去年の秋、私は仕事で地方に長期出張に出かけていました。地方のため交通の便が悪く、移動はレンタカーが支給されていたため、休日はもっぱらドライブをしていました。そんな休日の一日に起こった少女との出会いを報告したいと思います。
季節はもう秋ではありましたが、薄手の上着ですむくらいの暖かな日でした。いつもはドライブを楽しむため、山奥まで出向いていましたが、この日は出張中の買い物もしたいため市街地に。買い物を済ませ、少し寄り道をしようとカーナビに示された小高い丘の公園へ。体裁良く書いてはいますが、露出が趣味の私は隙あらば楽しめるのではないかという下心があっての寄り道でした。
公園の駐車場に着くともうすぐ夕暮れを迎えようとする駐車場には1台のワンボックス車しかおらず、その車の持ち主であろうベビーカーを押す女性も今まさに車で帰る支度をしているところでした。私の露出癖は人に見せつけるというよりは、開放感と緊張感を求めるものなので、彼女への行動には移す気にもなりませんでした。むしろ車を利用しないと来にくいこの公園にはすでに人がいないであろうと想像できることに興奮を覚え、どんなことができるのだろうとはやる気持ちを抑えられませんでした。
ワンボックス車の出発を見届け、夕日になろうかという暖かな日差しの中へと車から降り、園内へ入っていきました。そこには思っていたよりも広い芝生とその周りに適度な生け垣と周回小路、その向こうには東屋や遊具があるエリアが確認できます。『生け垣で隠れるところで脱ぎ、芝生広場で大の字に寝るのもいいかもな』、そんなことを思っていると、遠く遊具エリアからなにやら遊具が動く音がします。『んっ、誰かいるのか?』と思い奥のエリアへ向かうと思ってもいなかった光景を目にしました。
動く音の正体は所々塗装の剥げたブランコで、そこに少女が一人、ブランコが止まらぬ程度のこぎ具合で、遊ぶというよりは時間を持て余している姿がありました。傍らには水色の買ったばかりと思わせる自転車が止まっていました。『なるほど、自転車で来たんだな。でもひとりなのかな、友達は、、、』あたりをみますが、見あたらず一人のようでした。普段なら真っ先にチャンスとばかりに露出を始め、開放的な露出ではなく、自己の欲望を満たす露出をするところですが、夕日を背にする寂しげな少女にはその一方的な気分にはなれませんでした。
時期を同じくして、少女もこちらに気付いたようで、顔をあげてこちらを見ると、足を突っ張らせてブランコを止めました。そこで彼女の全身が目に飛び込みました。黄色の暖かそうなタートルネックに膝丈の赤いチェックのスカート、黒いタイツに今流行のショートファーブーツ、背中に届くくらいの黒髪は、夕日に照らされキラキラとしていました。『かわいいな。。。』第一印象はまさに淡い恋心のようなものを感じました。
再び彼女がブランコをこぎ出すと、私の足は彼女へと向かっていました。
「こんにちは、一人で遊んでるの?」
「うん。。友達帰っちゃったから。。」
「君は一緒に帰らなかったの?」
「…。家の鍵もってないから…。」
声のテンションとは裏腹に、彼女は私に優等生の苦笑いにも似た笑顔を見せてくれた。もしかしたら、家に帰りたくないのかもしれない。先に帰った友達も本当はいなかったかもしれない。そんなことを感じさせる笑顔だった。これを感じた瞬間、私の中で淡い恋心から彼女を自分のものにしたいという下心に変化していった。
「じゃあ帰るまでおじさんとお話しようかw」
と切り出すと、彼女は少し驚いたように私を見上げた後、うつむきながらコクンと首を縦に振った。垂れた髪の毛の隙間から、少しはにかんだ笑顔が見えた。
しばらくたわいもない話をしている中で、名前、歳、好きな男の子などを話してくれて、ブランコの隣に座る私に目線を向けるまでに心を開いてくれた。ますます私の中の男の部分が沈みゆく日とは逆に登っていくのを感じていた。そして次の彼女の行動がきっかけで私の中の男が完全に思考を支配していくことになった。
続きは後ほど時間が取れたときに。