最近はマッチングアプリ、一昔前は出会い系、フミとはそんな出会いをした。一応女子大生とのことなので安心して会うことに。
仕事帰りに西武新宿線の新宿駅で待ち合わせた、ジーンズにピチピチのTシャツというラフなカッコで現れた彼女はすぐにわかった。目が合うとこちらに近寄ってきて『ナオさんですか?』と声をかけてきた。写真で見ていたよりも大人っぽくなかなかの美人だった、最初なのでかなり緊張していた様子。
軽く挨拶を交わしてどこに行きたいか聞くと、ビールを飲みたいと言う。近くの居酒屋で飲んで食わせて色々と話を聞いた、実家は新潟らしいが姉を頼って東京に来ていること、母親とうまくいってないこと、etc。
適当にお開きにして帰ろうと思っていたが、終電が近くなっても帰ろうとしない、困ったなぁと思い『そろそろ終電だよ、どうする?』と聞くと『まだいたい』との返事。こちらも腹を決めてしっかり飲んだ、そして1時過ぎに『そろそろ行こう』と立ち上がるとニコニコしながらついてくる。俺は何も言わずにホテル街へ足を向けた、フミは黙ってついてくる。新宿歌舞伎町はまだまだ昼間のようだった、オヤジと若い子のカップルもそんなに不自然ではない。
一軒のラブホに入った、適当に部屋を選び入室、まあいつも女連れのときと同じ振る舞いだった。
しかし、入室した途端にフミから衝撃的なことを告げられた