昔昔に体験した、痴漢のお話です。
私の性癖の根底にあるものは、中学生の時にはじめて体験した痴漢からさかのぼります。
身体を触られながら感じたのは、恐怖と気持ち悪さでしたが、その同時に、自分が大人の男性から「女」として見られているという事実と、それを認識したときに感じた性的な快感でした。
既に自慰はしていたので、性器を触ると性的な快楽を得る事は体感済みでしたが、初めて他人でしかも異性から、自ら求めても居ない状態での強制的な快楽に戸惑っていました。
「早く終わって欲しい」という気持ちと、「もっと触って欲しい」という欲求のせめぎ合いの中、痴漢さんも私の迷いを感じ取ったのか、何の躊躇もなく私の身体を弄ぶようにまさぐり続けます。
初めてにして、痴漢さんの手を受け入れて知った瞬間でした。
友達にも家族にも、受け入れてしまったという事実が私を躊躇させ、相談も出来ずに、自分の中で徐々に形が変わり、異質な形で消化していきます。
痴漢さんにとっては、私は欲求をぶつけても騒がず、安全で都合のいい存在だとは認識していましたが、その欲求の塊を、私は性的な快楽というご褒美で受けれてしまいます。
生理の時は胸だけでしたが、ほぼ毎日同じ時刻の同じ電車内で、日々のルーティンの様に繰り返される行いは、私を容易く変化させていきました。
女子高に進学した私は、高校になってからは少し離れた学校になり、時刻も電車も違うもので通っていましたが、変わらず満員電車で寡黙に痴漢を受け入れる日々を過ごしていました。
周りから見ればただの根暗な女子高生ですが、中身はそこらの変態とそう変わりはない自分へ変動していました。
高校生になってからは、自分のお小遣いで下着を買うようになり、痴漢さんが喜びそうな、大人の下着を勇気を振り絞って買うと、かなり喜んでくれたらしく、数名の方から、カバンのポケットに5,000円や、時には10,000円が入っていることもあり、そのお金で新しい下着買い、身に着けて喜んで貰いました。