の唇は、やはりミルクの様な味だった。
春とは言っても、まだ寒い冬。
恵子のスカートは、ウールだった。
僕の手が、恵子の赤いスカートの中に入った時…。
「駄目…。」
恵子の訴える様な眼。
「お兄ちゃん、まだ駄目…。」
こんな幼い少女も、既に自分が女である事を意識している様だ。
「まだ、駄目なの?」
頷きながら、恵子はもう一度キスを求めた。
「分かったよ…。」
恵子のミルク味の唇に触れたまま、彼女を抱いたまま夢心地に…。
幼いながらも熱を発する恵子の体に、僕は溺れるかも知れない。
これまでの少女とは、一味変わった九歳児童。
「それじゃ、もうそろそろ帰るかい?」
僕は、恵子の小さな体を揺らした。
「もう少し、このままで居ていい?」
恵子は、顔を僕の胸に埋める様に…。
「いいよ…。」
恵子の短い髪を撫でてあげた。