プールでの再会から、僕は毎日、その市民プールに通う事になった、彼女が働いている時間はおそらくだが、プールが開く朝の9時から、夕方の17時までだろうと思った。僕は少しでも彼女と同じ時間を過ごしたい。っていう一心で朝の9時からプールに入り、お目当ての彼女が既にパイプ椅子に座っていることに安心した。これからの経緯をすこし早送りでお伝えすると、それから僕はプールの中で、遊泳するがてら、相手に話しかけ、名前、だいたいの住んでいるところ、好きな本のジャンル、好きな教科、将来は何をするのか、等と話し込んだ。ずっとこうやって話し込んでいると、4,5日目になった時くらいからは相手にとっても慣れてきたのか、彼女がプールを開館させるとき、勢い余って早く来すぎて市民プール前で待っていた僕に「お待たせw」と笑顔で声をかけれくれるようにもなっていた。また、その子の名前を、「ミホちゃん」とします。僕がある日、「ミホちゃんは泳いだりしないの?」と聞いたとき、「泳がないことはないけどね」と答えてくれた時があった。僕は、「じゃ、明日一緒に泳がへん?w どうせ誰もこんやろwこんな田舎のプールw」といったことがある。するとミホちゃんは、「うん、いいよー。じゃ、明日水着もってくる」と言ってくれたのだった。日にちを追うごとに、とんとん拍子で親近感が強まっている事を感じていた俺は、思春期の勢いも余って絶頂期だった。と同時に、(相手には彼氏いるのかな、、いやいないだろうな。いたらこんな毎日、朝から夕方までプールにいるわけなんてないし、そんな素振りみえないし)等と、相手の身の周りの事も気にし始めていた。とにかく、着実にミホちゃんとの関係が良くなっている事に感謝だけをし、僕は翌日の、ミホちゃんと一緒にプールで遊べることを楽しみながら眠りについた。そしてまた、翌朝も朝の8:30頃からプールの前で待っていると、すぐに私服姿のミホちゃんが現れ、市民プールの隣の事務所から鍵をとってきて、そしてプールを開けて俺は男側の入り口、ミホちゃんは女側の入り口から入り、中のプールサイドで合流したのだった。ミホちゃんはスク水の上にTシャツという姿だった。僕は思わず目線が下半身に行ってしまい、、(やっぱ女の子なんだ、、、アソコがぺったんこ・・)と、どうでも言いことを思った。それだけ女の体というものに免疫がない時代の事だから無理もないかもしれないが。そして僕たちは二人でプールに入り、泳ぐというより、プールの中で会話。みたいな感じになっていた。僕は会話の中で腕を組んで水鉄砲を作り、ミホちゃんにかけたら、「ああーw 髪の毛濡れたーw」といいながら、また僕に水をかけてきたりして、雰囲気、じゃれあい等はもう絶好調だった。1週間~10日間、じっくりと相手の事を誠実に知ろうと、アプローチをしていた事が報われたのか、それとも相手も僕同様に無垢な子だからこそ、無垢なもの同士、こうして事がうまく運ぶのか。もちろん後者だと思いたいところだが。そして昼時になり、いったんはプールから上がった。すると濡れたスク水がぴったりとミホちゃんの小柄な体にまとわりついて、少しふくらんだ胸、へそのある位置の凹み、小柄なお尻、そして・・・これが私のアソコの形です。とアピールするクッキリした食い込みがあった。その時ばかりはかなりエッチだな・・・。って思った。そして濡れた水着のまま、テントの下でパイプ椅子に座りながら、昼飯の事を相談した。するとミホちゃんは「プール出て道路渡ったとこに定食屋があるんだ。そこだったらお弁当いつもタダでくれるから、りょうち君のも貰ってきてあげるよ」と言いだしたのだった。僕はちょっと大人ぶりたかったのか、「お金出すってw」と、たいして金なんて持ってないのに、なけなしの1000円札を出して大人ぶったが、「いあいあ、タダだってw 大丈夫w」と言い、そして「プール見ててね。誰もいなくなるのはマズイから。じゃ、行ってくるw」と、脱いだ白Tシャツをまた水着の上から着用し、そのまま水の出ないシャワー場所からロッカールームへと入り姿を消していったのだった。道路の向こうの定食屋、そういえばそういうのもあったな。って思った。定食屋いって、弁当注文して、作ってもらって、持って帰ってきてたら10分くらいは最低でも帰ってこないだろうな。なんて時間の推測をしていた。するとミホちゃんがいつも座るパイプ椅子の下に、簡単なナイロン製のリュックが置いてあるのに今更だが気が付いた。僕は(この中、ミホちゃんがはいてたパンツとか入ってるんじゃ・・)と、妙な魔のささやきに駆られ、心臓がドキッ・・とするのを覚えた。それは小学校や中学校の水泳の授業の時とかに、男子連中と、「お前、ウ〇コっていって抜け出して、〇〇(クラスでかわいい女子の名前)のパンツとってこいやwww」 「お前がいけやwww」 などと、盛り上がっていた記憶もあってか、場所は変われども、あんな可愛いの子のパンツが、こんな誰もいない中で、簡単に取り出せる所に入っている。という事が新鮮だった。(まだ入っていると決まったわけではないけど)僕はドキドキしながらナイロン製のリュックのヒモを緩め、中を見た。中には今日来てた私服のジーンズ生地のハーフパンツと、白のスポーツブラが無造作に丸め込まれ、、アドレス帳みたいな手帳と文庫本も中に入っていた。そして、無造作に丸め込まれたスポーツブラの中に、黒、グレー、白の3色を使ったチェック柄の綿のパンツが中に入っていたのだ
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その日も朝からプールに顔を出し、昼間でミホちゃんと遊んだ。そして昼は定番のから揚げ弁当。そして17時まで話し込んでプールを閉める。若さと思春期というのか、時間の経過を苦痛とは思わなかった。ミホちゃんと一緒なら、何時間でも何年でも、一緒に話せそうなそんな気がしていた。最近ではプールを閉める17時でバイバイも惜しくなり、それからさらに2時間、プールの前の入り口の段がある場所に座り、同じ方向を向きながら話し込んだ。だが、その日はお互い言葉数は少なかった。お互い、あと数日で夏休みが終わり、、またそれぞれが地元で学業にいそしまないといけないという現実があるからだった。もうこのひと夏の甘い思い出はこのまま終わっていくのか、、。そんな感じだった。できることなら、ミホちゃんを僕の地元に彼女として連れて帰りたい。きっと地元の連中は、なんでこんな可愛い子が!!と嫉妬しまくるだろうな。。なんて思った。せめて写真くらいも取りたかったが、今のようにカメラ付きケータイがあるわけでもない。デジカメって何?パソコンもあったが、少なくとも、俺の家やミホちゃんの家にもなかった。メールアドレスって何その概念?という時代だった。話を戻します。段の場所で話し込んでいるとき、いつもみたいに同級生の冗談話とかで最初は盛り上がっていたが、その時は言葉数が少なくなっていた。そして「もうすぐ夏休みも終わりやなぁ・・・」と僕がボソっというと、「うん・・」と言いながら、ミホちゃんは僕の肩に頭をコトンと倒してくれた。そしてお互いが山の中に沈もうとしている夕日を見ていたが、僕は(キス・・・・)と頭によぎった。そして僕は、そのまま左肩に頭をのせて預けるミホちゃんを見つめ、、そのままゆっくりと唇を接近させていった。すると目をあけていたミホちゃんも、ゆっくり目を閉じ、、僕のキスを受け入れてくれたのだった。最初は甘く切ない、フレンチキス。そしてキスをしている事に慣れてくると、僕はどこで覚えたのか、舌先を軽くミホちゃんの口の中に入れようと試みた。すると閉じていた白い歯がゆっくりと開き、、僕の舌でさえも受け入れてくれるミホちゃんがいたのだった。そして歯の中で、舌先と舌先が絡み合い、またそれも慣れてくると激しく抱き合いながらの激しいディープキスとなってきた。もう僕は勃起しまくっていたが、相手が目を閉じて僕に集中してディープキスをしてくれているので、隠す事もなくズボンにテントを張ったまま、そのまま激しいキスをくりかえしていた。するとミホちゃんのほうこそが、「ンッ・・ 」と言いながら、腰を震わせたり、両ひざを震わせたりとしてきたのだった。この年で思えばそれは感じている。というありのままの動作なのだが、当時は愛情の極みによって興奮(性的な興奮ではなく)しているんだ。くらいに思っていた。しかし、激しいディープキスをしながら、ミホちゃんは俺の二の腕をつかんでくるのだが、そのつかみ方がとてもエッチな感じにもなってきた。僕のほうも長い時間のディープキスで興奮してきて、、(ミホちゃんも興奮しているんだ(今度は性的な意味で)と思い始めたのだった。僕はミホちゃんのTシャツの上から胸をもむことを試み、そっと脇腹のほうに最初は手を添えて、そこから徐々に上に上がっていくような感じに持って行った。そして胸のふくらみに指が接地すると、ミホちゃんはいきなり僕の手首をつかんできたが、、僕はその流れのまま胸全体をもみほぐすような感じで触っていった。そしてさらなる試みとして、今度はTシャツの中に手を入れ、スベスベの脇腹をあがって直接、やわらかいブラに手で触れると、そのまま今度はブラの上から指をすべりこませて、コリコリに立っている乳首を指でつまむことに成功したのだった。なにもかも初めての出来事だったが、興奮しているから乳首がコリコリになっているんだ。と誰から教わったでもなく、動物の本能的にそれを理解している僕がいた。乳首をコリコリさせたり、乳房の付け根をつかむようにもんだりすると、一定のポイントでミホちゃんが「ハアッ・・」と大きく吐息をするポイントがあるのが分かった。僕はその吐息が、あきらかに気持ちよさそうな吐息であるがゆえに、少しでもミホちゃんに快感を味わってもらおうと、吐息が出るポイントを、右胸、左胸と交互に刺激していった。ディープキス、そして胸と攻めてくると、今度は自然と下を攻めたくなるのは男の本能としては当然の流れだった。僕は状況に慣れてきたのか、キスをしながら、胸をもみながらも冷静に目だけはしっかりと開け、次の標的となるミホちゃんの股間のほうへと目線をやっていた。その時はミホちゃんはデニムのショーパンだったのだが、ミホちゃんが僕に体を預け、足が半開きになっているので白の綿パンツのゴムが見えていた。(ここを触りたい・・・)と猛烈な欲望が沸き起こっていた。だがしかし、僕はこの場で脱がしてもいいのか。と躊躇した。なぜなら、ここは一応、野外だからなのである。この周辺は、墓場の中、獣道、車がビュンビュン走る道なので人の気配というのはまずないと思う。しかし、野外は野外なのである。でも僕は、この先を知りたい。アソコに触れたい。という
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コメントありがとうございますw 投稿自体を官能小説コーナーにしたほうがよかったかもしれませんね。説明ながくてすみませんw でも、読んでいただける人には、懐かしさを感じながら読んでいただける文章にはなったんじゃないか。って自分では思ってます。またよろしくお願いいたします。
あの一年はとにかく苦痛だった。二人をつなぎとめていたのは、「来年もまたプールで会おう」という言葉だけ。今思えば、携帯もポケットベルもないのなら、せめて住所を教えあって文通するなりすればよかったのだが、当時の異性とどう付き合っていいかわからない僕は、文通しよう。という発想すらなかった。家に帰り自分の部屋に入るやいなや、荷物をバンとベッドに捨てた。そして天井を見てから考え込んだ。しかし考えても何も変わらないので、とにかく荷物の衣服類を母親に預け洗濯してもらい、ゲーム機とかガス銃を荷物から出したが、家を出るときはあれだけ大事にしていたガス銃も、今ではただのガラクタに見えている自分がいた。とにかく、1か月は悶々として過ごした。そして2か月目からは少し落ち着いた。落着きを取り戻してくると、あの時の夕日が照らす市民プール前で、初めて触れたミホちゃんの柔らかいカラダの事を思い出し、自慰にふけった。ある時は、金土日の3連休があるとき、田舎に帰ろうかとも思った。しかしたった3日間で交通費含め、3万近くはかかるムチャな行動に両親は賛成しなかった。そして秋になった。なぜ、秋休みはないんだ!!と思いながらも時間だけは過ぎていった。そして冬休みになった。おそらくあの夏の出来事から、冬休みになるまで1日足りともミホちゃんの事が頭から離れてしまった日は1日としてなかったと思う。そして俺は、2週間の冬休みを、祖母の家で過ごす。と両親を説得し、なんとか俺は、冬の寒い季節の中、単身、祖母の家にフェリーで行くことになったのだ。しかし、夏がメインの祖母の田舎では、冬はなんの魅力にあずかれるものもなかった。夏だからこそ、夏祭り、海、旅行客などで活気が出てくる地域なので、冬になればもともと寂れていた田舎が、さらに寂れたような印象を受けたものだった。結局、俺はミホちゃんを探すほかは、祖母の家で鍋を食べたり、正月番組を見たりするだけしかする事がなかった。一方、ミホちゃんの捜索もうまくはいかず、市民プールに行ってもプール自体が閉鎖しているし、隣接している鍵を預けていた事務所も閉まってカーテンが閉まっている。道路の向こうの定食屋に行っても、「ああ、夏にそういう子、プールで働いていたね、うーん、わからんなぁ、どこの子までなのかは・・・」という回答だった。ミホちゃんが通う学校の名前を聞いたわけでもない。ある程度の住んでいるところまでは聞いたが、実際にはそのエリアは田舎の中では広範囲をしめすエリアだった。ただ、そのエリアを中心に、駅、スーパー、とにかく人が集まりそうな場所と歩いてさがしたが、どこを歩いてもミホちゃんの姿を見つけることはできなかった。冬休みが終わった。その頃になると、ある一定の割り切りみたいなのが出てきている自分がいた。(今年の夏に田舎帰って、ミホちゃんがあの約束を覚えていたら、それはそれでヨシ。もう忘れられていたら、こうなる運命だったんだ。といってあきらめよう)という、割り切り。いや、心の整理か。そう思ってからはずいぶんと楽になり、地元の友達にもミホちゃんの事を話したりもした。(Hな事したとは言ってないが)友達は「絶対、ハッタリだろそれww」などと言ってくるが(こいつにはハッタリにしか聞こえないんだな)と特段、腹も立たなかったし、無理に真実であることを証明しようとも思わなかった。なぜか、精神的に大きく成長しているのを感じ取れる1年だった。そして・・・。やっと夏が始まったのである。もう夏休みが始まる前日からフェリーで祖母の家に向かい、日が明けて当日から祖母の家での夏休みがスタートしたのである。この周辺の景色も、まったく1年前と変わらず、夏の祖母の家という雰囲気を感じるのには十分だった。ただ、1年前と違うのはそれこそPHS全盛期から携帯電話に移行しきっており、こんな俺でさえももちろん親の名義だったが携帯電話も持っていた。また、この1年の間に16歳から取れる原付免許も取得し、この夏に向けてのできる限りの準備をしたつもりだった。祖母の家に到着してからは、近所のオッチャンの原付を借り、海沿いの道を走って市民プールへと向かった。なにかと忙しそうにしている俺であり、もう祖母と仲良く食事をしながら話をしている俺ではなかった。夏休みは始まった。そして、朝の一番の8時の市民プール前。それから10分、20分と9時まで待ったがミホちゃんは現れなかった。プール自体は別の男子高校生が鍵を開けに来ていた。2日目、3日目もプールで待ったが、その男子高校生以外には誰もこなかった。4日目・・(もうこれでいなかったら、、、市民プールに様子を見に行くのは3日に1回くらいの頻度にしよう・・)と思い始めていた。不思議な事に、あれだけ楽しみにしていたい夏休みの祖母の田舎での市民プールだったのに、なぜか妙に落ち着いて、ミホちゃんが現れない。という現実に直面した時の覚悟のほうが決まっている俺がいた。しかし、4日目も5日目も市民プールへと原付を走らせた
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5日目、俺はいつもどおり朝の8時くらいに起き、冷たく気持ちい祖母の家の庭の水道でジャブジャブと顔を洗うと、朝ごはんも食べずにいつもの原付のオッチャンの家に行った。原付オッチャンは毎日、俺がバイクを借りに来ることは知っていたし、普段はバイクを使わないということで、ガソリンだけ入れといてくれたら好きに乗っていいとの事だった。俺は原付のエンジンをかけ、道はくねくね細道であはあるが、なんの障害物もない人の横断もない田舎道を海岸に出るためにアクセルをふかした。そして海岸に出てからは、一気に加速し、朝早くからサーフィンしているサーファーを横目に見ながら隣町へと進んでいく。道なりには、「ぽんかん」とか「アイスクリン」(コーンに丸いクリームをつけたアイスみたいな食べ物)とか書いた手製の看板をぶら下げて、農家の人が商売していたり、「セブンイレブン 5キロ先」と、5キロ前から看板出しているんかい。と突っ込みたくなるような、田舎ならではの広告看板。そんなものを見ながら20分くらい加速していると、あの市民プールが隠れている雑木林が見えてきた。そして、雑木林の前で原付を止め、急ぎ足で細道を抜けていくと、その前をあるく白いワンピース、そして麦わら帽子の後ろ姿に、(ドキン・・・!)と心臓が強く鼓動している俺がいたのだった。(ミホちゃん・・!!! 間違いない!!)と、さらに俺は駆け足になり、背後から・・・「よっ!」と声をかけたのだった。本来なら、背後から抱きしめたくなるくらいの衝動にかられながら。ミホちゃんは「うわっw びっくりした・・・w」と安堵の表情を出した。すかさず俺は「久しぶり!」といったのだった。それからミホちゃんは「ごめんね、もしかしてもっと前から来てた?親戚の家に行ってて・・・」と言ってきたのだった。俺は「ぜんぜん!いいよ!こうして会えたんだから!!」と喜びの頂点に達していた。ふと1年前の印象から、すらっと背が高くなっており、胸も大きくなっていた。顔も凛として鼻筋がとおっており、長いマツゲと澄んだ目が(うわ。。めちゃめちゃキレイになっているわ・・・)とあまりにも相手の容姿が変化成長していることに俺は戸惑いすら覚えた。俺達はきた方向のまま、市民プールに歩いていたが俺は心の中で(俺たちは付き合っているのか、、手とかつないでいいのか、キスしていいのか・・)と困惑した。だがその心の葛藤は包み隠し、まずは「俺、ケータイもってんw」とミホちゃんにアピールすると、ミホちゃんはPHSだったが、ミホちゃんも電話を持っているとの事だった。そして電話番号を交換し、、(これで。。。これでやっとつながりを持つことができた・・・)と、1年の間のわびしさが、一気に解消していくような、そんな安堵感に包まれた。しかし、いくらあれから1年経ったといっても当時は当時である。今みたいな都会の女子みたいに、透け防止の為のキャミソールとか、インナースパッツとかあるのはあっただろうが、そんなものを着用する意識が薄い時代である。ミホちゃんは歩く度に、薄い生地の白いワンピースの背中から透けて見える中の白いブラや、お尻に黒と白のボーダー柄の透けパンツを作って歩いたりしていた。当時はそれがあたりまえだったのだが、目線も一人前にエロくなっている俺からすれば、(今年は最後までデキるかな。。)とすぐ、そんな事を考え始めたりもしていた。結局、市民プール前までは来たものの、別に水着とか持ってきている訳でもないし、またその道を引き返した。そして朝から何も食べてないという事を伝えると、「じゃ、前の定食屋さんいこうかw 懐かしのから揚げw」と1年前に毎日食べたから揚げ弁当の事を思い出させてくれた。そして俺達は道を引き返し定食屋に行き、から揚げ弁当ではなく、から揚げ定食を食べた。から揚げの味は1年前のそれと全く同じだった。食事をとってからは、今度は海側ではなく、山側のほうへと歩いていき、人気の少ない神社が見えたので、その境内に座って話す事にした。ミホちゃんが虫よけスプレーを持参していることもあって、俺は体全体にスプレーをふってもらい、蚊はプンプンと飛んでは来るが、スプレーの効果はてきめんで、一切蚊に食われることはなかった。セミがうるさく鳴く夏の暑くも清々しい神社の境内、人も老人が墓掃除をするために、時折、向こうの砂利道を通り過ぎるくらいの場所だった。それにしても、ミホちゃんは薄く化粧までしているのか、1年前の印象とは変わっていた。というか、かなり良くなっていた。大人の女性になろうとしているんだな。。って、なにかまだ少年の心のほうが割合の強い俺には、こんな美しく可憐なミホちゃんが不釣り合いのような感じにも受けた。また性格も、以前のおしとやかな感じに、すこし明るくなったようなところもあり、それからこの1年の出来事をお互い報告しあった。とにかく会えた。。会えたという安堵感。そして猛烈に沸き起こる相手を抱きしめたいほどの衝動。マグマのように濃厚で俺の体の毛穴すべてから発出される愛情というか激情。この時に俺から出ているオーラっていうのは相当なものだったと思う。どれだけたわいもない話をしていても、すぐに罰当たりにも神社の境内で、俺達は妙に興奮しはじめている雰囲気があった。すると簡単にキスができた。(相手も、俺の事なんかを1年間、ずっと待っててくれたんだ)という、相手への感謝の
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携帯電話の11桁の数字。これがあるだけでなぜ人間はここまで安心感を与えられるのか。本来、人間の数奇な縁というものは、こんな通信機器で代用できるはずはないのだが、とにかくそれからの俺達は文明の利器である携帯メールを主流に使って、安定した恋愛関係を続けていた。いつでも連絡がとれる。という安心感からか、ミホちゃんとも毎日会うわけでもなく、ミホちゃんにも地元の友達がいたり、家族と買い物に行ったりする日は、俺も安心して祖母と一緒に畑に出て、ブドウととったり野菜をとったりする手伝いもした。また、その帰りに地元の魚屋が、とってきた魚をさばいてくれるのを後ろで待ち、ご近所だから。ということで新鮮な刺身をもらったり、隣のオバチャンが作ってくれた、地元の特産のゆずを使ったポン酢などもおすそ分けしてもらい、魚屋の刺身と、地元のゆずぽんをつけて、それを夕食としたものだった。もちろん食後には畑からとったばかりのブドウも出てきた。そして極めつけは五右衛門風呂。祖母が窯の下でマキをくべてくれ、外から「あつくないかえ?」と聞かれ「だいじょうぶ。いい湯加減」と答え、熱くなれば水道から水を注入して温度を調節した。あの炭火が焼ける匂いを嗅ぎながら、風呂場の木枠の窓を開けて、虫の声をきき祖母の家の裏の山の背後にみえる星空を眺めながら、ゆず湯を堪能したものである。また、この田舎での楽しみといえば、なんといっても釣りだった。地元で釣りすることなんてなかったが、この夏の田舎では、俺の気質も変わってくるのだろうと思う。わざわざ釣具屋にいって、アミエビが凍ったブロック状の撒き餌と、サビキセットを買ったりして、夕日の沈む波止場から海をみて、鈴虫の声を聴きながらアジを釣るのに興じたりしていた。面白いように小アジがつれ、それを家に持って帰って天ぷらにしてポン酢で食べた。その時は背後を飛ぶバッタも、地面を這う蟻も、すべて俺の夏の一部だった。しかし、今はもう環境破壊でなにもかもが壊れ、今かりに祖母の家の前の波止場で釣り糸を垂らしたところで、藻ひとつひっかかることもない。人間の手で、あの自然を破壊してしまっのだった。あの頃の夏というのは、なぜあれだけ情緒にあふれているのだろう、今の俺の時代の夏なんていうのはエアコンがガンガンに効いた部屋で、海外の事件のネットニュースを見ながら、倹約の為の自炊か、それとも不健康なテンヤもんを食べ、水道代節約のために手短にで風呂はシャワーだけですませ、夜は都会の喧騒にまみれる明日に備えるだけの為だけに眠り、翌日は蒸し暑い都会の中、満員電車に揺られて、少しでも涼しい道を歩こうと地下街を選んでビジネス街に到達するのが今の俺の夏というものだ。休みなんて同僚と人工的なネオンが煌く繁華街へ繰り出し、チェーン店で添加物と人工甘味料の入ったおつまみに、飲み屋の中で、健康のために、といって遺伝子組み換えされている野菜を食べるのが今の俺の夏なのである。話を戻します。それから3日に1回という頻度で会う俺達は、キスは毎日していたが、体に触れるという事は少なくなっていた。ある意味、携帯電話効果というのだろうか、いつでも縁がつながっているという保険が安心感をもたらしているのも事実だが、逆に、その技術的な安心感が、人間が本来もつ、(この子と一緒にいれるのは、今だけなんだ)という切迫感からくる抱擁欲を制御していたのかもしれない。何事も文明の利器を頼るのではなく、自然のままでいるのが本来の人間の感性と研ぎ澄ませるのだろうと今でも思う。そしてその年の夏もあっという間に過ぎていった。もう帰らなければならない。という5日前くらいに、ミホちゃんの自宅に呼ばれ、家族と食事をさせてもらう事になった。ミホちゃんの家は豪農っていうのかな、農業なんだけどどうみても土地もあって金持ちっていう家族。(このあたりに特別な話はないので割愛)ただ、家族にも紹介してもらった。っていうのはとてもうれしかった。そして、帰らなければならない3日前、俺の祖母が「薬師さんへ行くけど、いっしょにくるかえ?」と言われた。それは薬師寺という四国八十八か所めぐりの拠点にもなっている寺院で、祖母はお盆の後に必ず薬師さんへいって、去年のお札みたいなものを返し、新しいものをもらてくるという行事があるのだけど、それについてくるか、と言われたのだった。俺は友達とあうから。と丁重に断り、、そして祖母の留守中の家を、初めての挿入の場所に選んだ。俺はミホちゃんに、「明日、うちくる?」と、あたかもこの前に自宅に招待してもらったお返しのような理由でミホちゃんを誘った。ミホちゃんは「おじゃましていいの?」と言ってきたので「うんw」とだけ答えた。ミホちゃんはもしかしたら、てっきり家族(祖母)に紹介されるのかもしれない。と思ったのかもしれない。しかし、実際に来てみたら「おばあちゃん、朝から出て行っちゃった」等と俺は言ったが、きっとミホちゃんには、初体験をしたいから呼んだんだろうな。ってバレてたと思う。だけど、ミホちゃんは別にそれに対し機嫌を悪くすることもなく、「家の中、すずしいねー」といつものおしとやかなミホちゃんの反応だった。俺達はいつも俺が寝ている畳の部屋(といっても畳の部屋しかないけど)に入たはいいものの、なにかぎこちなかった。こうして密室で会うのは初めてだったからだ。いつもなら
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