JS2年の夏休みの出来事です…
首都圏近郊の大都市から地方都市にこの春から父の仕事の都合で引っ越したばかりでした。幼児期から病弱だった事もあり色が白く、体型は明らかに周囲の子供たちよりも発達が遅れていました。ただでさえ「都会から来た」という理由で少し僻みのような嫌味を影で言われ、周りとはまだ距離を感じていました。しかし友達がいないというわけでも、虐めに遭っていたわけでもありませんでしたが…当時の服装や見た目は流行りや女の子らしさを取り入れた物で周りの子達とも明らかに違っていました。そうした違和感の中でも私なりに友達を増やしたいという強い思いもあり夏休みに近くの公園で開かれる朝のラジオ体操に参加する事にしました。この公園のラジオ体操にはPTAや地域の協力もあり参加者も少なくありませんでした。他学年や他学級だけでなく他校からも生徒や教師や地域の大人も集まっていたようで回を増す毎に話す友達や知人は増えていきました。そんなある日、私は習慣から「お盆休み」と定められた日にあろう事か1時間近くも早く向かってしまいました。当然のように誰も来る事がなく少しずつ不安になりました。まだ休みという事実を忘れていたのです。みんなが来なかったら…このままひとりぼっちだったら…こんな時の「もしも」は残酷な事ばかりを考えてしまいます。息も絶えだえに走り疲れた時…急激な腹痛に襲われました。不安や緊張や恐怖も要因だったのかも知れません。私は血相を変えてトイレを探しました。一番近い女子トイレ…一番近い女子トイレ…心の中で囁く声と靴音が疲れた足を早く強く鳴らします。まだ薄暗い不気味な雰囲気を放つ公衆トイレが目に飛び込みました。恐怖心や汚さよりもお腹の痛みが耐えられなくてまるで何かに追われるように飛び込みました…
ドアを開けワンピースをたくし上げパンツを下ろして用を足しながら…良かった…と思った矢先でした…
近くのドアがギギギーと音を立てながら開く音が聞こえました。さっきまで鼓動を鳴らしていた心臓が何故か不思議と握りつぶされながら脈打つようなただならない恐怖心が襲ってきました。コツコツコツコツ。足跡はハイヒールのような音でした。通り過ぎて…お願い…私はトイレでワンピースをたくし上げパンツを下ろした姿のまま震えていました。。足跡がとまりドアの隙間からハイヒールが見てました…古びた扉は鍵が掛からなかった為容易くギギギーと音を立て開きました…
私は息を吸っているのか…吐いているのかもわからないまま見上げる事しか出来ませんでした…其処に立っていたのは女性の服を着た男性でした。
「可愛いコはHな格好をしてる時も可愛い顔するのね…?」不気味に笑う声は少し透き通るような声で意地悪そうに言いました…こんな時「助けて」「キャー」何て声を大声であげられる人は勇気のある人だと思い知りました。瞳に涙を浮かべた私は声さえ上げられず…震える事しか出来ませんでした…横の壁に押さえ付けられるように押し倒されると壁に寄りかかり震える私に「これからする事、2人だけの秘密よ?」低く透き通る声は優しさとは裏腹に殺意を孕んだようで震え出した足がガクガク見るからに揺れていました。その姿を悦ぶように
「ホントに可愛いコ、壊しちゃいたい…」とため息交じりの声で言いました…私の体に合わせるように深く屈みながら私の長い髪を撫で耳元をかき上げながら「優しくして上げるからね…」と耳元に囁きネットリした舌で耳を舐め始めました…全身が拒絶する反動とは別に今までに感じた事の無い激しい快楽感で溺れ震えながら崩れ落ちそうになりました…すると震える足元に深くしゃがみ込んで突然私のワンピースをめくり露わになった私の秘部を眺めながら言いました…「可愛いコが雌に堕ちたら…どうなるかしら?」さっきまでの優しさの中の狂気とは明らかに異なり…嫉みや怒りによる狂気のような憎しみにも似た声に変わりました…明らかに生きて帰れないかも知れない…そう確信しました。。僅かに聞こえた外の話し声に…裏声に近いかすれた悲鳴で助けを求めて飛び出しました。少し明るくなり始めた公園には犬の散歩をしている人や散歩する人が僅かながらに居ました。
必死にパンツを履いて駆け寄ると困った顔をしたり俄かに信じ難い…関わりたく無いという態度が滲み出て居ました。振り返るとその人の姿は全く見えなくなって居ました。何度も振り返り人混みのする道を辿りうちへと帰りました。後日分かった話です…あの公園のトイレには身体を売る人や買う人が訪れるという事。幾度と無く似たような事件が起きて居た事。そして数ヶ月後トイレの取り壊しが決まりました。