六百五十年以上も続く旧家の育ちの好い令嬢らしく、おもむろにパソコンルームのドアを開け、中の様子を窺うように足音を忍ばせつつ、新入生で小5のさえかがイエローを基調としたカラフルで在り乍らも稚気に満ちたカバンを手に、やや神妙な面持ちで入室して来た。 お出迎えの挨拶もそこそこに、彼女の為に用意して置いたロイアルブルーのキッズ向けの席へと案内して上げたタイミングで、教室名の入った厚手の名刺と共に担当教師としての簡単な自己紹介をし、塾の新しい利用者たる室町さえかの緊張感を解す可く意を用いた。 それにしてもさすが六百五十年余りもの豊かな系譜を背負った少女らしく、一つ一つの所作にまで、そこはかとなく品が漂うのは、雅な育ちの所為だろうか。 そう云えば先ほどから室町のものと思われる可憐でかぐわしやかなスズランの香りが、文化首都西淵の無機質なパソコンルームに花を添えてくれて居る。 「netplwiz(ネットプルウィズ)」や「GUIブート無しコマンド」等、知って居ると便利なP.C.設定を、教授する傍ら、今日からこの子をエッチな色に染めて行けると云うロリコン男ならではの淡い期待感からか、つい、その展開を期待して仕舞う。 物憶えの好い彼女は、上質なスポンジが養分を蓄えるかのように、みるみる内に設定の仕方を理解しては吸収して行ってくれた。結果、そうこうしている内に小休止を入れる時間と為ったので、先におトイレと手洗いを済ませるよう促した。 教室に戻ったさえかに、塾用とは別の私用ノートパソコンに保存して在った無修正の海外物ロリ動画を、試しに視せて上げたところ、絵に描いたような深窓の令嬢で在る少女は、嫌がるどころか次第に興味を示してくれたお蔭で、これからの発展的展開が俄然楽しみに為ったので、大丈夫だろうかと訝り以てでは在るが、そっと、プリンとしたキメ細やかな色白肌で整った小顔のお嬢様に近寄り、舌を差し入れずにやさしくベーゼして上げた。 我が国の顔で在り文化首都でも在る京都の地で幼弱期から完璧なまでの躾が奏効してか、当初頭を過った最悪のシチュエーションには立ち至らず、それを峻拒するような反応を見せ無かったばかりか初めて経験するベーゼだったのに、「今の、ファーストキスだったけど、やさしくしてくれて有り難う。」と、屈託の無い媚びた笑顔で、さも嬉しそうに返してくれ、初対面での見掛けとは裏腹に、存外大人な彼女で在ったと云う安堵感から、乳首コリコリとかのさらなる行動に移れる確信を得たので在る。