地元のヤンキー高校に入学した私。私自身、ヤンキーでも何でも無い。只々、バカだから、偏差値低い高校しか選択肢が無かったのだ。
中卒で就職も考えたが、両親や親戚を巻き込んで追い詰められ、形だけでも高校行っとけと。高校に行けば勉強欲が開花するとでも期待したのか。
『開花するなら小学生でしとるわ!』なんてツッコミを自宅裏庭に吐き、退屈な3年間を受け入れることにした。
当然、高校生活は退屈で、クラスにも馴染めず、ヤンキー色に染まる訳でも無く。小・中いた彼女とも疎遠になり燻っていた。
そんな退屈な日々にも、中学から始めた基礎体力作りが、習慣化して早朝のジョギング(追い詰める様な走り込み)は続けていた。
その日も朝、四時に起き(で無いと、後の身支度、登校に影響あり。)濃霧で視界ゼロの町内を走り出した。
ラストスパートのご近所一周に差し掛かった時、工務店手前角で、1人の少女が飛び出した。
『うわっ、とっ!』
『あ、きゃっ、』
先に気付いた私の俊敏なブレーキと回避で衝突は免れた。
『おい!』
『ごめんなさい、』
一瞬だけ振り返り一発怒鳴って、私はそのまま走り去った。
その日は、それだけ。帰宅後、シャワーを浴び、急いで朝食、自転車に股がりダッシュで家を出た。
ここまでヌケる要素無くてスイマセン