10年前の夏、25歳の私は久々の田舎に里帰りしていた。
村の人しか知らない小さな滝がある場所へ来ていた。
あんまり人が来ないので静かなのです。
日陰で寝ていると声をかけられた。
「大丈夫ですか?」
目を醒まし声の方を見ると白いワンピースが太陽光で体のラインを透けさせた少女がいた。
まるで妖精かと思ってしまう可愛く透明感のある少女。
「良かった!生きてた~」
笑顔眩しい。
私は少女と話をした。何処に住んでて何歳で村の近況やらと。
さらには私の事も話、仕事の愚痴や悩みまで…
情けなく思っていたら少女が私の手を握り
「たくさん頑張ったお兄さんだから、これからたくさん幸せになるよ!」とニッコリ笑顔。
涙を流していた私の頭を抱き寄せてくれた。
少女の小さいながらもふっくらしている胸は甘いニオイがした。
それから毎日その場所で会っていた。
毎回私の頭を抱き寄せてくれる少女に恋してしまった。