はじめての声掛け
場所:ゲームソフトショップ
相手:黒髪ショートの女の子
年齢:たぶんjk。jcかも。
内容:
ちょうど、はじめて女性と交際することになったころで、それまではいわゆるナンパなんてとんでもなくハードルの高いことだったんです。
きっと、はじめて彼女ができて変な自信ができちゃったんですね。
『女性に声を掛ける』なんて考えたこともなかったのに、その時なぜかしちゃったんです。
街中を歩いてたら、黒髪ショートでちっちゃくて色白、白のカットソーに黒のパンツにスポーティなリュック、シンプルコーデの女の子が目に止まりました。可愛らしい感じなんだけど、目鼻立ちくっきりで、なんだか意志の強さを感じる雰囲気を持った女の子です。
女の子が入っていくそのお店に、わたしも吸い込まれるように付いていきました。
女の子はいろいろゲームを見て回ってますが、わたしはゲームには興味がなく、間違いなく挙動不審の怪しい男が、店内でちらちら女の子を見つめている。
よく、店員さんに注意されなかったなと思います。
でもそのときには、何故か『よし、ナンパするぞ!』と変な気合いが入ってて、いま思い出しても不思議です。
さすがにお店の中では声を掛けることはできないので、ひたすら客を装い、女の子がお店を出るのを待ちます。
いよいよ女の子がお店を出るそぶりをみせた時、わたしは今まで経験したことのない緊張、胸の動悸、手足の震えを感じました。
・怖がられるんじゃないか?
・通報されて捕まるんじゃないか?
・彼女や知り合いが見られてしまったら?
今では笑ってしまうようなそんなことを心配してると同時に、
「俺はナンパをしようとするような、凄い男なんだ!」
といった本当におかしな高揚感を覚えていました。
そしてついに、女の子がお店を出た時、わたしは声を掛けました。
なんて声を掛けたと思いますか?
どうやって声を掛けたと思いますか?
ここからは、ほんとに恥ずかしくて、笑うに笑えないことをしてしまいます。
それは、、、
車のキーを指でクルクルと回しながら、
わたし「ねえねえ、時間ある?」
女の子「‥‥‥ごめんなさい。」
穴があったら入りたいとは、正にこのことです。
かくして、はじめてのナンパは、見事に撃沈したのでした。
でも、この経験は不思議と自信に繋がったんです。
『こんな俺でもナンパ出来るんだ!』
と、ほんとに馬鹿な思考回路が働いて、ここからどんどん行動に出ていきます。